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明星山（みょうじさん）　ハイキング

１１月に入って紅葉ハイキングも一段落。同時に冬枯れハイキングの始まり。夏にはとても登れないようなむさ苦しい里山も、１１月にもなると適温になり、葉っぱが落ちると明るく視界も良くなります。そこで、２日とも晴れの今週末、まず土曜日は糸魚川の明星山に行くことにした。

タケノコみたいにニョキッと地面から出てきたような明星山。標高は１２００ｍ足らずだけど、存在感は抜群だ。クライミングでは有名だが、登山道があるのを知らない人は多いかも・・・？登山道はヒスイ峡からと、岡集落からの２つあるが、ヒスイ峡のほうはあまり道が良くないとのことなので、とりあえず無難に岡集落から登ることにした。

大峰峠から明星山を拝む	高浪ノ池越に明星山を拝む

登山口に行く前に・・・明星山を眺めに行こう！Ｒ１４８から離れて山之坊に向かい、大峰峠でまず明星山を拝む。そして、下って登って高浪ノ池越しの明星山を拝みに行った。高浪ノ池へは初めて行ったが、なかなか良さそうなところだった。そして、やっと岡集落へ。登り口の標高は約２３０ｍ。我が家より３００ｍも低い・・・。

林道歩き始めからの明星山		もうすぐ登山口

登り出しから明星山の山頂まで標高差１０００ｍ弱。意外とスペックは大きい。スタートが２３０ｍだもんな・・・。最初の難関は距離約４キロ、標高差約４００ｍ、時間にして１時間強の林道歩きだ。しかも、半分は杉の植林。明星山の全行程の半分近くが、この林道歩きなのだ・・・。ゲッソリしてしまうが、その後に期待を込めて出発。１１月２日に降った雪が、集落あたりの日影にはまだ残っていてビックリした。この陽気続きで残ってるとは、このあたり相当降ったようだ。紅葉は岡集落あたりが見頃。登山口あたりで半分散ってしまった感じ。この林道、そんなに荒れてないので、車で走れないことはないが、狭いし駐車場所に問題があるので、通してくれないのだろう。

日影には雪が残っていた	登山道の標柱	甘露の水の標注

１時間チョイで登山口へ。やっと山道だ！と喜ぶのも束の間、道がぬかるんでいてグチャグチャ。もともと湿っぽい上に、雪融けでさらにぬかるんだと思われる。道は沢沿いか斜面を通っているのだが、周りはかなり荒れた感じ。ヤブが濃いわけではないが、スッキリ感がまるでない。１１月でこれだから、夏場は恐ろしいほど不快に違いない。ドロドロの道に蹴る足が滑る。余分な神経を使い、実際にかかった時間の倍くらいの疲れを感じてしまった。そうそう、今回はスキーの偵察も兼ねている。そのへんだけはぬかりなくチェック！

明星山山頂からの頸城の山々	おなじく白馬方面

山頂の一角に登り付いてやっとスッキリ開ける。明星山は鋭く尖った独立峰なので、展望と高度感は抜群だった。南側から見る白馬の山々は、ほとんど雪が融けてしまっているが、日の当らない北面はまだしっかり残っていて白い。ただ、逆光のためシラーっとしているのが残念。まあ、いつも北の山に登るとこうなので、これは想定の範囲内なのだが・・・。

下界を見おろす	日本海と権現岳

逆に、朝のうちは逆光だった頸城の山々。時間とともに順光になり、徐々にクッキリしてきた。明星山は頸城の山々を見る山なのだと思った。天気は雲ひとつない快晴で、しかも無風。ついついウトウトするほど気持ちよかった。お客さんは他に単独の人と、ツアーっぽい団体さんがいた。

さあ、ゾッとするぬかるみの下り。何回転ぶかなあ・・・と心配していたが、思っていたほど苦労はしなかった。でも、一歩たりとも気の抜けない下りに、所要時間の３倍の疲労を感じた。ぬかるみ地獄から解放されたあとは、４キロの林道歩き。これまた苦痛だったけど、頸城の山々の眺めが異常に良かったので、こちらは所要時間の４分の３の疲労感で済んだ。 下山しての感想 明星山は微妙な山だ・・・。高浪ノ池や下からの眺めはド迫力、山頂からの眺めも１２００ｍ弱の山とは思えないほどの素晴らしい展望。ただ、その間の登山道はいいとこなし・・・。ヒスイ峡から登った人の話では、迷うようなことはないとのことだったので、見どころの多そうなヒスイ峡ルートで登った方が良かったかもしれない。 林道からの頸城の山々