GWは東北でタラタラとスキーを楽しみ、2日仕事をしての土日。この時期久しぶりにスキーを離れて、富山・岐阜・石川の県境にある笈ヶ岳へ残雪ハイキング。笈ヶ岳は200名山。登山道のない藪山のため、残雪のあるこの時期が唯一の登山適期。200名山の難関の一つみたい。気になる山ではあったけど、近々に登りたい山というわけではなかった。そんな時、降って湧いたようにDRKさんからお誘いがあり、たまには歩くか・・・とお誘いに乗っかったというわけです。
自然保護センター(4:40)⇒ジライ谷出合(5:05)⇒稜線(7:35〜55)⇒冬瓜山(8:30)⇒シリタカ山(9:05〜25)⇒笈ヶ岳(10:35〜11:10)⇒シリタカ山(12:10)⇒冬瓜山(12:45)⇒ジライ谷出合(15:20〜40)⇒自然保護センター(15:55) |
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家から登山口のある白山中宮温泉は遠い。山は12時間らしい。泊まりで行くことも考えたが、日帰りが妥当ということで、土曜日に登山口に入って、日曜日帰りで登ることになった。前日は早めに出て、白馬の親海湿原を散策し、糸魚川で回転寿司。高速に乗ってからは、パーキングのたびに北アルプスを観察するために休憩。北からの北アルプスには、あまり馴染みがないので・・・。買い出しして、そば食って、中宮温泉にハマって、自然保護センターで宴会して寝た。
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雪のトンネル(ウソ)を抜け・・・ |
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雪渓を渡り・・・ |
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四角いトンネルを抜け・・・ |
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3時起きの4時40分出発。もう明るいけど、林に入ると薄暗い。丸いトンネルを抜け、雪渓を渡り、四角いトンネルを出て、しばらく歩いたらジライ谷出合。ジライ谷には細い丸太2本の橋が架かっていた。束ねてはあるが、置いてあるだけなので、なかなかスリリングだった。
ジライ谷を渡るとすぐに踏み跡は上へと伸びていた。1250mくらいのピークまで延々と急坂が続くが、手入れ入ってるようで歩きやすい。変なマイナーな山の登山道よりも、ずっとしっかりした道になっていた。特別悪いところもなし。道のない山というイメージで臨んでいたので、ちょっと拍子抜け。
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目印になる大岩 |
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ブナが影絵みた |
道は歩きやすいけど、靴が歩きにくい・・・。今回は靴の選択を失敗してしまった。新品の冬靴で来たのだが、馴染んでないのか足首が全く曲がらない。スキー靴で歩いているのとほぼ同じ感覚。紐ユルユルで騙し騙し登った。稜線に出て、雪の上を歩くようになるとマシになった。普段フニャフニャの靴で歩いているので、このロボット感覚が地獄に感じだ。
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ブナの新緑が気持ちいいです |
やっと展望が開けてくる |
急坂が終わって尾根歩きになると、冬瓜山なんかが見えてくる。先は長いのぉ〜。1271mピークに来ても雪はない。ブナオ山に続く尾根と合流する少し手前で、やっと雪が出始める。気持ちの良いブナ林となり、隙間から白山がよく見えた。この角度からの白山は初めて。北から見ると、大きな山の塊という印象だ。
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ブナオ山との尾根に合流するところ |
白山も見えてくる |
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わかりにくいが北縦走路の山々 |
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やっと雪の上を歩ける |
しばらく雪の上を歩き、冬瓜山に差しかかる。ヒモがぶら下がる急坂を登り切ると、DRKが気にしていた細尾根。雪が付いていると厄介らしいが、もう雪のかけらもないのでロボット靴でもスタスタ。山頂からは少し近くなった笈ヶ岳。残雪が落ち、泥っぽい笈ヶ岳は、ちょっと汚いなぁ〜という感じ。ちょうど雪と新緑の合間の汚く見える時期なんでしょうが・・・。それよりも、その先の大笠山の方が気になる。南面がカール状で、滑ったら気持ちよさそう。でも、あそこまで行くのが大変・・・。
冬瓜山を降りると、そこからはほぼ残雪の上を歩くようになる。時々雪が切れるところでは、ヤブが登場。雪の残り具合でルートが変わると思われるので、踏み跡は不明瞭で、あちこちに踏んだ跡やら赤テープが付いていた。印象としては、もう1週間早く来ていたら、もっと楽だったかも・・・?クソ暑かったGWで雪融けが進んだと思われる
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白山 |
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シリタカ山へ向かう |
トゲトゲの冬瓜山の次は、広い山頂のシリタカ山。山頂は雪原になっていて、展望はすこぶる良好。馴染みのないエリアなので、山を当てるのに苦労する。いつか歩きたい北縦走路にある山々。その向こうに三方崩山。大笠山から北と西はさっぱりわかりません・・・。
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シリタカ山あたりからの白山 |
シリタカ山は笈ヶ岳の好展望台 |
笈ヶ岳までは見た目あと1時間弱かな・・・と歩き始める。が、山頂からは見えなかった大きなアップダウン。1時間チョイかな・・・に気持ちを変更。登り返しの少し雪が切れる部分で少し厄介なヤブに捕まった。県境が走る尾根の東側に出ると、あとは笈ヶ岳直下まで快適な残雪歩き。
約6時間で笈ヶ岳到着。ボチボチのタイムですかね。山頂は雪がなくて笹。暑い。展望は良好。一応名前だけは知っていた猿ヶ馬場山と人形山だが、初めてちゃんと見た。その向こうには北アルプスの山並みが・・・。ちょっと遠いなあ・・・。槍&穂高や薬師岳はよくわかった。やっぱり北の大笠山が気になるなあ・・・。大笠山には登山道があるみたいなので、そのうち行ってみよう。多分行かないけど・・・。
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これが本物のピーク |
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笈ヶ岳山頂は笹 |
山頂にはウチら4人以外に6人。帰りに誰ともすれ違わなかったので、本日の登頂者10名が山頂に集合ってことになる。全員中高年。流行りの山女子なるものは当然いない。こんな山には来ないわなあ・・・。さて、そんなに長居はできないので下山です。下山といっても大半は稜線歩き。登りと大差ない時間を食うと思われます。
アップダウンは疲れるけど、冬瓜山まではストレスなく進む。そこから雪がなくなってからが苦痛極まりなかった。ヒョコヒョコ下れない下りはストレスが溜まる。みんなに遅れてしまうので、冬瓜山の先からは休憩しないで降りた。気温上がってジライ谷は水量増えていた。丸太橋がなかったら大変だったかも。あとは遊歩道を歩いておしまい。下りの方が辛かった・・・。温泉入って、夕メシ食って、長い帰り道。日が変わるまでに戻れたのでヨシとするべ。
笈ヶ岳・・・・・・。悪くはなかったけど、それほど良くもなかった・・・。良い悪いという表現よりも、渋い山といった感じかな。”登山道のない二百名山”といことが、逆に笈ヶ岳のステータスを上げてる気がする。
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フリーハンドです |