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荒船山&兜岩山 内山峠から往復


荒船山の甲板を歩いた後は兜岩山までアップダウンの応酬


荒船山の頂上台地


 山域  群馬県境 荒船山
 山行日時  2011年11月20日(日)
 登山形態  ハイキング
 天気  晴れ
 メンバー  単独
 温泉  

先週、大人数で登るはずだった荒船山ですが、当日の朝起きたら体調悪かったのでパス。今週は土日とも雨マークが付いていて、予定を入れてなかったら日曜日は回復しそう。行き先を考えるのも面倒だったので、荒船山に行くことに。1人だったこともあり、ついでに兜岩山まで足を伸ばすことにした。

内山峠(8:00)⇒鋏岩修験道場跡(8:30)⇒艫岩展望台(9:00〜05)⇒経塚山(9:35〜40)⇒星尾峠(10:00)⇒御岳山(10:25〜30)⇒P1(10:45)⇒兜岩山(11:10〜35)⇒星尾峠(12:15)⇒経塚入口(12:25)⇒艫岩展望台(12:40)⇒内山峠(13:30)

荒船山は形に特徴があるので、どこからでもよく目立つ。よく目にすることもあって、一度は登ってみたいと思っていた。以前、仕事でR254を通る機会が多く、よく下から艫岩の岩壁を見上げたもの。登って艫岩から見おろす景色を見てみたいのと、荒船の甲板に当たる真っ平な部分は実際にはどうなっているのかが興味深いところ。

 
R254の内山大橋より(左:御岳山 右:兜岩山 霧の中スタート

朝起きたら雨。風が生温かい。気温はナント12℃。平年よりも10℃くらい高いのか・・・。午前中の降水確率は20%だったのでとりあえず向かうが、佐久市に入ってもまだ降っていた。登山口に着いても降っていたら、しばらく様子をみようかと考えていたら・・・上がった。内山大橋から兜岩山や御岳山がよく見えたので、車を止めて写真を撮っておく。これが左上の写真です。パッとしないなあ・・・。

 
修験道場跡 顔みたい 雲が取れたら朝日が気持ちいい

先週は駐車場が満杯になってたってことなので心配したが、着いたら先客は2台のみ。雨降ってたでね。雨は上がったけど、風が生温かくて湿っぽいガスが沸いていた。雨上がりで登山道はドロドロ。蹴る足が滑って歩きにくかった。しばらくで太陽の気配が感じられるようになり、日差しとガスが交互にやってくる感じ。内山峠付近の尾根は複雑で、それを縫うようにグネグネと登山道は曲がり、細かいアップダウンを繰り返す。

 
「必ず」とあれば飲むしかない これが水場

岩峰の基部に鋏岩修験者道場跡があった。戸隠っぽいところだと思った。「一杯水」という水場に。雨上がりで足元の岩場が悪かったのでパスしようと思ったけど、看板に「必ず一杯口にした・・・」とあったので、「じゃあ飲んでおくか・・・」と飲んでおいた。ちょうどアメを舐めていたので、味はよくわからず・・・。

 
いつの時代の看板? ひとつ目の展望台より  北の展望

露岩のジグザグ登りで、いよいよ荒船の甲板である頂上台地に登り上げた。甲板は一面の笹原と、葉っぱが落ちて何だかわからない広葉樹。葉っぱが付いてなくてもわからないと思うけど。雰囲気は良かった。ほどなく一つ目の展望台。オオーッ!なかなかの高度感。つかまる物がなく、真下が見えるところまで行くのが恐い恐い。

 
頂上台地 艫岩展望台の休憩所

しばらくで艫岩展望台。本日のメインのひとつ。休憩小屋と便所があった。最大のウリは浅間山の展望なんでしょうが、残念ながらどこにあるのかもわからない。今日は冬型の取っ掛かりのような天気なので、北の方はダメっぽいな。西上州の山々はわりかし見えていたが、馴染みがないのでどれがどの山だかよくわからない。帰りは良いお天気になってると信じ、山合わせは帰りにゆっくりすることにしよう。

 
展望盤と北の展望 絶壁
 
妙義方面 甲板歩きのはじまり

いよいよ甲板歩き。多少のアップダウンはあるけど、平らな頂上台地を体感することができた。美ヶ原も出来上がり方は同じなのか・・・?時が経てば美ヶ原の台上も森になるのか・・・?苗場山もしかり。平坦な道は雨上がりでなくてもぬかるんでいそう。火山性の土壌で水はけが悪いのかも。ヌルヌルしてスピード出せなくてストレスだ。登山口を出てすぐに先頭を抜かしてからずっと先頭だったけど、経塚山の最後の登りでおじさんに(ボクもおじさん)抜かされた。

 
ガスったり 晴れたり

経塚山が荒船山の最高点。しっかり木が生えてて展望は芳しくない。小さな山頂看板と祠があるだけの地味な山頂だった。ま、荒船山のメインは艫岩展望台ってことだわ。長居は無用ということで出発。さっき抜かされたおじさんも、さっさと降りていった。

 
山頂の看板 山頂は地味で展望ナシ

天気は回復してきているので、予定通りに兜岩山に向かうことにする。同じ道を歩くんでは面白くないので、いったん南側に下りて、経塚山をトラバースして星尾峠に至るルートを選択。経塚山の南側は急な痩せ尾根で、歩く人も少ないようで道は荒れ気味。トラバース道に入るとさらに道は荒れる。足元ばかり見ていたら道を見失いそう。急な沢のトラバースに設置されていた木の橋も、バラバラになって残骸が残るのみでホッタラカシ状態。足場を固めながら慎重に通過。雨上がりで余計に地面が緩んでて不安定だった。まるで沢の高巻きもどき。

 
経塚山の南側の道は荒れてる ホッタラカシ状態ですな

兜岩山までこんな調子だったらイヤだなあ・・・と考えながら歩いていたが、荒船不動からの道と合わさると、しっかり整備された登山道になった。人気の山でもマイナールートの登山道は荒れてるってこと。あの燕岳にしたって合戦尾根は極上なのに対して、東沢乗越への道は整備してなくて荒れ気味ですもんね。星尾峠から兜岩山までの間の道もしっかりしておりました。

 
星尾峠 御岳山の北側ピーク
 
荒船山の台地 御岳山

荒船山の甲板が真っ平らなだけで、そこからアップダウンの応酬。標高差は大きくないけど、傾斜がキツイ。このルートにはメインルートから外れた立ち寄り地がいくつかある。一つ目は御岳山。御岳山は2つピークがあって、それぞれに石像と青銅製?の像が置かれていた。樹林の間から荒船山独特の形が見えるけど、なにしろ樹林が切れるところがなくて、遮る物がない状態で見ることができない。この時期は葉っぱが落ちてるから少しは見えるものの、葉っぱの付いてる時期は何にも見えないんでしょうね。

 
ローソク岩 ローソク岩P1より 御岳山

続きまして立ち寄り地の2つ目はローソク岩。北から向かうとP1、P2、P3の順にローソクが大きくなる。P1には簡単に登れる。本日初めての360度の展望だった。まあ、これが本日最後の360度の展望だったのですが・・・。御岳山に邪魔されて荒船山の全容が見えなかったのだけが残念。

 
兜岩山 P2とP3

P2は知らないうちにパスし、P3は基部を大きく巻いて通過。尾根と合流したところに、P3方面に続く踏み跡があったので行ってみる。急坂を登ると岩峰最上部の基部へ。あとは岩登りになる。登れそうだったけど、下るの恐そうだったのでやめておく。岩自体も不安定でポロポロはずれるし。登ると景色は素晴らしそうだったけど、リスクを天秤にかけると普通の人は登らないのが無難でしょう。

 
立岩 兜岩山からのローソク岩

最後は緩やかな尾根をたどると兜岩山。事前にコースタイムは数えず、登山地図をパッと見て経塚山の倍くらいと踏んで兜岩山まで歩いてきた。実際にはアップダウンが激しくて、距離の感覚以上に時間を食った。帰ってからコースタイムを足し算してみると9時間近くもあってビックリ。コースタイムがかかり過ぎのような気もするが・・・。

 
兜岩山から御座山かなあ・・・? 兜岩山南端の岩場より  佐久平
 
兜岩山南端の岩場より  両神山 兜岩山南端の岩場

兜岩山は佐久側から見ると岩山だが、山頂は樹林に囲まれて景色のない平凡な山頂。山頂の南端に行くと露岩になっていて、南側の展望が開ける。八ヶ岳の展望が良いとのことだが、土台部分が見えただけ。御座山と両神山は特定できた。何しろ風が強い。11月も下旬になるというのに、この風を受けながら休んでいても寒くないのは異常?ビールも進んじゃいました。

 
一番晴れてた時間帯かも 兜岩山はマイナー?
 
ローソク岩三兄弟 エッチラオッチラ戻ります

あとは戻るだけ。艫岩の絶壁が見えている。内山峠はさらに先だ。遠いなあ・・・。帰りは力を入れて歩くことにした。下りは小走りを交え、登りは息が切れる感じで。経塚山への木の階段がキツかった。頂上台地は走りたい気分になって走ったけど、ぬかるみが多くてままならず・・。対向者もいたりで。

 
帰りの艫岩展望台より  浅間山の基礎部分が見える

二度目の艫岩展望台で展望を期待したけど、いったん良くなりかけた天気が再び悪くなってきた様子。浅間山は裾だけ見ることができた。なんとなく姿は想像できるのでヨシとしよう。艫岩から内山峠まではベチャベチャ道ではかどらず。泥が跳ねないように歩くのに神経を使う。駐車場に戻ると溢れた車が路駐してあった。

 
帰りは日が当たってる 艫岩遠景

せっかっくなので艫岩を下から見上げておくことにする。内山峠を群馬県側に降りた。すっかり曇り空になって暗い感じになったけど、艫岩の上から見おろして、下から艫岩の絶壁を見上げることができました。帰りは佐久を過ぎたあたりで雨に。南風が北風に変わった。天気が回復して悪化するちょうと間で山に登れた感じだった。メデタシメデタシ。

    



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