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一難場山 山スキー(大所から)![]() 黒姫山と明星山
このあと2月16日にまた木地屋から登ってきました ⇒ 日記はこちら よく「一難場山」と山名が付いたもんです。至近距離に蒲原山があって、そこから北に伸びる尾根の単なるポコで、どこから見ても山に見えないのに。唯一、赤禿山から見ると山っぽかったかな。もし山名が付いてなかったら一難場山には登らないかもです。白い斜面に惹かれてる人はいるかもしれませんけど。そんな一難場山ですが、意外とはかどったので蒲原山まで行ってきました。
取り付きは昨年下見しておいたけど、雪の量が少し多いです。ところどころに止めるスペースはあるけど、降雪中や直後は駐車不能でしょうね。除雪した雪に閉じ込められるの覚悟ならいいですが・・・。路肩の雪壁は身長の1.5倍はあったが、一ヶ所だけ登れるところがあった。そして、なんとトレースもあった。昨日のっぽい。
杉林に突っ込みます。晴れてるけど暗いです。100mほど登ると平坦地。なんだかイマイチ地形図と現物がしっくりきません。グルリと似たような斜面に囲まれ、登るつもりにしている沢形もよくわからない・・・。まあ歩いてみるか。歩くと手掛かりがみつかるでしょう。しばらく彷徨う。すると水路(もちろん埋まっている)のようなものがあり、林道っぽいのが出てきた。やっと地形図と現物が一致!そして堰堤をみつけ確信。この沢を詰めていきます。標高は低いけど北向きなので雪はパフパフで保存されている。斜度も良いのですが、ボコボコしてるので滑りにくそう・・・。881m南のコルに登り上げ、ひとやすみ。
昨日のトレースなんですが、歩き出しの1分だけ辿ったけど、ホントに一難場山に向かってるのか疑問なのですぐに放棄。我が道を行く。でも要所要所で合流してくるんです。合流してもまた変なとこに取り付いたりしてるのでまた離れる・・・の連続。結局はこのトレース、一難場山の1キロくらい手前まで続いてました。どうも登り方のクセが違うようで、トレースの主はトラバースを好むようです。ボクは尾根の真上か谷底をトレースするのが好き。必然的に分かれるわけです。
コルからひと登りで970m前後の台地。で、見えてくるのが純白の無木立斜面。取り付くルートを検討するが、気持ち悪いのでこの尾根は断念。なんとなくリスキーです。思案の結果、純白斜面の東隣の尾根から登ることにした。取り付きに林道が走っている。
尾根に取り付き、最初の急坂を登ると一気に視界が開ける。背後には赤禿山と明星山。聖山から黒負山の魅惑の尾根もよく見える。さっきまで地味で薄暗い山だったのに・・・。純白無木立斜面が対岸の至近に見えているが、1000mくらいの標高とは思えないスケールを感じた。
対岸の尾根に登り上げる。いい感じのブナ林になってきた。ブナの隙間から東の展望も。海谷の山々、雨飾山、焼山、妙高、戸隠方面の山々が見えるが、いつもの角度と少し違うので新鮮。ブナ林の雪はやや重だが、北向きなので厄介な雪ではなさそう。
恐らく1月は毎日雪だったんでしょう。でも、きのう降ってないだけで雪は締まってます。ラッセルはくるぶし程度でした。ツボ足では底なしに近かったけど。登るにつれてブナが太くなり、樹間も広がってきました。滑ると気持ちよさそうです。
1350m弱のところに平坦地があり、ここから右の主尾根に乗り換えることにします。ポツリポツリの疎林というかほぼ平原。こういうところって夏はどうなってるんでしょ?この雪の下には手に負えないブッシュが隠れているんでしょうね。主尾根に乗って少しのところで、昨日のトレースは引き返してました。先の一難場山との間が少し低くなっていたので、登り返しを嫌ったのでしょう。
せっかくロケーションが良くなってきたのに、ここで引き返す手はありません。ほぼ平坦で最後に少し登ったところが一難場山。西は急斜面ですが、東側は緩やかな台地状。果樹園みたいな景色です。一難場山は木地屋の集落から登る人がいるようです。そっちの方が距離は短く、ルートもスッキリしています。杉ノ平に向けていい斜面もあります。
一難場山まで約3時間半。5時間くらいは覚悟していましたが、ラッセルが浅くてたすかりました。一難場山が目的なのですが、蒲原山は目と鼻の先。といっても、1,5キロくらいはあるけど・・・。ここまで来てこの時間なら行くしかないでしょう。線が繋がるし。ほぼ平坦な広い尾根を散歩気分でダラダラと歩く。
蒲原山の北ピークにあたる1629m。ここまでの100mちょっとの登りで最後疲れた。881mのコルから2時間半歩きっぱなしだもんな・・・。写真撮ったりの立ち休憩はしこたましてますが・・・。1629mピークは2006年に木地屋から登ったことがある。ここも北西に向けて斜度、ロケーションともバツグンの斜面があるんですわ。
ドッと疲れたのでもう1629mでいいや・・・と思いかけた。どうせシールで戻ってくることになるんだし。しかししかし、せっか来たんだから、蒲原山と名の付くピークまでは気合いで行くことに。ということで、何の変哲もない蒲原山ピークへ。蒲原山は3度目。おおまかに東西南北の四方から線が引けた。蒲原山は真南は厳しそうだけど、あと2〜3方は辿れそうな山だ。1629mまでシールのまま戻る。
1629mでシールをはずす。滑れるのはわずかに100mチョイだが、登ってる時の雪が軽かったので・・・。案の定パウダー!今年一番のパウダー!・・・といっても、今シーズンはまともな軽い雪を滑ってないもんで。30秒くらい滑って再びシール。一難場山のピークを越え、緩い登り返しが終わったところで本格的に滑るカッコウになる。ここで中休止。ビールが旨い!
さて、滑りなんですが・・・。登ってきたブナ斜面を滑るか、一難場山の名物?純白無木立斜面を滑るか・・・の二択。今日の目的は新たな定番探し。一難場山が定番になり得るかを検証しに来たような感じです。コンスタントに気持ち良く滑れるのは、登ってきたブナ斜面。北向きなので雪もまずまずでしたし。ただ、リサーチという意味では登っていない無木立斜面を滑る方が収穫はあるかな・・・と。迷った挙句に無木立斜面へ突入!
無木立斜面の入り口に立つ。斜度申し分なしのゾクゾクするような斜面だった。・・・が、すでに日陰。雪面が全く見えないし、早くも薄皮モナカになっていて2回前転。もったいないけどしょーがない。これ以降、ビビりとサグリが入るので、腰の引けた滑りとなったのであります。無木立斜面は玉砕・・・。登ってきたブナ斜面は気持ち良かっただろうなあ・・・。
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