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籾糠山&天生湿原 ハイキング


湿原に花に木に・・・ 癒し系のいー感じのとこでした


天生湿原の脇を歩く


 山域  飛騨 籾糠山
 山行日時  2011年6月12日
 登山形態  ハイキング
 天気  くもり
 メンバー  N川、H口、K藤、Tポン、たみちゃん、T世
 温泉  桃源郷温泉(600円)

初めて天生峠に来たのは学生の頃にバイクで。もちろん天生湿原も籾糠山も知るはずもなく、単なる峠越えで白川郷に降りた・・・と思う。なにしろ○○年前のことなもんで・・・。どこかで白山を見た記憶だけ残っている。この時のツーリングで白馬の飯森駅や小海線の羽黒下、吾妻線の群馬大津で駅寝したんだ・・・と、書きながら記憶が蘇ってきた。どうでもいいことですが・・・

天生峠(7:10)⇒天生湿原入口(8:25)⇒出口(9:00)⇒カラ谷分岐(9:25)⇒木平分岐(10:20)⇒籾糠分岐(10:40)⇒籾糠山(11:25〜50)⇒籾糠分岐(12:10)⇒木平分岐(12:25)⇒木平湿原経由カラ谷分岐(13:20〜40)⇒天生湿原(13:50)⇒天生峠(14:30)

山に登り始めた今でも、籾糠山とか天生湿原とかいわれてもピンッとはこない。今回の企画は最近花に熱を出しているT世さんのもの。この企画に7名が乗っかりました。うち2名は翌日も欲張って人形山に登る計画。よって、車2台出動で、帰りは5人になる。ウチの軽では乗れないので、赤い鳥号の出番となりました。4時に波田で集まり、思ったよりも早い7時前には天生峠に着いちゃいました。

 
駐車場の案内板 登山口

広い駐車場と便所があった。そして、登山口にはテントが張ってあり、「自然保護協力金」ということで500円徴収された。携帯トイレ関係の協力金300円も別に取るようだ。ちょっと取り過ぎだろ?と思える金額だが、有意義に使ってもらえることを信じよう。将来はどの山もこういう方向に向かっていくのだろうか・・・。

 
山道に入ったとこ 秋は良さそう!

歩き始めます。山道に入ってまず思ったことは、「紅葉がキレイそうだ!」。今の新緑の時期もいい感じなのだが、紅葉のポテンシャルの高さを感じずにはいられない。丈の低い木の生える登山口あたりといい、後で出てくるブナやカツラなどの大きめの木。これらに湿原が絡んでくるとなると、きっとスバラシイに違いない。秋にまた来るべ!

ノウゴウイチゴの葉っぱ 新種? マイヅルソウ ツクバネソウ
緑のニリンソウ コミヤマカタバミ コヨウラクツツジ ヒメイチゲ
キヌガサソウ ミズバショウ ハウチワカエデ サンカヨウ

花好き、写真好きが多いため、先に進まない。面白いもの(被写体)をみつけるたびに、みんなが順番に写真を撮るもんだからなおさら。ま、これも楽しいんですが・・・。途中に切り開きがあって、そこからは北アルプスを北から南まで見ることができた。シラ〜ッとしてるので肉眼では見えるけど、写真では苦しいくらいな感じ。

 
北アルプスのビューポイント 広葉樹のトンネル

パンフレットに40分とある天生峠から天生湿原間のコースタイムを、ほぼ倍の1時間15分かけて湿原に到着。半分は止まっていたことになる。カメラを持たない約1名は持て余していたかも・・・。後半は携帯で撮りまくっていたが。

 
良いブナが 天生湿原
 
同じく天生湿原 ミズバショウ

天気はずっと高曇り。たま〜に日の気配を感じるくらい。こんな地味な天気にもかかわらず、天生湿原は全開の癒し系で迎えてくれました。いい雰囲気です。何がどう良いんだろう・・・?と考えるけど、何がどう良いかは言葉では説明できません。国語の力が足りないだけかもしれませんが・・・。派手でもない、地味でもない、色々なものがうまくマッチしていると言いましょうか・・・。晴れたらもっと良かったんでしょうけど、それは紅葉シーズンに取っておくことにしましょう。

リュウキンカ チャルメルソウ サンカヨウ
コミヤマカタバミ キクザキイチゲ リュウキンカ
ザゼンソウ ズダヤクシュ ミツバオウレン

出発した7時ごろはそれほど人はいなかったが、どんどんと人が増えてきました。団体さんが多いようです。チンタラと歩いているうちに吸収されてきました。天生湿原も時間をかけてゆっくりと散策。撮った写真の数がみるみる増えていきます。帰ってから見るのが大変だ。もっと一枚一枚を丁寧に、一押入魂で撮らなければいけませんね。

 
姉妹ではない 右は湿原、左はブナ林
 
湿原の縁 天生湿原の全景
 
天生湿原の全景 癒しポイント&休憩ポイント

天生湿原を抜けてすぐに出てくるミニチュア湿原もまたいいとこでした。箱庭のようなこじんまりとした湿原で。これを過ぎるとカラ谷分岐。ここらから先は木の癒しゾーンです。ブナとカツラが主役ですが、よくわからないけどカエデ系の大木もあったりで、今ももちろんいいけど秋に来るのが楽しみです。

エンレイソウ シダ ショウジョウバカマ コミヤマカタバミ
ツバメオモト マイヅルソウ タケシマラン ムラサキヤシオ
ツバメオモト イワナシ ミヤマスミレ コキンバイ

ここまでの進み具合をみると、山頂まで行ってたら日が暮れそう。そこで、山頂まで行く組と依然としてゆっくり歩く組に分かれることに。一応初籾糠山なので山頂まで行く組に手を挙げました。ここまでゆっくりで来たので、このままゆっくりでもいいかなとも思ったんですがね・・・。

 
カツラの小屋 カツラの巨木があちこちに

カラ谷分岐付近で道は3コースに分かれます。登りは真ん中のカラ谷コース。帰りは木平コースを降りることにしました。カツラの巨木群であるカツラ門などの見どころはあるけど、全体的にはみどころが減ってきて、自然と足の進みもよくなってきます。尾根に出るとダケカンバの巨木も参戦。ニセピークの1つ目が籾糠分岐、2つ目のニセピークで初めて籾糠山の山頂が見えた。急な一気登りを登ると籾糠山山頂。

 
ブナの巨木もあちこちに ダケカンバの巨木もあちこちに

山頂はメチャクチャ狭くはないけど、人が多いぶんすぐに満員になってしまいます。展望は良好です。・・・が、西には巨大な猿ヶ馬場山がデンッ!といるので、白山は全く見えません。北縦走路の一部が見えてると思われるけど、どれがどの山だか特定できずじまい。三ヶ辻山、金剛堂山と思われる山、白木峰と思われる山はわかりました。全部行ってみたい山です。あと、御岳、乗鞍、北アルプス方面は開けてるけど、ちょっと距離がありすぎるなあ・・・。秋や冬の空気の澄んだ時期に来なければクッキリ見えないでしょうね。

 
猿ヶ馬場山 北ア方面なんですが・・・

籾糠山の旬は今時期の花シーズンか秋の紅葉シーズン。今日も良くなかった予報にもかかわらず大勢のお客さん。ほとんどが中高年で、増殖中の山ガール系は籾糠山には進出していないようだ。「もみぬか」では来ないか・・・。若者向けの山雑誌(ランドネyやPEAKS)には籾糠山は紹介されてないんでしょう。

偶然2枚が合体!

山頂の人口密度がどんどん高くなってきたので、押し出されるように山頂を後にする。そういえば、途中に「山頂は狭いから昼メシを食べないで・・・・」みたいな看板があったなあ・・・。木平コースには木平湿原があったので期待したけど、なんか平凡でイマイチ。カラ谷分岐に向けての下りでゆっくりチームに追い付いた。

 
山頂は人口密度が高い 木平湿原

帰りの天生湿原はなんかパッとしない。雲が厚くなって暗くなってしまったし、行きで堪能してしまったってのもあるかも。左回りで湿原を周り、行きの半分以下のタイムで登山口まで降りた。広い駐車場だが、けっこうたくさん車が止まっていた。改めて籾糠山&天生湿原の人気ぶりを実感したしだいであります。

 
枝ぶりの素晴らしいブナ 帰りの天生湿原

下山後は古川の桃源郷温泉へ。ギラギラで趣味の悪そうな温泉を想像したが、普通の日帰り入浴施設だった。温泉を出ると雨が降ってきて、しばらくで本降りになった。同じく古川の御食事処で夕メシ。来週いっぱいで無料化実験が終わる安房トンネルを抜ける。天気が良くて時間があれば、また景色の良い安房峠を越えることになるでしょう。Tポン運転ご苦労さん。





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