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猫岳 山スキー 久手牧場から


寒の戻り直後でラッセルありパウダーあり


四ツ岳


 山域  北アルプス乗鞍 猫岳 久手牧場から第三尾根
 山行日時  2011年3月27日
 登山形態  山スキー
 メンバー  abuちゃん、塩G
 温泉  

数年前に岳人で紹介されてから人気の平湯ベース。その中でも人気なのが猫岳。久手牧場から第三尾根で登るルートです。しっかり雪が降る前の11月、12月にスカイライン経由で登る人も多いです。そんな猫岳なんですが、まだ行ったことがなかった。どこに行こうか考えている時に、いつも頭の隅にはあったのですが・・・。

久手牧場入口(7:50)⇒夫婦松(9:30)⇒車道から離れる地点2260m(11:05)⇒大崩山(12:00〜15)⇒猫岳(12:35〜13:00)⇒夫婦松(13:40〜14:00)⇒久手牧場入口(14:25)

寒の戻り直後の今回。直前まで日本海側の山を考えていたが、ちょっと降り過ぎた。前日は平岩で40mm、小谷でも30mmの降水量を計測。ドカ雪ですな。これではラッセル敗退にはるのがオチだし、雪崩も恐い。そんなわけで普段はあまり気の向かない平湯方面に行くことにしました。まさか3月、しかも下旬に行くことになるとは思わなんだなあ・・・。

 
車はここに止めれる 久手牧場

内陸の平湯でも20センチくらいの新雪。天気は回復しつつあるけど、山にはまだ雲が残っていた。R158沿いの駐車帯には先客の車2台。1台の岐阜ナンバーのほうには準備中のお二人がいた。もう1台の松本ナンバーは出発済み。久手牧場の看板があるところから入る。

 
牧場上部 晴れたり小雪が舞ったり

トレースは北に回り込むように付いていた。なるほど北側に牧場の斜面があるんだ・・・。知ってなきゃわからない。トレースがなかったら直で登ってただろうな。新雪の下はカチカチの雪。トラバースではズリズリになって塩G苦労していた。そのうち慣れるでしょう。

 
あの上に夫婦松がある 牧場のてっぺんあたり

尾根上に上がると夫婦松までのルートが見渡せた。先行の5人組が登っているのも見えた。このまま進んで追い付いたら休憩できなくなるので先に休む。スカイラインに出る手前に緩くなるところで先客さんは休憩中。ご年配の5人組だった。パワフルだと思った。よく考えてみたら、こちらにもご年配の方がいらっしゃいますが・・・。

 
伐採が目立つ輝山 夫婦松  スカイラインと合流

スカイラインに出る。ちょうど夫婦松あたり。変な建造物がたくさんある。遠くには雲の切れ間から大崩山と猫岳らしき山が見えていた。スカイラインが左に逃げるところから尾根に取り付く。ラッセルはスネくらいだが、雪が軽いので抵抗は少なかった。スカイラインをかすめながら登る。

 
時々晴れ間 スカイラインをかすめながら登る

大崩山と猫岳のコル下までスカイラインを辿る予定だったが、気まぐれで北側から大崩山を目指してみることに。車道の雪も多くなり重くなってきた。大崩山の北の斜面に取り付くととたんに雪が深くなり、ヒザ下くらいまで埋まるように。ずっとこのラッセルだったら猫岳まで届かないなあ・・・と思った。尾根に出るとラッセルは落ち着く。

 
スカイラインを行く 大崩山の尾根はラッセル

大崩山直下で針葉樹からカンバになる。ここは気持ちよさそうだ。今日は滑ることはないけど・・・。だんだん緩くなって大崩山山頂。目指す猫岳が見えた。雲が切れた時には四ツ岳も見える。そしてその奥には烏帽子岳と思われるピークも。エアリア持ってこなかったので特定できず・・・。

 
一瞬こんな林になった 猫岳  大崩山より

タラーッと猫岳との鞍部まで下り、猫岳への最後の登り。最短で直登しようと思ったけど、途中で堅くなってきたので早めに右の尾根状に逃げた。最後までたいして堅くならなかったので、直登もできたかな。まあ結果論。直下で後を振り返ると大崩山に人が・・・。ってことは、スカイラインは下りラッセル確定だ。スカイラインの登りトレースをアテにしてたんだが・・・。

 
大崩山から猫岳へ 猫岳直下はシュカブラ

猫岳到着。意外と風がない。でも寒い。でも、ノドは乾いていたのでビールは旨い!天気はスカッと回復とはいかなかったけど、雲の切れ間から四ツ岳や烏帽子岳などが見え、乗鞍の頂上部北側の雰囲気がどんなだか少しわかった。残念だったのは北の展望。穂高などを見てみたかったけど、ずっと雲がかぶっていた。


猫岳からの四ツ岳

滑ります。最初は風で砕かれた片栗粉系の雪。早めにエッジを切り替えないと、外側にもっていかれる雪。最初はアルペンでしのぎ、少し緩んでからテレマークもどき。シュカブラが邪魔で・・・。大崩山とのコルからの沢筋に入るとパウダー!たまにガリッとくるので気は抜けない。スカイラインに降り着く最後の1本は極上パウダーでありました。ここから先はあまり期待できないので、堪能しておきました。

 
あそこが猫岳山頂 猫岳から降りてきました

スカイラインは下りラッセル。そこそこ斜度があるので、登りのトレースがあればスイスイだったかも。このために帰りが暗くなるとかならアレだけど、時間は余裕なのでこれも楽し!スカイライン屈曲のところでトレースに。ここからは密林地帯なので、木にぶつからないように降りるだけ。

 
林道は下りラッセル 青空があるとキレイ

夫婦松で降りるのをもったいぶって少し休憩。登りの時よりは天気は回復してきて、焼岳、アカンダナ、霞沢岳は見えてきた。穂高も山頂は見えてなかったけど土台は見えてきた。白山も稜線は見えないけど、こちらも土台の部分は見えていた。あとから2人組、5人組が降りてきた


左から焼岳、アカンダナ、霞沢岳

尾根が緩いうちは密林だったけど、細くなってきたら木も疎らに。うねりや段差はあるものの、スリルがあってそれなりに楽しめた。牧場あたりになって雪質が激変。さっきまでパウダーだったのに、春の重雪になってしまった。今頃になって登ってくるボーダー2名。牧場だけ滑るのかな・・・?牧場は重重雪だったけど木が生えていないので楽しめた。

 
帰りの夫婦松  だいぶ晴れてきた 振り返ると大崩山、猫岳、その他

初猫岳無事終了。全体としてはまずまず。3月末とは思えない雪質と樹氷などのロケーションには満足。穂高が見えなかったことだけが残念でした。滑る山というよりは登る山といった印象なので、やっぱり展望は重視します。牛首尾根なんかも気になりますので、次はそっちかな。

GPSではないので適当です





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