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岩岳スキー場〜栂池自然園末端〜栂池スキー場一番西栂コースらしい風景
天気はまずまずの土曜日。みなさんと予定が合わなかったので、シーズン早々ではあるけどネタ作り山行をすることに。今シーズン用意している新規ネタは今のところ12ルート。定番ルートや世の中に出回っているルートを絡めながらいくと、今シーズンのネタに困ることはないが、常に新規ネタは10ルートくらいは温存しておきたいところです。つーことで、以前から気になっていた岩岳から栂池自然園へと続く尾根を辿ってみることにしました。気にはなっていても大ハズレの可能性が高いので、こういう毒見系は単独で行っておきましょう。
直前になってリサーチしてみると、古くは「西栂」コースというルートがあったが、今ではほとんど辿る人はいない・・・。岩岳スキー場からホウの木平(1301m)あたりまでは、スノーシューでのツアーが行われているということ。ホウの木平から岩岳山頂にかけては、無雪期はトレッキングコースになっているらしい・・・ということがわかった。
とにもかくにも、岩岳から栂池自然園に続く尾根は複雑。地図読みの難易度は☆☆☆☆☆が予想されます。晴れるという確証があればまだしも、これを初見で下るのは単独では少々ビビりが入ります。本日のコンセプトはネタ作りなので、じっくりと岩岳スキー場から歩いて登ろうではないか!実際に登ってみた印象では、思ったルート通りにノーミスで下るのは至難の業。不安なく降りれる人はプロでしょう。間違えないように下ろうと思うと、地図チェックしてるうちに日が暮れそうだ。
岩岳のスキー場は20年ぶりくらい?ゴンドラは8時からと思っていたら、7時半から動いていた。30分出遅れた・・・。天気のほうは真上は晴れだが、後立山の稜線はまだ雪雲が残っている。ゴンドラ山頂に着くが、ここから四方にコースが広がっている。間違えたらえらいこっちゃなので、地図とコンパスを出してゲレンデを滑った。取り付きとなる広いコルでシールを着ける。
そこそこ寒いけど、なかなか雪の量につながらないこの冬。おとといの晩からきのうの朝にかけて、白馬にはまとまった雪が降った。取り付きからは昨日のものと思われるスノーシューの足跡あり。ヒザ上くらいまで潜ってました。この足跡はホウの木平(1301m)の一段下で引き返していた。スキーでスネくらいのラッセル。大雪から1日経って少し締まった感じだった。1時間ほどでホウの木平。尾根は直角に左に曲がって下る。そして真北に登る。帰りに滑って下ろうとすると、ここから下だけでも小さな登り返しが4回。そして、この北上している斜面が密林。できればここを降りたくないなあ・・・。色々な可能性を探りながら登ることに。
下半分の展望は・・・。尾根の右手は時々鵯尾根が見え、その下に栂池スキー場。左手には白馬の主稜線が見えるはずだが、樹林が開けた場所がないのでダメ。展望は期待してたんだが・・・。ポコに登って曲がってチョイ下り、曲がって登ってポコ・・・を繰り返す。登り返しはほとんど緩いので、ここを下るのはウロコ板が最適アイテムだと思う。雪が締まる春先がいいだろうな。
今まで細かったブナが立派になってきた。このあたりは少し滑れそうだ。右の斜面を見下ろすと、程よいブナ斜面が楠川まで続いているように見える。ちょうど沢床も広くなっていて、栂池スキー場への登りも緩そうだ。帰りのコース候補として頭にインプット!問題は栂池に降りると、車のある岩岳にどうやって戻るかだ。待てばバスはあるだろうし、最悪歩いても・・・。
1688mに登るとブナ林から栂池らしい栂の混じる森となる。ちょうどここが栂池スキー場のトップと同じ高さだ。1688mへはそこそこ登ってくれたが、ここからは平坦の尾根となり小さなアップダウンの連続。でも、雰囲気が変わってきたので楽しい。鵯峰までしか見えなかったのが、白馬乗鞍岳から小蓮華山まで見えるように。栂池っぽくなってきた。
そして、左側が急斜面になってきたところで、ド〜ン!と白馬三山の展望台。朝はかかっていた雲がいつの間にか晴れてくれた。スゴイ景色なんだけど、見慣れた景色。栂池のスキー場とかから見るのとたいして変わらない。歩いてここまで登ってきたぶん、感慨が深いというだけのことです。 白馬三山 感じの良い尾根となってきました いい感じの尾根を歩けて気持ちいい。ただ、このあたりは下りもしばらくシールだなあ・・・。ほとんど真横だ。小日向山が八方尾根と並ぶように、同じようなスカイラインで伸びている。なんで八方尾根だけ真っ白なんでしょ?両隣りの小日向山、遠見尾根は木がしっかり生えているのに・・・。小日向山も今年登らねば。今度は別ルートで。
時間はお昼前。栂池自然園までギリギリ届くかなあ・・・。時間的には大丈夫そうだったけど、1828mへの登りで急にピタッと体が動かなくなる。シャリばて?そういえば朝メシ食ってないし、ここまで1回しか休んでないし、前半で大汗かいて水不足になってるのかも・・・?1828mで休んでどうするか決めることに。
選択肢は・・・。@登ってきた尾根を岩岳に戻る A途中で目を付けておいた斜面から栂池スキー場に入りこむ B自然園まで登って横断して栂池へ。ライン的にはBが一番きれいだけど、ネタ作りという面で見ればAが収穫あり。中間部で栂池スキー場に入れるルートを確認できていれば、上部で色々な可能性があるだけに役に立ちそう。とかなんとか言って、実は疲れたから登りたくないという気持ちが大きかっただけ・・・。
1828mは栂池自然園の末端ということに勝手にする。実際のところ、自然園を二分する楠川の対岸は自然園だし。川の落ち込み越しの白馬乗鞍岳の展望が良かった。ハクノリは全面滑れそうだ。天狗原の斜面が良く見えるが、この時間でもシュプールは5本しか見えなかった。あまり人は入ってないみたいだ。まあ、まだ1月はじめだでね・・・。
ノドがガラガラだったのでビールが旨すぎる!腹は減っているが食い物はあまりノドを通らない。下りに備えて無理やり詰め込む。やはり基本通りこまめにカロリー補給しないとダメですね。のんびりできる場所だったけど、下りに読めない部分が多いので早めに出発。 船越ノ頭と白馬乗鞍岳 1828mからのダラダラ斜面もシールで下るほうが効率的と思ったが、その日の最高到達点からはやっぱり滑らねば!・・・とシールをはずしたが、どっちもどっちという印象だったかな。どうせすぐにシールを着けることになるのでね。1688mまでシールで戻り、ここで再びシールをはずす。ここからはブナの疎林だ。
ゲレンデも含めて今シーズン初の深雪滑り!一段下までは登ってきたルートを辿る。南東面でやや重くなっているので、滑りに探りが入ってしまって不本意。ここから尾根を離れて川に滑り込む。ここは東面ですでに日当たりがない。軽い深雪を滑ることができた。やや小枝が気になるものの、ほどよい斜度で快適。標高差は300mと短いのが残念なところ。一発勝負。
沢床に降り着く。楽勝で渡渉だと思ったら支流だった。丘のようなところを乗越すと楠川の本流。ところどころ口は開いていたが、渡渉箇所はたくさんあった。そして登り返せば栂池スキー場なのだが、下り気味にトラバースしていたら遠回りしてしまった。横着して深みにはまりました。次はバッチリでしょう。
すでにヨレヨレのところ、スキー場に上がるところで更にロス。地獄のゲレンデ滑りとなりました。途中の食堂で休憩し、バスまでの時間をつぶす。ここで水分1リットルくらい入ったかも・・・?15時40分にやってきたバスはシャトルバスと書いてあり、どうやら冬は無料のようです。外人さんがたくさん乗ってて「happo happo!」と言ってました。 例によってフリーハンドです(GPSではありません・・・)
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