福地山 紅葉&新雪?ハイキングチラッと見えただけだけど、全く見えないよりはずっとマシ
福地山は福地温泉の裏山。国土地理院の地形図には「福地山」は掲載されていません。10年近く前に地元の人たちが整備して登山道を拓き、数年前から山と高原地図にも掲載されるようになりました。最初こそ暗い杉林ですが、あとは明るい広葉樹の林で、適度な間隔で展望台もあり、お気軽なハイキングコースとなっています。
11月に入ったトタン、この時期にしては強い寒気がやってきました。週末には抜けてくれるかと思いきや、土曜日まで日本海側は雨マークが残りそう。もともとこの土曜日は糸魚川の山へシーズン最後の紅葉を見に行く計画でしたが、わざわざ天気の良くないところに行くこともないと、内陸の平湯へ転進したのでした。平湯は晴れるかと思ったのにずっとドンヨリ曇り空で、場所を変えた意味がなかったのでありました。
起きたら快晴!車のガラスが本格的に凍ったのは今年初めて。雲一つないなか平湯へと向かいますが、安房トンネルを抜けて平湯に出ると、空は全面雲じゃありませんか・・・。おまけに平湯は薄っすらだけど雪がつもっているじゃありませんか・・・。昨晩降ったのかなあ・・・?まあ、飛騨地方は予報は曇りのち晴れなので、晴れてくると信じますか。
クマ牧場の先で福地温泉への道を左折し、川を渡るとしばらくで左手に登山口の案内があります。その右手には昔話の里の案内板。右の細い道に入ると右奥が登山専用駐車場になっています。どうもテニスコートの跡地のようですね。「アース」や「大塚製薬」など、昭和の懐かしい看板が張ってある朝市の横を通り抜けて登山口へ。
ちょうどバスで乗り付けてきた30人の団体さんが出発したところでした。ありゃりゃ〜。幸先悪いと思ったんですが、快く端によけてくれて先に行かせて頂きました。感謝です。道が広かったのも好都合だったかな。そうそう、福地山は上から下まで道幅が広めで、すれ違うのにもストレスのない道となっております。下の方は散り始めの紅葉を楽しみながら歩きます。
尾根コースと谷川コースの分岐。今は曇りだけど帰りは晴れると信じて、展望の良さそうな尾根コースは帰りにとっておきます。谷川コースをしばらく進むと雪がチラホラと出てきました。すぐに全面雪になります。雪は山頂付近でもせいぜい5センチ程度とたいしたことはなかったですが、今シーズン初めての雪なので気持ちいい!雪が積もった上に紅葉した葉っぱが落ちて乗っかり、ちょっとしたアートみたいな感じでした。
雪は良いのですが、良くないのはお天気。いったん雲に隙間が出てきて、たまに太陽が差すようになったのですが、しばらくでまた全面雲になってしまいガッカリ・・・。第一から第四、焼岳、展望台、乗鞍展望台・・・と6ヶ所の展望台があるのですが、残念なことに全て展望ナシ。焼岳なんかは近いはずだから、迫力のある姿を期待してたんですけどね〜。
なんだか良いニオイがしてきたゾ!山頂が近いに違いない。カレー味のカップラーメンかと思ったら、山頂で焼肉?パーティー中の3人組が。ブルーシート敷いてフライパンで肉焼いてました。なるほどブルーシートね・・・。こちら雪なんぞ予想しておりませんので敷くものがなく、山頂ではずっと突っ立って過ごしておりました。
さて、肝心の展望ですが、奇跡的ってほどでもないですが、暑い雲の隙間に槍・穂高の一部が見え隠れするようになりました。ホント小さな穴からのぞき見するような程度でしたが、全く何も見えずに帰ることを思うと、少しでも見ることができてよかったなあ・・・と思えたのでした。焼岳や笠ヶ岳、乗鞍岳なんかも見てみたいので、また来るってもんかな。かなりお手軽だし。
30人の団体さんが山頂に到着したところで下山開始。雪で滑りやすい道が楽しい。下りでも大勢とすれ違いました。程よい時間で登ることができ、展望も良さそうな山なので人気があるんでしょう。この感じだと真冬でもわりあい楽に登れそう。真冬のスカッと晴れた日に登るといいでしょうね〜。ま、そんな天気の日には他の山に登ってるかもしれませんけどね・・・。
降りたらすでに朝市は終わっていました。11時で終わりみたい。寄るなら登る前に寄らないと・・・。寒くて汗かいてないし、まだお昼なので温泉はパス。温泉は石動の湯が最寄り。駐車場に隣接しています。温泉と同じ建物に五平餅村とカフェがあり、囲炉裏で焼いた五平餅を頂いて帰りました。安房トンネルを抜けて信州側に出ると青空が広がっていました。まあ天気の読みはハズレたけど、今シーズン初めての雪を踏んで楽しめたということにしておきましょう。
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