金峰山 ハイキング大日岩を越える
紅葉がだいたい終わりになってくると、雪が積もるまでの間は冬枯れハイキングのシーズンです。木がワサワサに生えて展望がなかった山も、葉っぱが落ちると見通しが効き明るくなってきます。里山に登ることが多くなる時期ですが、まだ11月初旬だし、天気もよさそう。今回は里山は置いておいて、ちょっと高めの金峰山に行くことに。金峰山は実に17年ぶりとなります。一緒に瑞牆山に登ったこと以外は全く記憶にございません・・・。
本日のメンバーは5人。普通車1台で行けるので、とっても効率が良いのであります。道中の話も盛り上がるし。ここんとこ日本海側の山が続いていたので、中央道は久方ぶり。八ヶ岳や南アルプスの景色が新鮮であります。朝から雲一つない快晴だったけど、なぜか金峰山の山頂付近だけに雲がかかっています。い〜やな〜よか〜んが〜♪【安全地帯】
廻り目平の駐車場はポツポツ程度(帰りには一杯に)。人はウロウロしてるけど、ほとんどがクライミングでしょう。やっぱりこの付近の上空だけ雲があって、なかなか太陽が当たってきません。なので寒い。約1時間の林道歩きがちょうどウォーミングアップになったような感じ。なんだかんだ標高差は250mくらいは登ります。
林道終点から八丁平への道は、地図に書いてある通りに踏み跡は薄目となっております。左岸を高巻きを交えながら登り、二俣を右に進んでいきます。・・・とここで、登山道は国土地理院の地形図に載っている道からはずれてしまいました。昭文社の登山地図はちゃんと合ってましたね〜。ま、地形図の道が違うのはよくあること。登山道に関しては登山地図の方が精度は高いですね。ちゃんと調べてそうですので。
小川山と大日岩を結ぶ尾根の最低コルが八丁平。針葉樹に覆われてて暗い感じ。最初は斜面だったのが尾根っぽくなると、岩がちょこちょこ出てきて本日初めての大展望が。南アルプスのパノラマが広がっていました。岩の基部を巻くように進むと、巨岩が積み重なった大日岩と思われる岩に。
大日岩はいいとこですね〜。太陽が当たり、風もなくポカポカ。トカゲ気分で中休止とします。展望はすこぶる良好です。八ヶ岳と南アルプスが主役で、瑞牆山が間近に見えています。岩の上から眺めるので、高度感があって一層引き立つ感じでした。3人組の人が小川山方面に行きました。珍しいルート取りだなあ・・・と思っていたら、戻ってきました。目的地は金峰山だったのですね・・・。大日岩に目が釘付けで道標を見てなかった・・・って言ってました。気持ちはわかるけど・・・。
廻り目平から単純に金峰山を往復するだけでは楽しくなさそう。前日夜に地図を眺めていて、急きょ八丁平、大日岩経由で金峰山を目指すことにしたのでした。この周回コースだと大日岩に立ち寄れるし、金峰山への尾根道も歩くことができます。より観光気分になれるってもんです。実際に歩いてみたところ、往復だけだったら見どころ少ないです。
林道やその先の登山道がヒマかもしれない・・・と思い、先週の鍬ノ峰に引き続き、地図読みの資料を用意してきました。鍬ノ峰は尾根道で地図読みとしては面白くないけど、ここは谷あり尾根あり斜面あり・・・と地図読み講習向けのルートなのであります。かといって、いちいち立ち止まってあーだこーだすることはせず、テキトーに地図と現物を照らし合わせながら歩く程度にしときます。
大日岩からいったん下ったところで、瑞牆山荘からのメインルートと合流。大日岩はこのメインルートから少しだけ離れていて、わざわざ立ち寄らなければいけません。なので、素通りしてしまう人が多いのでは・・・?大日岩はとっても素晴らしいところだったので、面倒がらずに立ち寄りたいですね〜。
しばらくは樹林帯で展望はナシ。我慢して登っていると、いきなり森林限界上に出た。針葉樹からいきなりですか・・・?カンバとかの広葉樹が間に入ることが多いと思うんですけどね。奥秩父らしからぬ明るい尾根。右手には近くはないけど遠くもない富士山がずっと見えています。振り返ればもちろん南アルプスや八ヶ岳も見えていますが、少々雲が多い感じに。金峰山には朝に下から見えたほどの雲はないけど、展望を邪魔する目線の高さに横たわる雲が居座っていました。
山頂近くになると霧氷が目に付きはじめます。時々風に乗って降ってくるので、最初は雪でも降ってきたのかと勘違いです。岩にも霜が降りていて、それが踏み固められてところどころツルンルツンになっていました。パッと見はわからないので、滑ってから気付くような状態でした。森林限界に出たくらいから金峰山の山頂はわりと近くに見えていたんですが、見えてからが結構長かったなあ〜。
山頂は意外と静か・・・。五丈岩と金峰山の山頂の間が広場っぽくなっており、みなさんそこで大休止にしています。11月に入ったからこの程度の入込みなんでしょうが、最盛期は恐らくここは黒山の人だかりになるんでしょうね〜。金峰山の山頂は岩が積み重なっているところでした。五丈岩にも挑戦してみますが途中撤退。登れそうだったけど降りるのが怖かったし、何よりも岩をつかむ手が冷たくて・・・。
空の半分は晴れ間なんですが、相変わらず展望を邪魔する位置に雲があります。その雲のおかげで八ヶ岳はよく見えません。南アルプスもなんだかパッとしない・・・。山頂から見た時は甲武信ヶ岳は完全に雲の中です。ずっと見えていたのは富士山くらい。気温が低くて風もあるので、山頂はあまり長居できる感じではなかったです。
帰りは最短コースで。金峰山小屋までは森林限界で明るいけど、北側にはめぼしい山もないのでイマイチ。小屋を過ぎると、これまたいきなり針葉樹林になります。見どころもなくなり、ひたすら降りるのみ。まあ、登山道は歩きやすく、標高差もそれほどないので、林道終点までは疲れる前に降りることができました。林道をチンタラと歩いて廻り目平。もう寒いのにキャンプ場にはたくさんのテント。恐るべし・・・クライミング人気。とはいっても、標高が高くて寒い廻り目平はボチボチ静かな冬を迎えることでしょう・・・・・・・。
このへんの最寄の温泉ってどこなんですかね〜?まあ、今日はほとんど汗かいてないし、早めに帰りたかったので温泉はナシですが。2時間少々で松本に戻り、今年から山スキーを始めようというK嶋さんとブンリンへ。ニューモデルを見たり、ブーツの試着とかしていたら、だんだんとスキーがしたくなってきたのでした。
|