大川入山 冬枯れハイキング気持ちのよい笹っ原を登ります
大川入山は長野県南部の山ですが、東海地方の人たちの山・・・というイメージ。登山口周辺に駐車してあった車は全て東海地方のナンバーでした。近くてアクセスも悪くないですからね〜。そういうワタクシたちも今日は安曇野からではなく東海地方からであります。T世さんの実家のある土岐市を朝出てきたのでした。下道で少々大回りしたにもかかわらず、2時間かからずに登山口へ。近いですね。
冶部坂峠を越えて飯田方面に少し下ると「大川入山・・・」の大きな看板。そこから林道を少し走ると登山口。林道終点にも車は駐車できますが、ちゃんとした駐車スペースではないし、国道からそんなに離れていないこともあるので、国道脇の広い駐車場に止めて歩くのが賢いかも・・・。
昨日はこの時期にしてはかなりの大雨が降りました。気温が低かったので2000m弱の大川入山はどうかなあ・・・?雪だったら・・・と心配したけど大丈夫そう。今日は冬型で午後ほど回復傾向。なので、土岐市をゆっくり出てきて、10時過ぎに登山開始であります。しばらく前方が大賑わいに。バスで乗り付けてきた団体さんでした。とっても快く先に行かせてくれました。
最初は林道の残骸のような道を歩きます。橋を渡ってからは尾根道になりますが、木の根っこが縦横無尽に張り巡る歩きにくい道。下りは疲れそうだなあ・・・。横岳までは展望はほとんどナシ。時々樹林の間から大川入山の山頂と北&東の展望があるくらい。横岳に登り付いても樹林に囲まれていて展望ナシ。この先2つ目の小ピークが少し開けていて展望良好でした。ピークは広くはないけど小さなベンチがあり、少人数ならここで休むのがよさそうです。
見晴しはよさそうなんですが、天気があいにくです・・・。冬型ということで東は晴れ間が多いけど、西は雲が多い傾向。ちょうど大川入山あたりが雲の境目になっているみたいでした。横岳から大川入山本体の登りに差し掛かるまでは、緩いアップダウンが連続する1600m前後の尾根道。大川入山の山頂が順調に近付いてきますが、標高が上がっていかないので、あんまりやる気は出ない感じかな・・・。道はいいんですけどね〜。
大川入山山頂への最後の登りにかかる前に大きく下ります。一番の大きな登り返しがここにあるのはイヤだなあ・・・。最初は暗い樹林帯を登りますが、一汗かく頃に笹原に飛び出します。この笹原が大川入山の一番のウリなんでしょうね。開けていてなかなかいい感じです。雲がないときは青空がとても澄んでいてキレイなんですが、全体的に雲の多い天気です。
笹原の中に灌木が点在しているのですが、その灌木に霧氷が着いていていい感じ。緑の笹原の中に白い花が咲いているようです。ここまで見どころがほとんどなかっただけに、なんだか余計に気持ちが盛り上がります。ここにきて写真の枚数も急伸。気分よく山頂に登ることができます。山頂付近には少しだけ雪が残っています。昨日は雨だったでしょうから、恐らくおとといの未明に降った雪でしょう。そういえば一昨日にも冶部坂峠に来ましたが(仕事です)、その時は少しだけど峠にも雪がありました。
大川入山の山頂は笹原ではなく、樹林の中にありました。西と北の展望が開けています。西は低くて黒い雲に覆われていてダメ。北は飯田の街とその向こうに雲で隠れた中央アルプス。烏帽子岳(多分)くらいまでは見えていましたが、その向こうのメインどころは全て雲の中。真南から見る中央アルプスに期待していたんですが、残念・・・。すぐにとれてくれそうもないし・・・。
山頂には団体さんと2人組がいました。あちこちにベンチのような座れるところがあって居心地よさそうですが、いかんせん風が強くて寒く、長居できる雰囲気ではありませんな〜。若い2人組は湯を沸かしてランチしてましたが・・・。この時期は無風快晴以外は厳しいですな。15分ほど休んで山頂を後にしました。
コルまではあっという間に下りますが、登り返しから横岳までの尾根歩きがかったるい。横岳に近づくころだったか、ふと振り返ってみると中央アルプスが全開!さっきまでかかっていた雲がひとつ残らずなくなっていました。いつの間に・・・?今日は午後ほど天気が良いと予想して、ゆっくり目の10時過ぎに登り始めたけど、さらに1時間遅くないとダメだったか・・・。これ以上遅いと後に差し支えるからなあ・・・。下山する頃には南アルプスの雲も全部なくなっていました。ま、しょーがないですね。こればっかりは・・・。
大川入山・・・。特筆するほどの山ではないけど、悪くはない山でした。冬枯れのこの時期に登るのがベストかな。中央アルプスと南アルプスの展望はあきらめるとしても、恵那山とか富士見台あたりを見てみたかったなあ・・・。
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