坊主岳 冬枯れ新雪ハイキング〜坊主岳の山頂はまったり系
中央アルプス北の端にある坊主岳に登ってきました。これまで坊主岳には整備された登山道はなく、「笹ヤブ漕いで…」なんてガイドブックに載ってますが、この春に笹が刈り払われて「ヤブ漕ぎ無用」になったようです。逆に登山道がないのにガイドブックに載ってたところがスゴイような…。これまでに知り合いが何人か登っていたり、山頂からの景色がすごく良いとのウワサがあったりで、機会があれば登りたいなと思っていました。で、今回実現であります。
坊主岳行きは2日前に決まり、にもかかわらずトントン拍子で話が大きくなって、8人という大所帯になりました。松本から奈良井の登山口までは約1時間。ここんとこ遠出が続いていましたが、久しぶりのご近所山行です。奈良井ダム湖の南端近くの川を渡る手前に登山口があります。上の原という錆びたバス停が目印。ダートを奥に入っていくと、ドン付きに数台止めれるスペースあり。上手く止めれば7〜8台、いい加減に止めれば3〜4台という微妙なスペースです。この日は先客なし。
坊主岳とか登山口とか全く書いたものはないけど、それっぽいところから登り始めます。アカマツ林でマツタケがありそうな斜面。道は幾通りもあって、どれを進むか迷います。恐らくどの踏み跡でも大丈夫と思われます。急斜面をジグザグに登り、いつの間にかカラマツ林に。カラマツの葉っぱは半分くらいは落ちてしまってましたが、なんとか紅葉を楽しみます。
斜度が落ちて平坦になったら1429mの三角点。ツヤツヤした墓石のような三角点でした。あとは一直線に坊主岳山頂へ。といってもまだ標高差500m以上残ってますが…。最初は緩い尾根ですが、進むにつれて急になります。ここからはジグザグなど一切切ってないので、フクラハギに響く登りです。樹林の隙間から白くなった坊主岳が見えて励みになります。
この一直線の登りの途中が笹原になっていて、ところどころ道の真ん中に笹の切株?がありました。笹ヤブ漕ぎはこの辺のことかな…。刈ってなかったとしても、ボーボーに生えている感じではなく、丈が低くて柔らかいタチの悪くない笹。激ヤブだったら登る人もいないだろうし、ガイドブックにも載らないわなあ〜。
1600mを超えて1700mくらいから雪が出てきました。前日の雪ですね。松本から見える2000mくらいの山がだいぶ白くなっていたので、坊主岳にもあるのは予想できてました。雪があると景色が何倍も良くなります。山頂近くなると針葉樹が混じるようになります。針葉樹に積もった雪がお天道様で融け、爆弾となってボサボサと人めがけて落ちてきました。
木がなくなったと思ったら、もうそこが山頂の一角です。山頂部だけ木がないから坊主岳なのかなあ…?まあ河童のような感じですね。おかげで360度の大展望です。御嶽山、乗鞍岳、北アルプス、美ヶ原から霧ヶ峰、八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス…と見えるはずですけど、何故か山の手前に雲が浮かんでおり、展望の邪魔をしています。ちゃんと見えているのは御嶽山だけ…残念。
お天気は快晴であります!坊主岳への道は尾根の一本道なんですが、展望の効くところが全くありません。樹林の隙間からは真っ白になった御岳や乗鞍が見えています。素晴らしい展望は山頂までオアズケなのであります。そのぶん山頂に登った時の感動が倍増ってところでしょうか。ただ、山頂に着いた途端に天気が悪くなったら最悪です。
山は全部見えなくても、展望がスバラシイことは実感できました。展望もスバラシイんですが、山頂自体もスバラシイです。シモちゃん曰く「かわいい山頂」。まさにそんな感じ。祠や石仏やベンチや枯れ木などが、絶妙に配されています。オマケに今日はそれらに雪が着いていて、素晴らしさ倍増です。みなさんヤッケ着てて、色が派手になっていたのも相乗効果。
天気が良くて風もなくて穏やかな山頂でした。名残惜しいけどしげgさんの犬の散歩に間に合うように下りましょう。急斜面に中途半端に雪が乗ってて、みんな滑りまくりかと思いきや、意外と無難に降りてました。大騒ぎしながら下ってはいましたが…。登る時に、下りは大変かも…?と思うことはよくありますが、意外と平気で下れるもんなんですよね。
坊主岳のいいところ…山頂につきます。道中は平凡で見どころないけど、とにかく山頂がいい。8人でワイワイガヤガヤ登れたのも楽しかったなあ〜。木曽でも鳥居峠から北には温泉はないんかなあ・・・?ま、汗もかいてないし、わざわざ温泉入って帰るほどの距離でもないし。松本で解散してウチに帰ってもまだ明るい。タイヤを替えるべ!土日が晴れたらタイヤなんて替えてるヒマないからねぇ〜。ついでにスキーキャリアも乗っけて車の冬支度おしまいです。
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