風越山 雪山ハイキング仙丈ヶ岳と白峰三山
昨シーズンまでは冬はほぼ山スキー1本で動いておりました。山スキーはネタ切れ感もあり(とくに1月、2月)、今年は歩き交えつつ・・・ということで、T世さんの冬靴(ハイキング程度)を新調。日本海側は雪だけど、内陸は晴れるかなという天気の時は、行先の候補に冬山ハイキングも入れることにしました。で、まさに今日がそんな感じで風越山ハイキング〜。結果的には日本海側も結構いい天気だったみたいだけど、風越山も一日快晴だったのでヨシとしましょう。
山スキーと風越山の二本立てで計画しといて、当日朝の最新の予報で行き先を決めよう・・・というくらいにビミョウな予報。当日朝になっても悩んだんですが、晴天が確約されている南信地方の風越山に決定!山スキーの計画の方はとくに行きたいとこでもなかったですしね・・・。前日は飯田方面かなり雪が降ったみたいで、新雪の雪山気分が味わえるかなと思ったのも、風越山に決めた要因であります。
風越山は飯田市民の山。ルートは何本もあるみたいだけど、とりあえず一番一般的な押洞ルートの往復で計画。車を止めさせてもらう「かざこし子どもの森公園」の駐車場が開くのが8:30のようなので遅い出発。昨日は中信地方の雪はチラつく程度だったけど、松川から飯田にかけては結構積もっていましたね。登山口から雪の上を歩けそうなのでありがたい。
予報通りの快晴!かざこし子どもの森公園からはしばらく車道を歩きます。まだ飯田市郊外の住宅地といった雰囲気。しばらく歩いてやっと山道へ。軽トラとか走れそうな広さの登山道には足跡1人分のみ。風越山は人気がありそうなので、もっと入っているのかと思ってました。周囲の樹林は杉林が主体であんまりい感じではないけど、降りたてホヤホヤの雪のおかげで帳消しにしてくれます。
一つ目の見せ場は虚空蔵山。東側の木が伐採してあって、伊那谷と南アルプスの大パノラマが広がっています。こう見ると飯田市街というのはすぐそこの山際まで迫っているんですね〜。飯田市でも山麓の方は真っ白だけど、天竜川あたりから東には雪はありません。主役はやっぱり南アルプス。伊那谷越しの南アルプスの展望はすこぶる良好でした。ここで単独のおじさんが追い付いてきて、先に出ていきました。
滝の沢ルートでトレースが合流して太くなったけど、虚空蔵山から先はトレースが薄くなりました。虚空蔵山までの人がいたのかな・・・?ダラダラと登って行きますが、歩くほどに雪が増えていきます。トレースの側壁は地形によってはヒザくらいの高さまで深くなってきました。ずっと展望がなかったけど、ひょっこりと展望台に。
虚空蔵山より一段高くなり、さらに雄大なパノラマとなります。太陽が少し登って南に移動したことにより、南アルプスの陰影が変化しました。北は仙丈ヶ岳あたりから、南は馴染みのない南アルプス深南部。光岳以南はどれがどの山だか、さっぱりわかりませんね〜。人気の風越山ですが、展望があるのは虚空蔵山とこの展望台のみ。杉林も多いし、印象としてはイマイチです。そんな中、今日は降りたてホヤホヤの好条件の時に登ることができて、今日に限っては風越山は好印象。印象を落とさないためにも、風越山にはもう登らない方がいかも・・・? 左:仙丈ヶ岳 右:白峰三山
さて、虚空蔵山で先に出て行ったおじさんが展望台にいます。木曽の方のようです。さっき下りの人とすれ違いましたが、展望台までで引き返したようで、この先にはトレースなし。ここからラッセルとなります。ヒザくらいまで埋まります。雪は軽くて足を抜かなくても進めるので、そんなに苦労することなく進むことができます。神社への階段は新雪の下の古い雪が外傾してて滑りそうでした。
白山社奥宮は立派な神社でした。神社からいったん下って急傾斜の登りとなります。雪に埋まったロープを掘り出しながら登ります。たまたまチラッとロープが見えていたから発見できたけど、ロープがなかったら厳しい登りになったと思います。というか、下りが怖かったでしょうね〜。雪はさらに深くなり、山頂付近では股まで埋まるようになりました。さすがに股まで埋まるとラッセルはかどらないけど、そのうち山頂に着いたので助かりました。
風越山の山頂は噂通りに樹林に囲まれて展望ナシ。でも、雪が積もっているので、それなりにいい感じでした。欲を言えば中央アルプスのパノラマを拝める場所がちょっとでもあればなあ〜。この角度からの南アルプスは中央道からでも見えるけど、南側から見る中央アルプスはあまり見れないんでね〜。上の写真が唯一見れた場所。やがて木曽のおじさんが到着し、ほぼ同時に反対側から地元の方が登ってこられました。
雪がやわらかいので下りが楽です。神社上の急斜面はロープにつかまりながら降り、神社の階段は尻もり覚悟でグリセード気味に下ります。虚空蔵山は巻き道でパスする選択肢もあったけど、せっかくなので最後の展望を。南アルプスの稜線にちぎれ雲が浮かぶようになりましたが、今日は本当に良いお天気の一日でした。
せっかく伊那谷に来たのだからと、ソースかつ丼を食って帰ることに。伊那市まで下道を走り、インター近くの「青い塔」というソースかつ丼屋へ。5時開店で5時過ぎに入ったのに、もう半分以上は席が埋まっていましたね〜。しかも若いツガイがたくさん。ヒレカツ丼を食べましたが、とってもおいしかったです。でも、個人的には卵とじかつ丼の方が好き。
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