金城山 紅葉&冬枯れハイキング金城山の頂稜は隣の八海山を思わせる岩場となております
雪の季節になる直前、越後方面今シーズン最後の里山に登ってきました。巻機山の前山にあたります金城山。金城山は1369mあって山容も立派。登山口から山頂の標高差も軽く1000mを超えるので、里山と言うと失礼かも…?今年はいつまでも紅葉が残っていて、山の半分から下は最後の(多分)紅葉を楽しませてもらいました。 5時に安曇野庁舎に集合して、4人で金城山へと向かいます。十二峠トンネルを抜けると雲海に沈んだ魚沼盆地が…。晩秋から初冬にかけて、晴れた日には地表にへばり付くように霧が出るのはお約束。雲海の上には巻機山やこれから登る金城山が突き出ております。安曇野からはおおよそ2時間半ほどで登山口に到着です。
金城山には登山口が6つもあって、色々なルート取りが可能です。なんですが一昨年の豪雨の影響で登山道があちこちで崩落し、今現在では普通に歩ける登山道は限られている模様。分県ガイドに載ってる周回コースを歩きたかったけど、今回は無難に観音山コースの往復としました。登山口の北側の路肩が広くなっていて、車はたくさん駐車できそうです。先客は2台かな…?
登山口には道標やら看板やらいろんな物が立ってて賑やか。こぶし遊歩道も兼ねてるようです。展望台が小刻みに2つ出てきて、最後が山頂広場という石仏群がある山頂広場。385.1mの三角点のあるところです。道中にも石仏が置かれていて楽しめます。山頂が遥か彼方に見えています。エアリアのコースタイムは4時間強ですから!
今年は低いところの紅葉が遅くて、金城山の下半分くらいは紅葉を楽しむことができました。登り始めから丈の低い灌木で、赤やら黄色やら賑やかです。カエデ系が結構ありましたね。1000m近くなってブナが出てきますが、かなり枯れかけながらもブナの紅葉にもありつけました。それより上はもうさすがに冬枯れの景色です。ただ、ところどころにしぶとく残る紅葉があり、頂稜の岩場にも赤や黄のアクセントが付きました。
朝は冷え込んだので寒いかと思いきや、ちょっと坂が急になると汗がダラダラです。ヒートテックと長袖シャツを着てましたが、暑くてたまりません〜。日差しがある上に標高が低いですからね。半袖Tシャツでも十分って感じでした。長袖シャツを脱いでヒートテック1枚で登ることにします。
五合目に来てもまだ700mとかそんな標高。低い〜!金城山自体が1369mですからね〜。ただ登山口も低くて、200mに満たない約180mからのスタートです。ですので標高差は1200mもあるのでございます。標高は里山でも標高差は里山とは呼べないスペック。完全に本格的な登山であります。夏は死ぬだろうなあ…。
登山道は一応しっかりはしてるんですけど、北アルプスのように整備が行き届いてはいません。急斜面にはご親切にジグザグなんて切ってありません。ふくらはぎに堪えます。枯れ葉も積もっているので滑ります。下りが思いやられますが、トラロープは完備されているので何とかなりそうな…。
急になったり緩くなったりを繰り返します。最後の急坂を登るとヒョッコリ「金城山」の標柱の立つピークへ。あれっ、ここが山頂?1369mのところは何なんだろう?行ってみて納得、1369mのところは最高点ではあるけれど、木がモジャモジャに生えるただのこんもりとしたピーク。こっち(西端)は岩峰になってて山頂らしい山頂なのであります。
西端のピークからしばらく岩場が続きます。規模は遥かに小さいけど、お隣の八海山に似てなくもないですね。岩に立つと切り立っていて高度感満点です。ただ、登山道は岩稜の北側を巻いて付けてあって、八海山や戸隠のようなスリルはありません。岩場はしばらくで終わって普通の土の道に。そして避難小屋に到着です。
1369mの山頂に行ってみると、先にも書いた通りのモジャモジャの山頂。標柱はおろか休む場所もありません。少し反対側であります水無コースの方に進んでみます。すると越後三山や奥利根の山々の見晴らしがすこぶる良好な道となります。九合目がちょうど小ピークのようになっていて、ここでゆっくりすることにしました。
この水無コースの九合目はいいとこでしたね〜。越後三山から利根川源流域の山並みが一望です。道はないけど興味はある下津川山などもよく見えています。また、平野と山との境目がハッキリしていて、魚沼盆地と越後山脈の地形が手に取るようにわかりました。すぐに忘れてしまう年頃ですが…。寒くて飲めなくてお持ち帰り覚悟で持ってきたビールですが、とっても美味しく頂くことができました。
背の高い高気圧に覆われて、スッキリとした秋晴れになるかと思ってました。ところが朝からわりとボンヤリした晴れで、遠くの山の展望はあまり利かないような…。火打山と妙高山が薄く並んでて、その左に白馬方面の山々が薄っすらと見える程度。スッキリ晴れてりゃクッキリ見えるはずなんですけどね。
風も弱く穏やかな九合目でした。40分ほどゆっくりして戻ります。登山口から5人組と抜きつ抜かれつできてたんですが、その5人組が岩稜帯の石碑のあるところで和んでました。行は素通りしたので帰りに立ち寄ります。こちらもロケーションは抜群ですが、ちょっと風があるので長居するには寒いかも…?
山頂の標柱のあるピークからは急降下。階段状にもなってないのでよく滑ります。トラロープは完備されてはいるものの、悲鳴⇒尻餅が何度となく聞こえてきます。スピードを殺すのに足を踏ん張り、トラロープを必死で握って腕力を使い、登りの時に負けないくらいの汗をかいたような…。まあ、単調にダラダラ下るよりもスリルがあって楽しいです。
ブナ林帯に入るとまたまた紅葉ゾーンに突入です。歩く向きも太陽の向きも変わり、紅葉の趣も変わります。今年最後の紅葉になるのかな。週明けには本格的な寒波がやってきて、信越の山沿いは雪の可能性もあるようです。山は確実に雪でしょうね。日本海側の山は今シーズンこれでオシマイでしょう。以降は南へ東へと山を求めることになります。
平地からのスタートだったので、当然ゴールも平地。下っているとドンドンと平地に近づいていきます。最後の方、道路がまっすぐに伸びてるのを見ながら下るところは面白い景色でした。飛行機が滑走路に着陸するようなイメージかな。下りは五合目で少し休んだだけだったので、意外と早く下ることができました。
温泉を出たらちょうど日没。ちょっと遅いかとも思ったけど、魚沼スカイラインを通ってみます。稜線あたりで終わりかけの紅葉だったけど、なかなかに素晴らしかったです。。日は落ちて薄暗くなりかけてたけど、西の展望、東の展望を楽しめました。
夕食は飯山市の「食堂とみ」。前々日に仕事で飯山に来た時に、お昼前にもかかわらず駐車場が満車になってて、これは!と思って早速本日の出撃です。なんだか貸切の宴会の雰囲気でしたが、お食事OKとのこと。看板のから揚げ定食とかつ丼を注文。から揚げ定食はボリューム満点でしたが、Tキーさんが頼んだあじフライは見た目貧相な感じ。かつ丼は普通かな。他は見てないからわかりませんが、どうもから揚げ定食がずば抜けてお得のような…?
帰る時に玄関の扉を見ると、「本日は休ませて戴きます」の札が…。やっぱり一般のお客さんは来て欲しくなかったんですね。メニューとか味とか置いといて、なんか面白い店でした。
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