八ヶ岳 西岳&編笠山 雪山ハイキング青年小屋
珍しく八ヶ岳へ。八ヶ岳でまだ登ったことのない西岳が目的でございます。地味な山であまり登る気はしないのですが、まあ雪のある時期ならいいかな。日本海側の山もスキーするにはまだ雪が足りないし、予報も日本海側は良くないし・・・。西岳往復だけでは芸がなさすぎるので、編笠山も絡めて周回することにしました。気温は低くて寒かったけど天気は最高で、久しぶりの八ヶ岳を楽しんできました。
登山口である富士見高原ゴルフコースの駐車場に到着。それっぽい車も何台かありそう。ないのは雪。いくら南側を向いているからといって、雪はまぶした程度しかありません。29日に降った雪はどこへやら・・・?融けてしまった?あまり降らなかった?我が家のある安曇野市でさえ田んぼに雪が残っているというのに・・・。
おかげで苦痛の歩きとなります。冬靴で地道を歩くのは辛いですな〜。登山口から不動清水までは林道やら作業道やら遊歩道やらが錯綜しています。道標は完備なので彷徨うようなことはないでしょう。登れど登れど雪が増えません。下りも辛そうだなあ・・・。雪に着いた足跡からすると、先客は3人くらいかな〜。
八ヶ岳で一番人気のない山で有名?な西岳ですが、なんとかラッセルはしなくて済みそう。ラッセルは嫌いではないけど、今日はしたくないなって感じ。八ヶ岳でしたくないな・・・が正しいかも。1900m付近で最後に林道が横切ったあたりから、雪が一気に増え始めてきました。30日に降ったのが雨だったか雪だったかの境目がこのあたりなのかも。針葉樹にもビッシリと樹氷が着いています。よほど湿った雪が降ったんでしょうね〜。
濃い樹林帯からいきなり開けた場所に出ました。そろそろ山頂だと思ったのですが、違いました・・・。今日は時計を忘れてしまって標高がわからず・・・。だまされました。しばらくで再び濃い樹林に突入したのでありました。ただ、この裸地は南側の展望がよくて、南アルプスや中央アルプスがよく見えました。歩きはじめて初めてのまともな展望といったところ。西岳山頂まではもうひと登りありました。
西岳には先客1名様。無風快晴でポカポカです。権現岳、編笠山、富士山、南アルプス、中央アルプス・・・と展望良好。ただ、期待していた阿弥陀岳から赤岳にかけての山並みは樹林の上から見えるだけ。ちょっと残念。なんとか3時間で西岳まで登れたので、編笠山にも登るとしましょうか。赤岳やら阿弥陀岳の展望は編笠山に期待です!
西岳からの下り。いきなり雪が深くなります。登って来る人には申し訳ないと思いつつも、グリセードを楽しみます。下りはほんのちょっとなので束の間のお楽しみ。ビッシリと樹氷の着いた深い針葉樹の中を進みます。着雪で赤テープなども隠れてしまっています。最初にトレースを付ける人は苦労しそう・・・。青年小屋までの間はたま〜に権現岳が見える程度で、ほとんど展望ナシでした。
青年小屋はいいところですね〜。権現岳と編笠山に挟まれてとっても良い雰囲気です。青年小屋周辺には誰もいませんでした。冬季小屋の玄関にあった温度計は−25度を指していましたが、たぶんコレ壊れてますね。そういえば青年小屋には2005年の年末年始にも来ました。この時は権現岳にも登っていますね。今日と同じように素晴らしい天気だったことを覚えています。木の樹氷もすごかったけど、小屋にもビッシリと着雪しており、極寒の地って感じ。南極にでも来たかのような・・・。
編笠山を目指します。岩がゴロゴロしたところは西からの風で寒いのなんの!次に樹林に入ったところで慌ててカッパを着て、ネックウォーマーをかぶります。それほど風が強いわけではなかったのですが、とにかく風が冷たくて頬が痛い痛い!長時間さらしておくと凍傷になってしまうんでしょうね。
編笠山到着です 編笠山山頂には先客2名様。赤いヤッケと黄色いヤッケのお二人が山頂に居る姿は、いかにも冬山って感じでした。西岳は無風快晴だったのに、編笠山は風が強いぞ!せっかく赤岳や阿弥陀岳が見えているけど、ちょっと長居はできない状況です。とりあえず、なんとか写真だけでも・・・と撮った写真はブレブレ。せっかくの阿弥陀&赤岳が・・・。
編笠山から見ると、さっき登った西岳はオマケにしか見えませんね〜。権現岳から編笠山を見下ろすと、こちらもオマケにしか見えませんが・・・。樹林のきわに居れば風は多少しのげたのですが、それだと眺めがないので、とっとと下ることにしましょうか。
編笠山の山頂から磁石を当てると、登山口近くにあるゴルフのコースがよくわかりました。でもこれ、天気が悪かったりで視界がなかったら下るの大変でしょうね〜。ゴロゴロの岩にはペンキ印くらいはあるんでしょうが、雪がビッシリ着いてて見えません。今日は晴れているし、足跡も残っているので問題ナシです。
しばらくの間は雪付きがいいのでグリセードができますが、ちょっと斜度不足かな・・・。滑ってはいかないけど、柔らかくて歩きやすい状態がしばらくは続きました。ところが、だんだんと雪が減ってくると、下地の氷で滑るように・・・。薄い雪に氷が隠されていて、そこに乗っかるとスッテンコロリン!ケツだの腰だの肘だのを強打しまくり。手強い氷地帯は少しで終わりましたが、そのあとは雪の少ない硬い地面を歩く時間が長く、冬靴による拷問を受けることに。親指の付け根の一番広い部分の痛いことといったら・・・。
西岳と青年小屋の間でサングラスを拾いました。さっきすれ違った人かなあ・・・。下で会うかなあ・・・とか話していました。単独の男性なので早く降りるだろうなあ・・・と思っていたら登山口で再開。サングラスもその方の物でした。スッテンスッテン転びまくったけど、ザックの外側ポケットに入れておいたサングラスは無事でよかった。メデタシメデタシ!
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