白毛門沢 沢登り


11年ぶりの白毛門沢でしたが人気の沢だけあって快適でした!


白毛門沢出合

 山域  谷川 湯檜曽川支流 白毛門沢
 山行日時  2013年9月14日(土)
 登山形態  沢登り
 天気  くもり たまに日が差す程度
 メンバー  K俣、K嶋
 温泉・メシ  温泉:上牧温泉 風和の湯(550円) 今日は湯も脱衣所も熱かった
 コースタイム 登山口P(7:30)⇒白毛門沢出合(8:10)⇒タラタラのセン手前の10m滝(9:20〜50)⇒二俣(10:40)⇒白毛門(12:00〜40)⇒登山口P(14:30)

週末に限って天気が悪いパターンが続きます。これで4週連続!東北遠征の予定でしたが日帰りの白毛門沢に化けました。せっかくの3連休だったんですが、台風接近でこの予報では仕方ないです。まあ1日だけでも行けたのは不幸中の幸いと思うことにしましょう。敬老の日がらみの連休は季節がら仕方ないですね。…と思うことにしましょう。


白毛門沢は2002年に一度行っています。変なとこ詰めた記憶が…。悪い印象はなかったので再訪となったわけであります。白毛門沢は谷川の初級の沢の代名詞的な沢。今回は今年沢デビューの2人と3人での遡行です。人気の沢には理由があるわけで、この白毛門沢の場合は@アプローチほぼゼロ Aナメとか滝とかが連続 Bややこしい滝には巻き道完備 C詰めはヤブ漕ぎなしで快適 D下山が短い…と五拍子揃ってます。

安曇野から水上までは津南回りで3時間チョイ。湯沢までは晴れてたのに関越トンネルを越えたらどんより曇り空。なんだか雨上がりの感じでした。ま、そのうち晴れてくるんじゃないかと期待。土合の白毛門登山口には車がたくさん。沢の準備をしてる人もチラホラ。見覚えのある車もあったりで…。3連休で泊まりの沢を計画していた人も、悪い予報で日帰り変えた人も多いんだろうなあ〜。

 
最初は平凡だけどしばらくでナメに まだまだ東黒沢です

出発準備中に救急車やら消防車やら来て、慌ただしい雰囲気に。出発前にテンション↓気味。救助の人たちと同時スタートになったけど、救助の人たちは東黒沢の橋を渡って白毛門方面へ。ひとまずホッ…。最初は平凡なゴーロだけど、そのうち岩盤が発達してきてナメがたくさん出てきます。いい感じなんですが、どんより曇り空なので映えません…。

 
名物「ハナゲの滝」が見えてきました ハナゲの滝を落ち口から

ハナゲの滝の手前で後ろから2人。ラフな格好で追い抜いていき、その後ろ姿Tシャツには警察のプリント。警察のプリントのTシャツを着た一般人かと思いきや、本当に警察の方だったようです。ハナゲの滝の中段で事故があり、その救助のようでした。中段で左岸から右岸に渡るのを失敗したのかなあ…。雨上がりなのか、少し水量が多いようにも感じました。気を引き締めて行きましょう!雰囲気的にハナゲの滝は直登しにくいので、ちょうど事故現場のあたりから左の灌木の中に逃げました。

 
ハナゲの滝の先もナメが続きます 傾斜は緩いですがスリルあり

白毛門沢はいろんなガイドブックに載ってます。今日はわりと最近に出版された東京起点沢登りルート120 という本をアンチョコに。新しいガイドブックは親切な物が多いみたいで、沢のカーブとかリアルに描かれています。昔のは少々曲がってても一直線なんですけどね。ワイルドな沢登りなのに過剰に親切なのは興ざめな面もありますが、ありがたいことの方が多いですかね。

 
白毛門沢出合 水流を横切って白毛門沢へ

そんな親切な遡行図なんですけど、白毛門沢に入るとナメ滝、小滝が連続して、遡行図に書いてある滝を特定するのが難しいです。一括りに「階段状」とか書いてあるし…。まあ、上部の二俣までは目立った支流はないので、得意の道間違いをする羽目に遭う心配は無用です。

 
白毛門沢に入ると小滝が連続 ナメ滝も連続します

白毛門沢に入ってから一度も平凡になることなく、簡単なやつから難し目のやつから波状攻撃で滝が続きます。難し目の滝には必ず明瞭な巻き道があって、頑張る人は直登に挑戦できますし、頑張らない人は巻き道を選択することができます。人気の沢のありがたいところですね。ま、ウチらはどっちかというと頑張らなかった方かな…?

 
タラタラのセン手前の10m滝 高巻中からタラタラのセン

タラタラのセンの手前にある10mくらいの滝で先行4人組がロープを出して登攀中。2人目が登ってるとこでした。水線際の難しそうなところを登っていましたね〜。右からお先に…とも思ったけど、時間もあるし寒くもないので待つことに。30分近く待ちました。ちょっと時間かかり過ぎ。ウチらは右壁から灌木に入ってさっさと登り、ロープ回収中に前に出ました。

 
この大岩で一連の滝場が終わります 傾斜が緩むと白毛門山頂が見えてきます

タラタラのセンは前後の一連の滝をまとめて巻いてしまいました。大きなナメ滝の落ち口には、あの白毛門沢名物の「初代林家三平に似た岩」が鎮座。これを越すと傾斜が緩んで平凡な渓相に。そしてどんより曇り空ながら白毛門の山頂が見えてきました。たまに薄日が差すようにはなったけど、なかなか青空にはなってくれません。

 
枝沢を分けるにしたがって流れが細くなります ここまで細くなると水は生ぬるくなります

2つ二俣を分けると水量が一気に減ります。前に3人組。近づくと見覚えのある顔。登山口に止まっていた見覚えのある車の持ち主でありますfwixさんでした。あとの2人はRaccoさん夫婦。白毛門沢かなとは思っていたけど、何時に出発したかもわからないし、まさか追い付くとは思ってませんでしたね〜。

 
傾斜が立ってきて詰めへ 高度感も出てきました

水がある程度細くなったところで水汲み休憩。タラタラのセンから上流には難所はなく、スタスタと登れてしまうもんで、太ももがだるくなってきて、息も切れるようになってきました。さすがにスラブの沢で、水は山頂の直下と言えるとこまで流れていました。ただ、水が細くなる分、温められてぬるくなっていましたね。

詰めはスラブ登り。…といっても沢形はハッキリしてます。沢形に導かれるままに詰めていきます。傾斜はかなりあるけど、岩はしっかりしてるし、下流のように滑ることもないので、すこぶる快適に登ることができました。これで青空だったら言うことないけど、青空だったら熱中症になってしまいそうなくらいの暑さでした。下流の水量が豊富な時でさえ、ヘルメットをかぶる頭からダーダーと汗が額を流れてましたから。

 
スラブ登り 沢形を忠実に詰め

岩がなくなって泥と草になり、傾斜が緩むと登山道のようになり、直で山頂に登り上げました。これだけ見事に山頂に登り上げるとは面白いです。山頂は若者グループが占拠。金物類はずしたり靴履き替えるのに荷物を広げるので、少し笠ヶ岳方面に行って落ち着きます。残念ながらガスガスで展望ナシ…。晴れてれば展望いいのに…。一ノ倉沢とか丸見えで。

 
白毛門の山頂に直で出ました 松の木沢の頭付近より谷川岳方面

白毛門は5回は登ってるけど、全部沢登りだなあ〜。これだけ沢で登ってれば、わざわざ歩きで白毛門に登ろうとは思わないけど…。ただスキーでは一度もないので、そのうちって感じかな。しばらくしてRaccoさん、fwixさんチームが登って来ました。展望がないので名残惜しくもなく白毛門をあとにしました。

下山の登山道はコンスタントに高度を下げてくれてありがたいんですが、岩がよく滑るのでスタスタ降りれないのがストレスに感じます。それでも2時間かからないんですから、ありがたい話ですね。7時半に出発して14時半に駐車場に戻ってきました。ちょうど7時間ですね。沢はコンパクトで効率良いけど、もう少し安曇野から近ければ言うことナシです。

温泉は風和の湯へ。少し離れているぶん人気がないのか、いつも空いています。今日も空いていましたが、湯が熱くて休憩所がエアコン入ってなかったので印象悪し…。風呂上りにまた汗かくなんてね。なかなかfwixさんたち来ません。休憩所暑いし、豊科で夕飯ということになったので、そそくさと帰路につくことに。温泉を出る時にちょうどfwixさん温泉に到着。スキーで再会ということで別れました。19時に豊科着。このくらいに戻れるなら楽だなあ〜。以上!

   




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