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タカマタギから日白山 山スキー


三国山脈、越後山脈の絶景を眺めながらの山スキー縦走


越後の山々をバックに日白山へと向かう

 山域  タカマタギ&日白山
 山行日時  2013年2月1日(金)
 登山形態  山スキー
 天気  晴れ!
 メンバー  T世
 温泉・メシ  岩の湯(400円) 人参亭(とんかつ屋・湯沢)
 コースタイム 土樽駅(7:20)⇒毛渡沢入山口(7:40〜50)⇒尾根違い発覚(8:45)⇒正規尾根復帰(9:20)⇒棒立山(11:40〜55)⇒タカマタギ(12:35〜40)⇒1581m(13:15〜20)⇒日白山(13::55〜14:20)⇒二居宿(15:20)


タカマタギという気になる山名が登頂意欲?をそそります。タカマタギもそのお隣の日白山も登山道はなく、残雪期に登られることが多いようです。雪のない時期は一部のヤブ漕ぎマニアの世界・・・?位置的に谷川連峰や越後山脈の展望がすこぶる良好で、この日は天気に恵まれ感動しながら歩いておりました。滑るところは少ないけど、登山っぽい山スキーもまた楽し・・・です。

 ネットとかで調べてみて、ほとんどが歩きの記録で、残雪期の1泊2日が標準的。雪洞山行とかもありますね。あまりスキー向きのルートではないのかもしれませんが、行ってみるとしましょうか!厳冬期のしかも日帰り通り抜けで。土樽からタカマタギに登って、日白山を経由して二居宿に抜けるルートを考えました。無理そうな戻ればいいし・・・。終わってみればスキーをはずした場面はなく、スキー向きの尾根と言えなくもないような・・・。
 クリックで拡大します!

3月は毛渡沢を渡るところに車を止めるスペースがあるけど、今の時期はないみたいです。その時の雪の状況にもよるんでしょうが・・・。土樽駅に車を止めて、先に車道を歩いておくことにしました。今日は金曜日なので絶対にトレースはないと思っていましたが、なにやらワカンの足跡が伸びていますよ〜。・・・と思ったら、上越線の線路の方に向かっていってました。線路か何かの保守かな?

 
上越線をくぐって 林道を進みます

杉に囲まれた林道を少し進み、尾根に取り付きます。結構急だし、高さもあるなあ・・・。朝から雲一つない快晴で、大汗かきながら斜面を登ります。今日は帽子も夏用。尾根上に登り上げると、なんか様子が違うなあ・・・。尾根を一本間違えてました・・・。662mの尾根でした。ショック!尾根を間違えたことにショック!さらに、長丁場なのにタイムロスしてショック!地図読み間違うことは日常茶飯事ですが、大きな間違いはアレ以来だなあ〜。

 
林道を抜けて 隣の尾根に・・・

このままこの尾根を辿っても棒立山には登れそうだけど、最後がちょっと厳しそうだなあ・・・。予定の尾根に戻ることにしました。70mほど下っていったん棒立沢に降ります。この棒立沢の中がまた広くていい感じでしたね〜。間違えて得した気分でしたが、心の余裕はあまりなかったような・・・。そして741m付近に登り返したのかなあ。間違えて取り付いた尾根よりも穏やかで登りやすかったですね。推定タイムロスは35分。

 
いったん谷に降りる うしろには足拍子岳

ここからは忠実に尾根を辿ります。左に屈曲する小ピークは上部を巻いたけど、素直に尾根を登った方が楽だったかな。日当たりの良い斜面だったので、適度に雪が締まっていて楽でした。棒立山への登りの前半は、尾根が痩せ尾根っぽくなっています。左は雪庇が出てて、しかもウネウネの段差あり。右側は密林。このあたりが一番登りにくいところだったかもね〜。

 
予定の尾根に復帰 穏やかなブナの尾根

棒立山の直下は結構な急斜面。今日の中でここが一番苦労したかな・・・。東と西の斜面は春の重い雪。西と北の斜面は冬の軽い雪。直下の登りは軽い雪。踏んでも踏んでも足場が固まらず、脚も腕もマックスの力を使いました。数歩歩いては息が上がって立ち止まってしまいます。久しぶりにこんなに息が切れたような気がするなあ〜。普通の雪質だったらこんなに苦労することはないと思われます。ちなみにこの雪、滑ると最高!のはず。


巻機山など越後の山々をバックに


棒立山直下は急斜面


棒立山からのタカマタギ  1500mくらいの山とは思えません

棒立山にはまさに「這い上がった!」という感じで到着。・・・と同時に目に飛び込んでくるのがタカマタギ。すごいスケールです!とても1500mそこそこの山とは思えません。そして、周りの景色もスゴイです!谷川連峰と越後山脈が白い屏風のように見えます。ここから一番目立っているのが、まだ登ったことのない茂倉岳。いつか登らねば・・・。一昨年滑った万太郎山の西面も見えています。

 
棒立山からはいったん下ります タカマタギへと登り返します

棒立山からは稜線歩きとなります。ブーツのバックルを少し占めて、シールは着けたままで少し下ります。東は雪庇だし、西は密林。段差もあるので滑りにくい!滑り切ったところで再び登りモードに。小さなポコを越えてタカマタギへの最後の登り。北斜面は一部堅くなっていたりしたけど、概ね苦労することなく登ることができました。山頂手前には丈の低い針葉樹が生えてて凸凹で不快・・・。


一番右は茂倉岳


湯沢の街などを見下ろす  真ん中少し上に岩原スキー場と飯士山


タカマタギより  日白山へと続く尾根と先には仙ノ倉山

本日のメインのピークでありますタカマタギ。とにかく景色がスゴイですね〜。今日は午後から下り坂ということだけど、今のところまだ空は真っ青で空気もクリア。空の青と雪の白がクッキリです。尾根間違えてタイムロスしたけど、なんとか12時半にタカマタギに着いたぞ。ちょっと余裕ができたかな。この先少々時間がかかったとしても、湯沢初の最終電車には乗れるでしょう。


タカマタギより  左の大きいのが茂倉岳 右は万太郎山


タカマタギより  棒立山と越後の山々

タカマタギから日白山までは、距離はあるけど尾根がなだらかなのではかどります。概ね稜線の西側をトラバースするように進みます。このあたりの西斜面はブナの疎林で、雪もパウダーが保持されていて滑りたい衝動に駆られますね〜。滑っていくと三俣宿あたりにでそうですが、楽しそうなのは最初だけで、あとはほとんど林道滑りで終わってしまいそう。このあたりでは、やっぱり東谷山から貝掛温泉に滑るのが一番でしょうね。知ってる限りでは・・・。


タカマタギをあとに日白山へと向かいます


おもしろかったので・・・


真ん中が茂倉岳と谷川岳


利根川源流の山々

対して東側には雪庇が張り出していて斜面は純白。雪崩れまくりなんでしょうね〜。ところどころにヒビやシワが入っていました。棒立山〜タカマタギ〜日白山は絶景の稜線歩きなので、疲れていても疲れが吹き飛びます。風上斜面なのでラッセルもほとんどなく、スキーの機動力を存分に発揮することができます。日白山に近づくにつれて南風が強くなってきました。下り坂の兆候かなあ。

 
西側にはパウダーが残る なだらかな斜面にブナが広がる
 
日白山の北斜面もそそりますな〜 尾根に出ると薄ら明星山が

最後のピークであります日白山。天気は若干高曇り気味になってはきましたが、ここまで晴れてくれたので十分であります。日白山まで来ると仙ノ倉山が近くなってきました。いつか尾根伝いに平標山にも登ってみたいところ。平標山の直下には広い西ゼンの源頭部も見えていますね。西ゼンはまた滑ってみたいな〜。


ブナがいいです


日白山到着!

ここまで天気が良くて汗もたっぷりかいて、500ml×2本用意してきたジュースはすでに空。満を持してのビール登場です!今年一番美味しかった・・・かも。行程の長さとか天気を考えたら、もう500mlくらいは用意しとくべきかな。ビールを飲みながら滑る準備。7時間スキーの裏に着いていたシールをはずします。


はるばるやってきました


ここを回り込んで登って山頂


万太郎山(左)と仙ノ倉山(右)

さて、二居宿に向けて滑るのですが、日白山から直接斜面に滑りこむと途中から谷が狭く、ややこしいことになってしまいそうです。斜面も南向きだし。ということで、南に稜線をコルまで滑ってから斜面に入ることに。こっちの方がやや北向きだし。仙ノ倉山に向かって尾根をシャ〜ッと滑っていきます。コルには二居からと思われるトレースがありました。ピストンなんでしょうね。

 
地王堂川の谷底に降りてきました 除雪終点です

きのう、今日と晴れていたので雪質はあきらめていました。ところが意外と悪くなかったですね〜。とくに上の方は。気持ちよく滑ることができました。・・・といっても、気持ちよく滑れたのは2滑りくらいだけで、あとは密林に突入し、雪も降りるに従い重くなってきます。同時に太ももも厳しくなってきます。堰堤が見えてきたあたりで右岸に移り、とは林道を滑って二居の集落へ。無事下山です。二居周辺はそれほど雪が多くないように感じました。

 
バスで湯沢に向かいます 湯沢から電車で土樽駅まで

二居・田代のバス停へ。バスと電車で土樽に止めた車を回収しに戻ります。せっかくバスと電車の接続を調べてきたのに、書いた紙を家に忘れてきてしまったのでした・・・。バスは4時過ぎ。40分の待ち時間です。ちなみに前のバスは出たばかり。次の湯沢駅では1時間以上の待ち時間となりました。スキー板とかあって荷物が多いので、ウロウロせずにコーヒー飲みながら暇をつぶしていました。わりと早めに降りてこれたと思ったのに、結局は最終の電車。あと10分くらい早く降りていれば、2時間早く車を回収できてたかもしれませんね〜。

 
湯沢の人参亭というとんかつ屋で ヒレカツとハンバーグを

公共交通機関を使う場合は、山を下りた時よりも車に着いた時の方が下山したっていう気分になりますね。岩の湯で汗を流し、湯沢の街中にある人参亭というとんかつ屋に入ってみました。平日なのにお客さんがたくさん入ってて人気店のようです。ヒレカツとハンバーグでおなか一杯に。明日は荒れ模様で予定ナシなので、ゆっくりのんびり帰るとしましょうか・・・。

 






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