吉尾平から昼闇谷左岸台地 山スキー


新雪降って景色が真冬並みにリセット!


滑り出しで滑降準備中

 山域  頸城 吉尾平
 山行日時  2013年4月13日(土)
 登山形態  山スキー
 天気  晴れ時々くもり
 メンバー  K田、アッKY、T世
 温泉・メシ  焼山温泉(500円)
 コースタイム 焼山温泉(7:30)⇒昼闇谷渡渉(9:15)⇒吉尾平末端(10:05)⇒滑り出し約1570m(12:55〜13:20)⇒焼山温泉(15:50)

3月に一度も寒の戻りがなかったくせに、今頃の4月中旬になって戻ってきました。この時期に新雪が降ると厄介。せっかくできたザラメを覆い隠してしまうし、急斜面ではデロデロ雪崩があちこちで起きるし…。パウダーならいいけど、シットリ系だと滑るの大変だし。いいとこといえば、汚くなった春の雪から真冬の真っ白な雪に戻るということでしょうか。

今年は雪融けが異常に早くて、2度渡渉がある吉尾平はどうなかあ…と思いつつも行ってみました。だいぶ川は割れてきてはいますが、渡るに困るほどではない感じ。川よりも台地に上がる斜面の雪が切れてることの方が切実かも。笹倉温泉周辺の雪はかなり減ってきていますが、それでもこれだけ残ってるってのはスゴイですね〜。姫川沿いは全くといってほどない中で。

 
今年も来ました! 焼山温泉スキー場を登ります

5時に松川村で集合して、7時頃に焼山温泉着。焼山温泉の駐車場に止めさせてもらいます。ちょうどこのあたりが雨と雪の境目のようですね。山はだいぶ白くなってますが、どのくらい積もってるんでしょうか…?先客は2名の模様。林道の途中で先頭になります。雪はくるぶし程度ですが、締まった雪を歩くよりも疲れるし時間もかかります。日の当たるところは既に重くなってるし。

 
最近にしては少なめの雪の量 アケビ平の末端です平

アケビ平の杉並木を抜けると昼闇谷に出ます。ところどころ様子を伺いながら上流へ。結局はいつもと一緒のところ(多分)で渡渉。これより上流の昼闇谷は全て埋まっている様子でした。対岸の斜面が雪が緩んでいてやや不安定でしたが、問題なく1回目の渡渉終了。上がった台地はいいところ。ここで阿彌陀山&烏帽子岳を見ながら一休み。

 
昼闇谷を渡ります 昼闇谷を渡ったところの台地
 
その台地で休憩 続いて鉢沢を渡ります

台地からすぐに2度目の渡渉。川を見るとちょうど下流の二俣で雪がつながっているのを確認。対岸も雪がつながっていて台地に上がれそう。ここで渡渉したわけですが、結構アップダウンが大きかったような…。もしかしたら上流で渡渉した方が楽にできたかも。まあ、行ってみなければわかりませんけど。上がった台地が吉尾平。

 
鉢沢から吉尾平へと上がります 吉尾平の末端あたり

吉尾平はスケールが大きいので、ちょっと歩いた程度では景色が変わってくれません。それでも右の烏帽子&阿彌陀が徐々に後ろ目になっていき、鉢山のコルが見えるようになってきます。最初は若いブナが濃くて開放感は少ないけど、上がるにつれて疎林になり、雄大な展望となっていきます。登るためだけなら、滑る予定の昼闇谷左岸の台地を登れば早くて楽だけど、少々遠回りをしてでも見るべきでしょう。この景色。


阿彌陀山  いつか登らねば

寒気が残っているので気温自体は低いはずだけど、太陽ギンギンで無風になると暑くてたまりません。照り返しもスゴイし。阿彌陀の斜面はまともに陽を受けて、あちこちで雪崩が起きていました。ドロドロと流れるだけかと思ったら、時折ゴーッと轟音も。岩や土砂を巻きこむと轟音が轟くんでしょうかね。新雪はすっかりシュボシュボになり、板の進みの悪いこと。かなり一生懸命歩いていたわりに、後との差が開かなかったなあ…。

 
広い吉尾平は景色がなかなか変わりません 左が小鉢、右が鉢山の一部

小鉢を越えたあたりで、誘導されるように小鉢の尾根に上がります。前回は尾根に出たところのロケーションが印象的でしたが、今日はいつの間にか雲が多くなってきてしまいました。阿彌陀&烏帽子も暗くなってしまったし…。パッとしない天気になってしまったなあ…。あとは滑るだけだけど、せっかくなので晴れていてもらいたいところ。


阿彌陀山をバックに鉢山のコルへと登ります

小鉢の尾根に上がれば、見えてる斜面を滑ればいいわけですが、少し登ってからでないと昼闇山北西の肩から始まる快適斜面を滑ることができません。以前に昼闇谷に登った時に見た斜面です。この斜面を見て、このルートを思い付いたわけですので。肩まで行ければいいけど、脚がつってしまったアッKYもいることだし、ちょうど中間あたりの小尾根を越えたとこで登るのはオシマイとします。2年前に来た時のほんの少し上になるのかな…?記憶は定かではありません。

 

小鉢が真横になりました

小鉢の尾根に乗ります

尾根上は少し風があって、日が差さないと寒いくらいです。さっきまでの暑さがウソのよう。半袖で歩いていたのにヤッケを着て滑ります。新雪は吹き溜まりでヒザ下くらいまで埋まります。滑る斜面は北向きですが、果たしてどんな雪なのやら…?恐る恐る滑り出すと、意外と抵抗がなく板が走ってくれます。快適快適!気持ちいいです!滑り出しはやや急斜面だったので、やっぱりドロドロと流れます。全体的に斜度のない台地なので、気にするほどではなさそうです。

 
滑る斜面を覗き込みます 滑降準備

さて、脚が攣ったアッKY。1年以上ぶりのまともな山スキーで脚がつってしまったか。七転八倒を期待してカメラを構えたが、面白くないことに上手に滑り下りてきました。深雪は玉砕されていたけど、この雪ならちゃんと滑るんだなあ…。2本目で肩からの極上斜面に合流。3本目は浅い沢状のこれまた極上斜面。ザラメだと最高だったんだろうけど、それでも気持ちよく滑ることができました。2度前転はしましたが…。

 
2本目に滑った斜面かな アケビ平へと戻ってきました

2年前はここから昼闇谷に入りました。昼闇谷の絶景を見せるために。でも今日は4人中3人が既に昼闇谷の絶景を見ているので、台地の末端まで滑ることにします。アッKYはまた自分で行って下さいね。降りるにつれて極上斜面は極上ではなくなってきます。面が少なくなり、木が多くなってきます。それでも楽しい斜面なのですが、雪の重さが増してきて引っ掛かり係数も高まってきました。

尾根を忠実に辿ると、ひとつ西の沢に吸収されてしまうので、どこかで右の尾根に乗り換える必要があります。早めに乗り換えるのが得策だろうけど、あえてこのまま下ってみます。右の斜面に雨裂マークがあるところを過ぎた標高約900mくらいのところで尾根乗り換え。少々のカニ歩きで乗り換え完了。このカニ歩きでアッKYの脚に更なるダメージが…。

本来の昼闇谷左岸台地に上がると、昼闇山に登ったと思われるトレースあり。スキーにスノーシューに、何組かは入った感じですね。重重緩緩の雪を滑って台地の末端へ。登る時に最初に休憩した雪原であります。昼闇谷の渡渉に備えて、ここで潔くシール装着。シールで渡渉してアケビ平へ。ボードの4人組がいました。林道は滑らないだろうと予想していましたが、予想よりは滑ってくれてラッキー。でもアッKYは脚がそれどころではなかったみたい。降りる頃にはまたすっかり快晴になり、気持ちよく焼山スキー場跡を滑って無事下山!

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