吉尾平から昼闇山の肩まで 山スキー
早いもので2014年シーズンも第3コーナーに差し掛かりました。笹倉温泉や焼山温泉を起点とする旅系ルートの季節到来です。毎年必ずと言っていいほど訪れてます。このエリアはルートの品揃えが豊富で、どれも品質が高いです。変わった形の山が多くて展望が素晴らしくて、雪はたっぷりあって、滑る斜面は楽しくて…。天気に恵まれて今年も楽しませてもらいました! 焼山温泉は遠くはないけど近くもなく…。山の行程が長いので4時半に我が家出発です。白馬で一級の山岳景観を眺め、糸魚川に出ると今度は海を見て、再び早川を遡って山に行くという楽しいアプローチ。焼山温泉に着くと、すでにまきchin隊は到着してました。今週遊んでくれるのはまきchin隊と、最近何かと絡みの多いask。計4人で山に向かいます。駐車場にはEVA父さんがいて、声を掛けに来て下さいました。昼闇山とのこと。
宿に声を掛けて駐車させてもらいます。雪は少ない感じかな。例年だと4月の2週目に来ることが多いけど、その時期くらいの雪の量に感じました。それでもたっぷりあるのがこのエリア。目指す昼闇山を見ながらスキー場跡を進みます。穴が開いて地面が見えるところには、早くもフキノトウが…。林道脇の溝?も開いてて、ジャージャーと水が流れています。
さてさて、本日目指すところは昼闇山の肩。まきchin隊がこのエリア初めてとのこと(意外!)なので、代表格であります昼闇山に登る案もありました。ただ、昼闇山は登りもキツイし滑るのもキツイ。テレマーク始めたばかりのまきchinが楽しめるのは、最近たつの家で流行しているこの今日のルートでしょう。吉尾平から登って、昼闇谷と吉尾平の間にある斜面を滑るルート。最後にトラバースして昼闇谷に滑り込むオマケ付であります。
雪は少ないものの時期が早いためか、2度の渡渉点はどちらもスノーブリッジはあちこちにありました。台地に這い上がるところも雪付きバッチリ。早い時期に来るとこのあたり安心できますね〜。吉尾平に上陸すると右手に阿彌陀山&烏帽子岳。行ったことないけどヒマラヤ的景観。正面には鉢山。目指すは鉢山東のコルなんですが、あまりに広すぎて距離感マヒします。歩けど歩けど景色が変わらないのであります。
今日は信州でも20度くらいまで気温が上がる予報。山も暑いです!天気は予報通りの晴れ!若干雲はありますが、飾りになっていいくらい。さすがにこれだけ気温が上がると、真冬のような真っ青ってわけにはいきませんけどね。贅沢な景色の中を歩くだけで、みなさん顔が緩んでました。最短で昼闇山に登ろうとすると、この吉尾平の景色を味わうことができないのです。
谷が大きく左カーブするところで休憩。ここでビールを飲みたくなったけど我慢…。斜度が緩いので登った感覚はあまりないけど、振り返ってみるとだいぶ登ったことを実感できます。鉢山の東側のコルを目指すのですが、どうも地形がウネウネしてて…。いつも左手の小鉢の尾根に上がっちゃいます。早く尾根に出て景色を見たいってのもあるんですけど。
この尾根は歩きやすいので、やっぱり先に尾根に上がった方が正解かな。景色もいいし…。鉢山-昼闇山の稜線に合流すると、南側の山々が見えるようになります。一番目に付くのは雨飾山。北、西、南から見ると険しく見える雨飾山ですが、東側だけは雪がベッタリ着いて真っ白です。そこを滑りに行こうとは思うものの、結構面倒臭そうで…。ま、そのうち。あとは鋸岳やら鬼ヶ面やら駒ヶ岳やら…。鉢山や阿彌陀&烏帽子と合わせてトゲトゲの山だらけです。
稜線を少し登ったところが滑り出し点。いつもはここまでなんですが、今日は足が揃っている(1人だけ元気過ぎ!)ので、昼闇山の肩まで登ることにします。登りながら右手に昼闇山が見えてきました。南側から見ると焼山からの尾根の1ピークにしか見えないけど、北側からだと立派な山容です。肩の手前はキレイな雪稜になってて高度感が気持ちよいです。
昼闇山の肩に到着!プシュ!今日はビールが旨いです。無風快晴で穏やかです。展望も抜群です。抜群な展望なんですが、足りないのは焼山と火打山の展望。これだけは昼闇山まで登らないと見えないんですよね〜。このルートの唯一の欠点は焼山&火打山が見えないこと。ま、贅沢言っちゃいけませんね。
昼闇山の山頂に数人いて、ちょっと手前から滑る人がいます。EVA父さんたちかなあ…。すごいなあ…とか言いながら2008年には山頂から滑りました。でも、もう山頂滑降とか急斜面は怖いです。テレマークはやっぱり今日のような斜面を滑るのが似合ってます。いつもは盛大な宴会ヶ岳のまきchin隊ですが、今日は酒もツマミも質素に…。それでも居心地の良いピークだったので、1時間以上はマッタリしてたのかな…?
登ってきた尾根を少し戻って、入りやすいところから魅惑の斜面へ。広〜い斜面にダケカンバがポツリポツリと生えてて、ホント気持ちのよい斜面です。最初はやや急なのでまきchin引け気味。上品に転んでます。ごろ太君とaskは最初からかっ飛んでます。雪はザクザクしてて、滑りやすいとは言えないかな…。ボクも何度か喰らってウギャ! 滑る斜面です askはすでに・・・ 一段下がると斜度が少し落ち、恐怖感が消えたのか、まきchin連続テレマークターン!今までは悪雪や深い雪ばかりでまきchin撃chinの連続だったみたいだけど、やっぱりザラメに近付くと滑れますね!ボクもテレ始めた年は、ザラメになって初めてまともに滑れましたから。ただ、降りるにつれて雪が食いつくようになり、前転の恐怖が…。ごろ太君も板が走らず、やや欲求不満気味。何故かaskだけは相変わらずカッ飛んでましたね〜。askはターンしないからか!
一連の魅惑の斜面が一段落したところで、適当に昼闇谷の方へトラバース。このまま下に滑っていってもいいんですが、今日は昼闇谷見物のオプション付き。小尾根を乗り越すと「ドカーン!」と昼闇谷。吉尾平もスゴイけど、昼闇谷はもっとスゴイ!スケールがデカイ!国語が苦手なワタクシには表現できないので、写真でご堪能下さい。
昼闇谷の左岸尾根から谷に滑り込みます。モレーン状の丘で足休めです。景色が雄大だ〜!もう1本ここで飲むビールも必要でした。EVA父さんたちが降りてきました。早めに谷に降りたのでお話はできず…。ボクたちは台地の末端まで進みます。崖が続いて降りれるところは限られてそうですね。やや急だけど雪がきれいにつながっているので降りたら、ドロドロと雪が流れました。もう春ですね〜。 谷底滑りはほんのちょっとで、すぐに右岸台地に上がります。ほとんど登ることなく上がれました。先行者に感謝です。ま、最初からアテにしてましたけど…。最悪自分たちが渡渉したポイントがあるので大丈夫なんですが…。あとはチマチマと滑りを楽しみながら杉並木へ。T世さんいたらハクションの連続の杉並木。林道は雪が緩み過ぎてて滑りが悪かったけど、やっぱり下りは早いですね〜。旧ゲレンデから振り返ると、昼闇山の遠いこと!あっという間に降りてきたんですからね。今日も無事下山!楽しみました。
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