黒姫山は毎年のように登っています。全部スキーで。しかししかし、2053mの黒姫山山頂は未踏なのであります。スキー場から東尾根の場合でも、一つ北のポコでやめますからね〜。そろそろ行っておこうか…ということで行ってきました。やっと二百名山にカウントされました!あと、雪のある時期しか行ったことないので、雪のない時期の黒姫山にも少し興味がありました。
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夏の戸隠大橋のP |
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車道を5分歩きます |
まあ、なかなか登らなかった理由に、たいして楽しくないんじゃないかという先入観がありまして…。せっかく行くのなら、山頂から火口原から大ダルミから全部いっぺんに周遊しておきましょう。周遊の感想から申しますと…南尾根から2053mの黒姫山山頂までは想像よりも良かったです。そのあと、2053mから北の外輪山、カルデラの中は予想よりも悪かったです。
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登山道入り口 |
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種池はパス |
晴れれば他へ行ってたんですが、微妙な天気なもんで黒姫山日和かと…。午後は雷雨予報なので早めの出発で。…のはずが1時間寝坊して戸隠大橋出発が7時となりました。雪のない戸隠大橋も初めてでした。車道を5分ほど歩いて古池側の登山口から山に入ります。こちら側の駐車スペースは満車。賑わってます黒姫山!タケノコ採りで。
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古池 黒姫山が霞んでます |
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古池の岸はコンクリ |
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古池横の湿原 ここを歩かせろ! |
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ここば今日一番良かったんじゃないか…? |
古池は護岸がコンクリートで興ざめ。天気はモヤ〜っとした曇り空。南から湿った気流が駆け上がって雲になってるような感じ。蒸し暑いです。古池越しに黒姫山が見えそうで見えない。古池の先が湿原になっていて、花真っ盛りな感じでした。湿原の中を歩く木道みたいなのがあればいいんですが…。
新道分岐でスキーでよく使うルートに合流です。雪はありませんが見覚えある雰囲気です。このへんブナが良いところです。タケノコ採り禁止の看板がうるさいほどにあります。…にもかかわらず、タケノコ採りの人だらけです。今日見た人の9割以上はタケノコ採り。尾根が細くなって、ブナから巨大カンバ帯に。雪の段差で登りにくいあたりかな。
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コケコケ |
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新道分岐が近付くとブナが立派に |
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新道分岐 |
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スキーでもよく歩く尾根 |
カンバの下はネマガリタケ密生。あちこちで大音量でラジオが鳴ってます。あちこちで笹を掻き分ける音がします。みなさん泥だらけで、頭上には竜巻のように大量の虫が…。こっちに付いて来ないように、急いで登りました。笹がなくなると虫もいなくなりました。ひょっこりと外輪山に乗っかりました。
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巨大ダケカンバ帯 尾根っぽくなるあたり |
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しらたま平 晴れてたら景色良さそう… |
外輪山を黒姫山山頂目指します。しばらくで露岩の開けた場所に…。ここが『しらたま平』です。ここは展望スバラシそうですね〜。残念なことに展望ナシですが…。このあとも開けた稜線歩きです。足元には花もチラホラ。とても感じの良い稜線でした。ウレシイ誤算というか、ここらへんが『予想よりも良かった』ところです。
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外輪山は意外と開けていました |
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古池が見えます |
山スキーで南西尾根を登る場合、外輪山に出たところで終了にします。そこらへんはシラビソ林なのです。また、東尾根の場合も外輪山に出たとこからシラビソの稜線を少し歩きます。なので、外輪山はシラビソの稜線というイメージが焼き付いておりました。なので、この開けた稜線は意外だったのであります。
最後にひと登りして黒姫山山頂です!案外地味な山頂ですね〜。標柱ってものがない…。壊れた展望盤が立てて置いてあるだけでした。晴れていれば外側の展望は良さそうです。今日は雲でダメ〜。内側(カルデラ側)は樹林に阻まれて展望ナシ。山頂は無人。一人寂しくプシュ!そして、この時期定番の冷やしうどんを食べます。暑くて喉乾いててもツルツルと入っていきます。
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湿っぽい空気が流れてきてます |
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黒姫山山頂 |
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地味な山頂でした |
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いつもの儀式 |
ここで雲行きが怪しければ戻るつもりでしたが、とりあえず急変しそうな感じもないので予定通りに。外輪山を北へ進みます。いきなりシラビソ林となります。雰囲気も暗〜い感じに。根っこが錯綜してて歩きにくいこと…。今まで気分良く歩いていたのに、急降下です。歩きもはかどりません…。一つ目のポコがいつもの滑り出しか…。
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樹林の間からポン黒姫 |
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山頂北側の外輪山はシラビソ |
黒姫乗越でスキー場からの道を分けます。火口原へはほぼ水平で戻るように道が付いています。平らになったあたりが『シラビソ平』。名の通りシラビソの森です。暗いです。あんまり歩く人いなのかなあ…踏み跡が薄いです。残雪もあって道がわかりにくいです…。オマケに倒木も多くて鬱陶しいことこの上ナシ。火口原はいいとこだと勝手に思っていただけにギャップが…。
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スキー場と火口の分岐 |
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火口原は原というより深い樹林に覆われてました |
緩く登って下りにかかったところで、前方に開けた笹原が広がっています。七ッ池の湿原です。湿原というよりも丈の低い笹に覆われていて、ポツンポツンと池塘が点在。今までに比べると天国のような場所ですが、とくに別天地って感じではないです。天気もどんよりしてますんでね〜。黒姫山の山頂からガレ沢が落ちてきてます。これが『七ッ池シュート』ってやつかな。
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七ツ池 ここだけ開けてた |
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俗に言う七ッ池シュート? |
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池には何かの卵がたくさん |
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小黒姫(ポン黒姫) |
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大池 |
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紅葉はキレイそう |
七ッ池の笹原が終わると、大き目の池が出てきました。『大池』です。大池の手前で山頂近くから直で降りる道と合流。火口原に来たいのなら、ここから降りてくるのがいいですね。黒姫乗越まで回る意味ナシ。鬱陶しいだけ。池はまずまずの景観でした。紅葉はいいかも。この先さらに鬱陶しい道となります。大岩ゴロゴロ、その岩はツルツル、踏み跡薄い、中途半端な残雪…。植生がブナになると鬱陶しい道からは解放され、普通の地面の道になりました。女性2人組とすれ違いました。これから鬱陶しいエリアに突入ですね。いやいや…
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登山道入り口付近でブナに |
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大ダルミは遠目に見るだけ |
西登山口から大ダルミへはほぼ水平に道が付けられています。道も歩きやすく快適快適!楽しみは大ダルミの湿原なんですが、道は大ダルミを避けるように付いています。大ダルミの看板があるところで、湿原の一角を覗けるようになっていました。しかし、ぬかるみに阻まれて湿原に近寄れず…。遠目に眺めてオシマイでした。湿原はワタスゲやミツガシワで真っ白だったのに…。せめて桟橋のようにしてくれてればなあ…。
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いつもの林道 |
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大橋着 少し車が増えていた |
大ダルミからは車が通れそうな幅の道を新道分岐まで。新道分岐からは林道となりました。ってことは大ダルミへの幅広道も林道の名残ってことか…。だもんで、湿原を避けて道が付いていた…と。その先も水平に近い道ってことは、林道だったということ?佐渡山コルへの分岐に着きました。ここからはホントに車が通れる林道です。スキーだと最後の林道滑りで、太ももがパンパンになるとこですね〜。大橋の駐車スペースの車は増えてましたが、スキーシーズンほどのことはなかったです。ま、黒姫山のグリーンシーズンはこれから本番なのかな?