妙高山 紅葉ハイキング火打山と焼山 妙高山より
久しぶりに妙高山へ。紅葉は終わりかけとは思いつつ、妙高山に登ってみたくなったので登ってきました。この界隈には度々スキーでお邪魔するんですが、妙高山山頂となるとしばらくぶり。スキーでは2007年、歩きでは2005年以来となります。今回は表?の新赤倉から登りました。天気が良かったのもありますが、妙高は良い山ですね〜。帰りは欲張ってカルデラに降り、長助池経由で燕温泉へと下りました。盛りだくさんで楽しかったです。
今日は楽してゴンドラ利用です。朝も遅いので(8時始発)ゆっくり下道で向かいます。1時間50分ほどで妙高へ。気が向けば燕温泉に降りるので、ゴンドラは片道のみ(クーポンで片道1000円、往復は1500円)。始発前に行列ができていましたが、並んでても仕方ないので、行列がなくなってからゴンドラ乗り場へ。約1250mまで運んでくれました。
みんなゴンドラ利用なので、ほぼ一斉のスタートです。まずはゲレンデ登り。これがまた急で朝一番の身体には痺れます…。フクラハギが…。この急なゲレンデ登りが150mほどあるんですが、みなさん我先にとガツガツ登ってます。後で失速しても知らないよ〜。150mほど登ったところでトラバースして滝沢を渡り、山スキーで有名な滝沢尾根に乗り上げます。
さて紅葉ですが、登山口あたりのブナが盛りというか終わりかけというか…。一昨日に日本海側は寒気が入って時雨れたので、その時に散ったと思われます。それでも幾分残ってはいるので、少しは紅葉も味わえたかなと。滝沢尾根も前半はブナ林。雪のない滝沢尾根に興味があったのですが、まあ想像通りといったとこでした。ブナ林の林相はだいたいどこも同じみたい。
しばらく登ると滝沢尾根から離れ、となりの尾根へとトラバース。そして車道に出て大谷ヒュッテとなるわけです。ここまでの登山道、とっても感じが良かったので気分良く歩けました。ゲレンデではみんなガツガツ登っていたけど、御年を召された方々は徐々に失速…。たくさん追い抜いて、大谷ヒュッテには一等賞でした!このあと若者4人組に抜かれましたが…
大谷ヒュッテがまたいいとこです。平坦地の少し突き出たとこに建っているので、ロケーションは抜群です。妙高本峰、地獄谷、前山から滝沢尾根、下界…とバッチリです。前山のダケカンバがとっても印象的でした。大谷ヒュッテの中をのぞくと、キレイに保たれていました。布団が何組かあった!冬に泊まりに来ても大丈夫かも?
大谷ヒュッテから妙高山山頂までは、ずっとダケカンバ林の中。地蔵堂で燕温泉からの道と合わさります。ここからは燕温泉から登ってきた人や、下りの人もすれ違うようになり、賑やかになってきました。地形図の光善寺池は、実際と位置が違うような…?地蔵堂からすぐのとこにありました。実際は1990mの平坦地にあるんではなかろうか…と。
小枝が邪魔して展望イマイチの道でしたが、向きを北に変えて傾斜が急になると、邪魔者がなくなります。遮る物がなくなり、高度感も増してきます。登って来たルートが丸見えです。ある程度まではスキーで登ってこれそうです。七合目あたりからは一昨日降ったと思われる雪が出てきました。南面なので昨日一日でほぼ融けてしまったと思われます。
さらに登ると岩場が出現。岩場を登るとさらに高度感がアップ!外輪山の三田原山に遮られていた南側の展望ですが、外輪山越しに周囲の山々が見えるように。黒姫山、高妻山、金山、焼山…と見えてきます。北アルプスもしっかり見えています。白馬のあたりは雪が残っていますね。御岳の噴煙も見えました。先週登った戸隠からも同じように見えていたので、御岳の噴煙で間違いないでしょう。
さらに岩を攀じ登っていくと、十合目の看板のある妙高山山頂です。2454mの南峰の方です。三角点は北峰にありますが2445mと低くなっています。南峰からの景色は今までと変わりないので、今まで見えなかった北と西の展望を期待して北峰の方へ。雪が融けて地面が緩んで大変なヌカルミです。北峰の山頂看板の前はまるでタンボ。歩くたびに靴が重くなっていきます。
山頂は岩がゴロゴロしてて、その岩が休憩ポイントになります。ところが、みなさん泥泥の靴で歩くもんで、岩も泥だらけになってしまってます。座る場所をみつけるのに苦労です。泥汚れのマシなところをキープして落ち着きます。正面に火打山・焼山を望める特等席です。春先にスキーでウロウロするルートが一望できて面白いですね〜。ジオラマで見るようで。なるほど…こうなってるのか…と。
今日はコンビニでおにぎり弁当を買ってもってきました。あと、もちろんビールと。絶景を見ながらの最高のランチでした。おにぎり食べながらスキーで行ってみたいとこが増えてしまいました。登山道を歩くのと違って、スキーは雪の上を自由にあちこち行けるのが魅力です。
さて、気が向いたら燕温泉の方に…で登ってきました。気が向くだけでなく、時間にも余裕がないといけません。ここまでで充分満足したので気はそれほど向きませんでした。燕温泉に降りてから、車道歩きが5キロありますんでね…。ただ、すんなり登れて時間の貯金はたくさんできました。カルデラの中には興味があるんで、頑張って行ってみるとしましょう。
カルデラまで急降下。北西に向かって下るので雪がしっかり残っています。しかも、踏み固められてツルツルです。しかも、運動靴のようなフニャフニャの靴なので滑ること!しかも、首からカメラをぶら下げているので転べないし、派手なアクションはできない…。標高差400mの気の抜けない下りでした。気温は低かったけど汗かきました。
…と思ったら、いいとこに飛び出しました。長助池です。ここは湿原になっていました。外輪山の斜面に生えているダケカンバがスゴイです。いいとこは一瞬で終わって、またむさ苦しい感じに。時々開けたいいとこが出てきますが、概ねむさ苦しくて展望のない道でした。そんなこともあってか登山者も少ないようですね。
稜線への道との分岐にベンチがあったので最後に休んでおきます。大倉池のあるところです。この先は沢の中を歩くような場面はなくなります。ひたすら下るような感じ。大倉谷を渡るあたりは踏み跡薄かったです。ホントにこっちでいいのか…?と。すぐにハッキリしますけど。山腹をトラバースする道になると快適になります。紅葉も結構残ってていい感じ。最後にグイッと下ると観光地に出ました。観光客が惣滝を見学するためにヒーヒー言いながら登ってきていました。遊歩道をしばらく歩いて燕温泉に到着です。
これで終わりではなく、ここから車道歩きが5キロが残ってます。ほぼ下りなので楽ではないかと…。自転車あればなお楽なんですが、あいにく今はないんです…。最短の道は関見峠経由なんですが、何故か通行止。車なら迂回すればいいけど、歩きなので勘弁です。通行止を突破してみます。落石多発で通れなくなっていました。歩きなのでOKです。石が落ちてきたらヤバいですけど。あとはスキー場の中をウネウネと下ります。半分は走ったかな。スマホで計ったら、ちょうど5キロでした。
時間に余裕があったので山頂からカルデラ経由で燕温泉に降りましたが、概ねパッとしない景色に終始しました。スッキリと終わるのなら新赤倉からの往復でよかったのかも…。まあ、パッとしないとこってことがわかったのが収穫かな。あとは黒沢池ヒュッテから大倉山、神奈山経由で降りる道が残るのみ…。こっちの方が大変そうだなあ。
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