小仙丈沢 沢登り![]() 2個目の大滝
お盆明けの週末は南アルプスは仙丈ヶ岳、小仙丈カールに詰め上げる小仙丈沢に行ってきました。5年ぶり2度目となります。もともとの予定では北陸方面の沢でした。ところが直前の木曜夕方の予報で北陸方面に雨マークが付いてしまいます。で、もう新しいとこ考えるのも時間的に無理なので、代替え沢としてこの小仙丈沢が採用されたという運びであります。小仙丈沢は明るい沢で、最後は小仙丈カールに出ます。ややこしいところもなく、時間的にも余裕があるので、こんな感じの?の企画にはピッタリの沢なのかなと思います。
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一部まー君、まきchin隊から写真拝借 |
ゆうべは最後まで起きてたのに、何故か一番に起きて焚き火に着火。そのうち一人また一人、起き出してきます。今朝の空は晴れ間が優勢!清々しい感じの朝です。朝飯は雑炊だったけど、ほんの少ししか食べれず…。でも、この時点では酒が残ってるような感覚はなかった…。ダラダラと準備をして7時頃スタート。
朝の宴会場は寂しい雰囲気(写真=まきchin隊から拝借)
出発の頃には谷間にも朝の光が
振り向けば北岳!(写真=まきchin隊から拝借)
1つ目の大滝 なかなか近づかない・・・
歩き出すとすぐ、前方に大きな滝が見えてきます。地形図の滝マークのある滝です。早くから見えてるもんで、なかなか近付いてきません。結局、滝の下まで30分。なかなか迫力のある滝です。この滝、2段になってて、上の段のが本体という感じ。本体はほぼ直瀑。滝は立ってるけど、側壁が緩いので圧迫感はないです。青空と木の緑と水の白がキレイ!
近付いてみると滝は2段
なかなか立派な滝でございます
2段目の登りより
1つ目の大滝を登ると、すぐに2つ目が見えてきます。その間はやや荒れた感じのゴーロ。近付くと2つ目も2段。上段は水流が一条、下段は幅広になってて、見た目もいい感じの滝です。左の枝沢に取り付きます。ロープは使わずに登りました。難しくはないけど高さがあるので、ここはロープ出した方がよかったな。抜け口が少し悪かったので…。残置もたくさんあったし。…と。いつも後から思うのであります。
1つ目の大滝を越えると、2つ目の大滝が見える
2つ目の大滝 観察中
2つ目の大滝の全景(写真=まきchin隊から拝借)
左の枝沢に取り付きます
枝沢の滝を登り切って本流にトラバースしたとこで休憩。この頃から胃がむかつくように…。吐き気がしてきて脂汗がダラダラと…。吐けば楽になるんだろうけど、出てこない…。次の休憩くらいから少しずつリバース開始。このあとは歩きながらもリバース。ひたすら登るだけの区間は、とにかくしんどかった。一人だったらしばらく寝てたな。カールに出たところのリバースが最後で、そのあとは回復に向かいました。ただ、精根尽き果てたのか、下りでは普段感じたことのない疲労感がありました。
その話はいいとして、大滝二つを越えるとアトラクションと呼べるものはオシマイ。でも、沢はコンスタントに急傾斜。ほぼゴーロ滝なんですが、たまにトイ状の連瀑帯みたいなのもあって楽しいです。胃以外は。両岸の黄色い花がすごかったなあ。花自体は可愛くない花だけど、これだけ群落になると圧巻の景色だわ。
ハンゴンソウの黄色がスゴイ!
傾斜はあるけど両岸が緩やかなのが小仙丈沢のキャラ(写真=まきchin隊から拝借)
ゴーロ滝が中心です(写真=まきchin隊から拝借)
一部連瀑帯あり!(写真=まきchin隊から拝借)
まー君、お疲れ?(写真=まきchin隊から拝借)
小難しいところはあっても、悪いところはありません(写真=まきchin隊から拝借)
急傾斜のわりに彫は浅く、右岸が段丘のようになっています。段丘には薄く踏み跡があって歩きやすい。もちろん水流通しでも登れます。元気だったら水流歩いてたかも…?2550mあたりの二俣を右へ。左に行くと小仙丈カールの一段下のカールに行ってしまうのかな。カールはまだか、カールはまだか…と思い始めてからが長かったなあ…。
だんだん源頭の雰囲気に
水源で水汲み休憩。そしてカールのモレーンみたいなところで沢靴→山靴休憩。あとはどこから稜線に出るかだな。さっきまで青空が多かったのに、今は稜線に霧がかかってます。前に来た時は視界があって、稜線に続くザレのラインを登ったはず。靴を履きかえている間に稜線の霧がなくなってくれました。でも、ザレラインはよくわからん。
最低コルに直で登るのが最短だけど、ハイマツのヤブ漕ぎ付き。探りながら進んでみることに。すると結構な踏み跡がありますな〜。以前はこんなのなかった気がするが…。上半分はかなり急。小石が斜面に留まっていられる最高の斜度ってことかや。それ以上急になると岩だけ残る…?踏み跡ないと蟻地獄。良い踏み跡を選びながら登っていきました。登ってる時に視界があってよかったです。ないと不安に感じるだろうな。
小仙丈カールに登り上げました!(写真=まきchin隊から拝借)
小仙丈カールで靴替え
カールの斜面を登っていきます
かなり明瞭な踏み跡があります(写真=まきchin隊から拝借)
稜線直下
稜線に出て沢登りは終了。疲れました…。胃の調子は良くなって、今度は空腹と水不足。ゼリー系をまきchinに恵んでもらって少し楽に。でも、下りでは荷物と体重を支える脚に力が入らず、辛い下りとなりました。多分、水不足だな。下山が仙丈ヶ岳のメインルートで助かりましたね。変な道だと、もっとキツかったに違いない。
北沢峠には14時くらいに着いたのかな。仙流荘に戻るバス、定期便は13時のあとは16時。その間は28人になりしだいバスを出すという仕組み。着いた時に出そうだったバス、あと5人乗れる状態だったけどウチらは7人。次に28人たまるまで待つことに。ちょうどビール飲んだり休憩できてよかったかな。
小仙丈あたりより
バス待ち(写真=まきchin隊から拝借)
仙流荘で温泉。沢から降りて移動なしで温泉はありがたいです。本当に日曜の午後か…ってほど空いてたし。温泉手形も使えたし。温泉のあとはソースカツ丼。伊那の『たけだ』へ。5時過ぎに行ったらもう行列が。車は8割方は県外ナンバー。人気あるんですね〜。どうも回転が悪いようで、小一時間待たされました。後にいた人たちはもっと待ったんだろうなあ…。遠くから来てるのに。胃はほぼ復活したけど、さすがにロースの脂はもうたくさん食べれる歳ではありませんな。
伊那の『たけだ』でソースカツ丼
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