奥茶臼山 ハイキング奥茶臼山の北にある切り開きより 白峰三山と塩見岳
2015年文化の日は奥茶臼山に登ってきました。『茶臼』と名の付く山は日本全国にたくさんありますが、この奥茶臼山は南アルプス南部の大沢岳から西に派生する尾根上にある山。この尾根上の最高峰となっております。日本三百名山にも選ばれてます。でも、見るからに真っ黒なんですよねぇ〜。登る意欲は湧いてこないです…。でも長野県内にある三百名山だからなあ…。こんな一人で動ける日に潰しておくとしましょう。 ■登山口のしらびそ峠までが遠いんです・・・先日、生まれて初めてしらびそ峠に来たかと思ったら、10日もしないうちに2回目!まあ、こんなもんです。先日はしらびそ峠の南にある御池山に登りました。今日は反対側、北側にある奥茶臼山を目指します。まずは、しらびそ峠が遠いです。安曇野から140キロありますからねぇ…。一人なので下道でチンタラと。5時過ぎに出て、8時過ぎに到着。 しらびそ峠は少し広くなってて、何台か車を止めれます。先客は2台。どこに行ってるのかは、わかりませんけど…。峠からは南アルプスの展望が凄いです!深い谷を隔てて、聖岳や大沢岳などがドーン!と。しかしながら、まだ朝なので太陽まぶし過ぎ。しらびそ峠からの展望は、下山後までオアズケです。
■今日は標高差より距離やアップダウンとの戦い以前持っていた地図には、奥茶臼山までの登山道は載っていませんでした。今の地図には載っています。調べてみると、もともと尾高山までは道があって、その先の奥茶臼山までは、2006年に飯田市が整備したとのことです。最初だけカラマツ林です。葉っぱはかなり落ちてしまってますが、空が真っ青なのでキレイです。そして、すぐにシラビソ林に突入!ちなみに、しらびそ峠はカラマツ林。 しらびそ峠の標高は約1830m。奥茶臼山は2474m。単純な標高差は約550m。しかし、累積すると1200mくらいになるみたい。今日は距離とアップダウンとの勝負ですな。たしかに、前尾高山まで登るとその先はアップダウンの連続で、最後に奥茶臼山の本体の登りが少し大きいような感じ。往きはよいよい、帰りがメンドクサイ…。
■ずっとシラビソ林で道中展望ありません・・・前尾高山の途中でシラビソ林に変わってから、終点の奥茶臼山までの間、ずーーーっとシラビソ並木。シラビソじゃない他の針葉樹も混じってるかもですが…。展望はすこぶる不良。前尾高山の少し下、尾高山の山頂少し先で、寄り道するように展望台が作ってあるのみです。尾高山から奥茶臼山直下までは、シラビソ以外のものは見えません…。奥茶臼山本体は立ち枯れが多く、いい感じで南アルプスが見れました。 でも、考えてみれば、蝶・常念・ツバクロ…にしても、下の方はほとんど針葉樹で何も面白くないもんなあ…。ひたすら急な登りを登るのみで。奥茶臼山の方はアップダウンの連続というところが違う。決定的に違うのは、登り上げた先のご褒美かな。北アルプスの主稜線と奥茶臼の山頂では、比べものにならないですわな。
■奥茶臼山山頂 北側に少し展望あり登山道の方は尾高山まではハイキングコースになってることもあって、きちんと整備されてます。尾高山から先は多少ワイルドに。倒木がそのまんまだったりするけど、跨いだり迂回したりで難なくクリア。踏み跡は薄いとこもあるけど、赤テープがバシバシぶら下がってます。ワタクシ奥茶臼山からの下りで間違えて、大沢岳に向かいそうになりました。横着しなけりゃ大丈夫。 奥茶臼山の山頂も針葉樹に取り囲まれています。もちろん展望ナシ!北に少し行くと開けたとこがあるようで、行ってみます。すると50mくらい下に伐採されたところが。途中まで踏み跡があったけど、だんだん倒木が立ちはだかるように。その倒木に霜がビッシリ着いてて、滑ること滑ること!途中であきらめました。途中からでも木が疎らなとこがあって、北側の展望を楽しめます。中央アルプス、伊那谷、仙丈ヶ岳、白峰三山、塩見岳…。真上の木には霧氷が少し着いててキレイでした。
■アップダウン連続の下山は手強いです帰りは写真撮るとこなんてないので、ぶら下げていたカメラをザックにしまいます。景色がないので筋トレモード。トレランの練習するにはいいとこかも。適度にアップダウンがあって、何よりも人が少ない。ま、トレランはしないけど。今日会ったのは3チーム6名でした。雰囲気からみるに、みなさん三百名山を狙っているような…。尾高山の展望所でカメラを出して撮って、またしまいます。しらびそ峠に降りてきて、最後に南アルプスの展望を。奥茶臼山に行ってる間に、少なかった雪が更に少なくなってました。 奥茶臼山…。一番展望が良いのは登山口。一番雰囲気が良いのは林道…でした。
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