楡沢山&桑沢山 ハイキング辰野町と箕輪町の2つの里山に登ってきました 六夜さまから 辰野の街と八ヶ岳
年末年始の休みが明けて、次の休みが成人の日3連休。我が家はだいたいこの辺から本格山スキーモードとなります。なんですが、今シーズンは雪が少ないです。無理矢理スキーで山に行けなくもないんだろうけど、ヤブと戯れる趣味はございませぬ。…というか、2007年のシーズンでヤブは懲りています。こんな時は潔くハイキング〜!山スキーができないので、信州ふるさと120山のはかどること! 長野県の現在の市町村数は77ですが、平成の大合併前は120市町村ありました。その120市町村の代表の山を選んでまとめたのが『信州ふるさと120山』という本。立派な山もあれば、山とは言えないような山もあればで、ピンキリ。登る山に困った時の良いネタ元にはなっています。今回もこの中からピックアップ!辰野町の楡沢山、箕輪町の桑沢山。どちらかと言うと、どちらも登頂意欲の湧かない山。隣町同士で行程も短いので、一日で2つとも登っちゃえ! ■朝ラー食ってから山へ!国道19号の塩尻北インター近くに、朝7時からやってる『星野ラーメン店』というラーメン屋があります。通るたびに気になっていて、いつか朝ラー食ってから山に登ってみたいと思っていました。今回は大チャンス!そして決行!朝7時過ぎに行くと、2組ほどお客さんいました。結構こってり系のラーメンなので、朝からお腹が苦しくなりましたね〜。行動食要らないっす!
■本日はダブルヘッダー! 楡沢山&桑沢山さてさて、本日は楡沢山と桑沢山のダブルヘッダー。まずは辰野町の楡沢山から登ります。辰野の市街地のすぐ西側にある1249mの里山です。登山口は町営の墓地。道標はないけど、『鳥居をくぐってスタート』とガイドブックにあったのでわかりました。里山は登山口探しが核心となることが多いです。道はわかりにくいし、登山口の看板なんてないし…。しかし、最近は道具の進化により楽になりました。ガイドブックに加え、車のナビ、スマホの地図…等々を駆使すれば、だいたい問題なく辿り着けます。 しばらくは尾根でもない沢でもない斜面登り。踏み跡ハッキリしないし錯綜してます。石碑のある先で尾根になり、道は明瞭になってきました。周囲は茸山になっているので、秋は登らないのが無難です。しばらくスッキリしない道を進んでいると、左からスッキリした道が合流。どうやらこっちが本流の道かな。松茸山の絡みがあるもんで、ガイドブックの案内がこうなったんじゃないかと…? 送電線の鉄塔から道が尾根と斜面の二手に分かれます。歩きやすそうな斜面の道に誘われます。送電線の巡視路だとすぐに気付いたけど、下ってないので進んでみます。次の尾根に立つ鉄塔まで。送電線の鉄塔付近は木が伐採してあって展望良好。辰野や箕輪の街を見下ろせます。結果的にはここが楡沢山で一番展望が良かったところかも…。ここからは尾根伝いに登り、正規の尾根道と合流。里に近い山なので、尾根という尾根には踏み跡が付いているんじゃないかと思われます。
■楡沢山は全体的にパッとしませんなあ・・・ここから秋葉神のある1116m点までは急な尾根登り。U字に掘れた道に枯れ葉が溜まり、アリ地獄状態でした。フクラハギに堪えます。1116mからは緩くなって楽になるけど、少々ヤブっぽいのが…。道が手入れされている感じはないので、幼木が繁茂している状態です。漕ぐほどのヤブはないんですけど、鬱陶しいような…。 楡沢山の山頂はこんもりとした丘のよう。樹林に囲まれて展望まるでナシ…。よくぞこの山をふるさとの山に推したもんだ…と個人的には思いました。街のすぐ裏手にあって馴染みがあるからかなあ…?それにしても、地元の人が頻繁に登っているようにも思えない。山道も手入れされてないし…。まだ、中央道と国道153号を分ける尾根の末端にある大城山の方がいいんじゃないかと思ったのでした。 枯れ葉の溜まったU字の道、下りは苦労するんじゃないかと想像してました。ところが、グリセードのように下っていけました。登る時に感じる下りの印象と、実際に下る時に感じる印象とは違うことが多いです。とくに急斜面や雪道とかでは。だいたいは登りの時に心配するほど苦労しないです。尾根下りなので、何度も尾根が分れます。最後のへん、踏み跡が不明瞭になると、どっちに降りていいのかわからなくなります。一度間違えかけた…。
■楡沢山から降りたあとは桑沢山下山して、次に隣町であります箕輪町の桑沢山へ。楡沢山が微妙だったので気分は乗りません。やめても良かったけど、今日を逃すといつになるやら…と思い直します。桑沢山は山頂は箕輪町なんですが、行程の大部分がお隣の辰野町。登山口から山頂の500mくらい手前までが辰野町となっています。 桑沢山の登山口は標高約1300m。さっきの楡沢山より既に高い!そのぶん林道が長いです。そして、この林道こそが桑沢山の核心なのであります。メチャクチャ悪路ってわけではないけど、長いしわかりにくかったです。タイヤが13インチなのも不利だな…。今年は暖冬なんですが、暖冬の年は太平洋側や内陸の山で雪が多いもの。今年の冬は日本海側も、太平洋側も、内陸も雪がない…。普段の年なら、ここまで車で登ってこれないだろうな。 林道の終点が広くなっていまして、ここが桑沢山の登山口となっております。ここにはちゃんと道標あり。ここも茸山のようで、厳重にテープが張り巡らされています。色んな色で、しかも何重にも。楡沢山よりも雰囲気の良い林の中から始まります。テープが目障り。
■先に六夜さまに立ち寄っておきます15分ほどで稜線。この稜線はさっきの楡沢山から桑沢山へと続いております。さらには、経ヶ岳へとつながっています。稜線の分岐に朽ちかけた看板があります。南は桑沢山、北は六夜さま。六夜さまを帰りにすると、多分立ち寄るのが面倒になるだろうな。先に行っておこう。どこが六夜さまの位置がどこだかも知らずに向かいます。すると、ひと登りでアッサリ到着。 六夜さまは稜線の北にすぐの1454mピークです。ピークは東に開けていて、というか伐採されています。辰野の街と八ヶ岳の展望が良好です。八ヶ岳の雪は高いとこが白くなってるだけ。しかも古そうな雪。霧ヶ峰に至っては雪のかけらも見えません…。せっかくなので北や西の木も切って欲しいなあ。
■桑沢山は楡沢山よりはマシでした・・・稜線はカラマツが主体で、林床には笹が生えています。よくある感じですかね。嫌いじゃない雰囲気です。桑沢山までは緩いアップダウンを何度か繰り返します。2つ目のピークだったか、狭い範囲だけど木が薄くなってる箇所があり、木の隙間から真っ白な北アルプスが…。ガバッと見えたらキレイそうなのに…。 桑沢山の山頂は楡沢山より狭いです。ここも樹林に覆われているんですが、東側の木が薄くなったところから南アルプスが覗き見できました。仙丈ヶ岳を見ようとすると甲斐駒が隠れ、甲斐駒を見ようとすると仙丈ヶ岳は隠れる…。まあ、少しでも見えてくれればね。全く見えないのとは雲泥の差であります。 桑沢山は地味な山ですが、楡沢山に比べると六夜さまと山頂で展望が少しありました。歩く林の雰囲気も桑沢山の方がずっと良かったです。あくまでも楡沢山と比べてのお話です。足して一人前ってとこですかね。信州ふるさと山が2つクリアできたのが最大の収穫であります。
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