東黒沢〜ウツボキ沢 沢登り



明るくてキレイで楽しい沢でした


ウツボキ沢

■2016年8月6日(土)〜7日(日) ■谷川 東黒沢〜ウツボキ沢 ■天気:晴れ時々くもり  ■メンバー:N畑、ask、T世
■コースタイム  ◇1日目 土合駐車場(7:40)⇒白毛門沢出合(8:30)⇒二俣(10:15〜35)⇒コル(11:50)⇒ウツボキ沢テン場(12:40)
◇2日目 テン場(6:50)⇒二俣(7:25)⇒奥の二俣(9:25)⇒稜線(10:30〜55)⇒白毛門(11:30〜45)⇒土合駐車場(13:40)
■温泉:月夜野 上牧温泉 風和の湯(550円)  ■食事:

東黒沢から入ってウツボキ沢を登ってきました。どちらもナメがキレイな沢なんですが、東黒沢は樹林が流れの際まで生えててしっとりとした渓相。ウツボキ沢は灌木の生える明るくスッキリした渓相となっております。そして、どちらの沢もキレイで簡単に登れる小滝が連続。詰めは笹を少しかき分ける程度…と、沢の負の部分が少ない快適な沢でした。もっと人気があっても良さそうな気もするけど、お隣にあのナルミズ沢がありますからね〜。

■1日目 東黒沢からウツボキ沢出合 

今回のメンバーは元マツキン4人。OB会みたいな感じ…。4時に安曇野で集合して、飯山経由で土合に向かいます。土合までだいたい3時間半ってもんですかね…。7時半前に着いたけど、土合の駐車場はまだ空きがたくさん。ここ数年の山ブームでどこも登山口の駐車場は混んでるけど、ここは例外なのか人気がないのか…?ま、ありがたい話です。

■東黒沢は白毛門沢出合までは3度目となります

まずは東黒沢から。右に進む踏み跡を追って堰堤の先へ。最初は平凡な河原です。だんだんと岩盤が出てくるようになると、しばらくでハナゲの滝。なかなか壮観な眺めですな。ハナゲの滝から先はさらに岩盤が発達し、ナメやナメ滝が連続。ただ、黒沢というだけあって岩は黒く、朝は太陽が当たらないのでちょっと暗いイメージです。


最初は平凡な河原歩き


だんだんと岩盤が出てきて・・・


ドーンとハナゲの滝


ハナゲの滝上半分


ハナゲの滝の落ち口


ハナゲの滝から先はナメ滝が続きます


楽しい感じになってきました


日が当たるように!

■白毛門沢出合から先の東黒沢はお初となります

ナメやナメ滝を楽しく歩いていると、白毛門沢の出合となります。ここは太陽が当たってて明るく開けた感じ。白毛門沢は2度登ってますが、ここから先の東黒沢の本流は初めてです。楽しみ楽しみ!大きな滝は一つもないけど、5m以下の小粒な滝が適度な間隔で出現!飽きそうになる頃に出てくるんですね。上手く配置されている感じです。一手二手がテクニカルな滝も出てくるけど、ほぼヒョイヒョイと登れる滝でした。

太陽が昇ってくると、谷にも日が差し込むようになります。せっかくキレイな沢なのに太陽が当たらないとね!梅雨が明けてからしばらく不安定な天気が続いていました。午後になると毎日雷雨があり、沢泊にはリスクが高い天気です。ここにきてやっと不安定な天気が落ち着いてきたみたいです。とはいえ、午後は降水確率30%。降らないことを願うのみ…


白毛門沢出合もいいとこです


白毛門沢の先も小滝が


飽きない程度に小滝が出てきます


アグレッシブに見えますね〜


流れのそばまで森が迫っています


いい感じのナメ滝が続きます


やまにテクニカルな滝も


森の中のナメ


途中から岩盤が赤みを帯びてきました


倒木はツルツル


吹割の滝風


車が通れそうなナメ


ここが東黒沢のクライマックスかな

■東黒沢を詰めてコルを乗越します

東黒沢はクネクネと曲がりくねっていて、まるで石狩川のよう。枝沢も多いので、場所の特定は楽といえるかな。最後はかなりヤブっぽくなりますが、コルの直前まで水流がありました。コルの両側のピークが結構高いので、水はそこから出てくるんでしょうね。ウツボキ沢側もすぐに水が出てきました。水のないとこを歩く時間は、わずか10分か20分くらいだったのでは?確実にコルを狙いたかったけど、ほんの少し東側に詰めてしまった感じでした。ほぼ問題ナシですが…


少しずつ流れが細くなってきました


まだまだ小滝は続きます


かなり上まで流れはありました

■ウツボキ沢の支流を下降してテン場へ

下降するウツボキ沢の支流は無理なく下れました。小さな滝が3つくらい?出てきたけど、苦労することなく下れました。逆に何も出てこないから長く感じたくらいで…。ウツボキ沢の本流と出合うと同時にテン場探し。ほんのちょっと下ったところの右側に造成済みのテン場発見!&即決!川から1mくらいしか上がってないけど、カーブの内側だし、安全地帯が至近だったのでヨシとしました!ナルミズ出合のキャンプ場で競合するのがイヤだったけど、ここならプライベート空間。結局のところ、今日は出合のキャンプ場にも泊まる人いませんでした。東黒沢に先行者はいたけど、恐らくナルミズ沢。ナルミズ沢ならもっと先に進むでしょう。


下降する沢は小さな滝がいくつか


ウツボキ沢本流に出合って本日は終了

■テン場はなかなかの優良物件!

快適なテン場はゲットできたけど、予想通りと言いますか薪がない…。8月上旬にして既に枯渇状態。生木を切った跡がたくさんありますね。かなり上流まで何往復もして、やっと最低限を確保です。夕方になるまでは焚火に火をつけず頑張ります。点火後もチビチビと燃やすもんで、大きな流木はなかなか燃えてくれません。

そうこうしているうちに、パラパラと雨が…。宴会場をタープに移します。すぐに雨は上がって焚火の傍らへ…。すると、しばらくしてまたパラパラ…。またタープに避難…。そんなこんなで面倒になったのか女衆はみんな寝てしまいました…。残されたワタクシは一人焚火のお守。節約していた薪を一気にぶち込みます。やっぱり焚火は盛大でないとね!せこくやってると惨めです…

■2日目 ウツボキ沢遡行〜白毛門 

5時に起きると雲は多め…。昨夜寝る時は星空が広がっていたんですけどね。予報は晴れのはずなので、これから晴れてきてくれるでしょう。昨夜は宴会が早く終わり、食材も余ってしまいました。朝飯の雑炊に入れれる物は放り込みます。ダラダラと準備をして、7時前の出発となりました。

■ウツボキ沢を登りますが日が射さず暗い感じ・・・

最初は平凡なゴーロ歩き。すぐに右に屈曲するところに、今回最大の滝が出現。2段20mってことになってますが、そんなにあるのかなあ…。滝の右から簡単に登れます。この先はほとんどゴーロになることなく、ナメやナメ滝、釜が次々と出てきます。ただ、雲が邪魔してなかなか太陽が出てきません。せっかくキレイな沢なのに、もったいない…


ウツボキ沢は最初は平凡


ナメや釜が出てくると・・・


今回の最大の滝となります


この滝は右から簡単に


大きな滝の上はナメが続きます


早く日が当たってくれないかな・・・

■やっと太陽が当たって明るく爽快な沢に!

1時間くらい経ってやっと雲から太陽が出てきました。水はキレイだし、岩は明るくなるし、緑もよく映えます。そして気分も爽快になります。お隣のナルミズ沢がなければ、ウツボキ沢ももっと人気出るのかなあ…?

ナルミズのあの独特の美しさには及ばないものの、ウツボキ沢もかなりの渓相です。滝もウツボキ沢の方が多いし…。ナルミズ沢の天国の詰めは有名だけど、天国の詰めの後に地獄の登りと下山が待ち構えています。それに引き換えウツボキ沢は下山が3時間ほどで済みます。トータル的に見ればウツボキ沢の方が得点高いというか、減点が少ないと思います。行程に余裕ができるというのはありがたいです。


谷川らしい渓相ですね〜


ナメ⇒釜ナメ⇒釜の連続


飽きることがないですね・・・


水もとってもキレイ!





■ヤブ漕ぎほぼなしで詰めは楽

初めに出てくる二俣から先、ウツボキ沢には大きな支流がないので、上流の方まで水量は減ってきません。徐々に谷が細くなってきても、まだ岩盤は出たままで渓相いいです。詰めの段階で二俣がいくつか出てきます。このあたりからやっとヤブっぽくなる感じ。最後の枝沢を左に行けば最短で稜線に出れたみたいでした。少し登りすぎましたが、ヤブ漕ぎなしの草原の詰めだったのでヨシとしましょうか!


詰めが近づいてもまだこの渓相


最後は草原


おつかれさまでした

■下山は暑かったです・・・

下山はとにかく暑かった!それでもまだ、時々風の通る場所があって助かった…。こんな暑さなので登山の人は少ないです。白毛門から先はトレラン風の人が目立ちましたが、みなさんバテバテのようでした。重荷での白毛門の下りは足が疲れますね…。足元あまりよくないので。それでも14時前には下山できました。沢登りでこの時間に降りてこれたら楽でいいです!


白毛門経由で帰ります


ウツボキ沢の源頭部 滑ると気持ちよさそう


こちらは白毛門沢の源頭部

温泉温泉!泊まりの沢は何はともあれ温泉!温泉に入らないと始まりません。とくにこんだけ暑いとね…。あまりこのあたりの温泉は知らないので、少し戻ることになるけど月夜野の風和の湯へ。ここはいつも空いています。今日もほぼ貸し切りでした。お湯が熱いのがタマニキズかな…。


参考文献



沢登り (入門&ガイド)





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