針ノ木岳台風一過のはずが針ノ木峠までは雲の中・・・山頂は晴れ! 針ノ木岳とスバリ岳
台風一過の平日休み。スカッと晴れそうなので山へ!遠出はできないので近場で行くことになりますが、どこに行くべか…。暑い季節なので北アルプスしかないです。信州側からのアクセスで一番ご無沙汰している山…と記憶を辿りますと、記憶はなかったので記録を見てみますと…なんと針ノ木岳でございました。実に2003年9月以来の13年ぶりでした。そんなに行ってなかったか…という印象。針ノ木峠までは何度も登っているので、久しぶり感はなかったんだと思われます。 ■台風一過のはずなのに・・・曇り空で土日は満車になる扇沢の無料駐車場、さすがに平日は6時でも余裕アリアリ!ちなみに下山したお昼頃は満車でした。台風一過で快晴の朝を信じて疑わなかったのですが、なんと曇り空…。大町の街からは針ノ木岳山頂が見えていたので、雲海なんだろうとは思うけど…。曇りの時間が長くなりそうです。 扇沢から針ノ木岳の登山道へ。かなり空いている雰囲気。登山道は篭川から離れて大回りするので、今回も川沿いの作業道を使わせてもらいます。たいした短縮にはならないんですけどね。せいぜい5分くらいかな。最後ごろは若干草が生い茂ってましたが、文句は言えません…。途中で篭川を2度渡ります。昨日の台風の遠い影響で、水量はやや増えているようです。
■針ノ木雪渓にはほとんど雪ナシ・・・かわりに雲が大沢小屋から登山道に戻ります。雪がたくさん残っていれば、この先で雪渓歩きになると思われますが、見えてる範囲に雪は見えません。なので初っ端から秋道。高巻き道になるので道は微妙だし、アップダウンも出てきます。針ノ木雪渓や白馬大雪渓なんかは雪渓の上を歩けてナンボですから。 左岸から右岸、右岸から左岸…と渡渉を繰り返しながら登っていきます。雪はノドの部分に残骸がわずかにあるだけでした。もう、かれこれ標高2000mくらいになるけど、雲の上に出る気配がありません。雲海ってだいたい2000mくらいで抜けることが多いけど、今日の雲海は分厚いんでしょうか…
■針ノ木峠からやっと晴天に雲海を抜けたのは、針ノ木峠に出てからでした。針ノ木雪渓を沸き上がる雲が、稜線の反対側からの風に戻される感じ。稜線の北側は分厚い雲海、南側は雲一つない快晴になっていました。目指す針ノ木岳はしっかり出ています。空は台風一過らしく真っ青。やっと気分よく歩くことができます。遅くまで雪が残っていたであろう場所には、まだ夏の花も咲いていました。
■針ノ木岳山頂は展望すこぶる良好です!針ノ木岳山頂は眺めよかったです。一番のアングルは黒部湖と立山&剱岳でしょうね。先々週に登った御山谷もよく見えます。立山や五色ヶ原の東面の谷には、この時期まだ雪渓がビッシリだと思うんですが、今年は全く見当たりません。まあ、針ノ木雪渓もこんな状態ですからね。西側と南側はしっかり展望あったのですが、北と東は微妙。針ノ木雪渓や扇沢を埋める雲海の雲が分厚くて、赤沢岳以北の展望を隠してしまっています。おかげで爺ヶ岳や鹿島槍、白馬方面の山々は見ることができませんでした。
■針ノ木雪渓を下り終えたころに晴れてきました山頂には女性の方が1名いたのみ。下りで何名かとすれ違いましたが、今日一日で出会ったのはせいぜい10人くらいかな。静かな山でした。針ノ木峠に降りた時はまだ谷は雲だらけでした。降り始めてしばらくで雲が薄くなり、下山するころにはすっかり雲が取れていました。今日は雲の中を歩く時間の方が圧倒的に長かったけど、針ノ木峠〜針ノ木岳で晴れてくれたのでヨシとしましょう!
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