鬼ヶ面山&浅草岳 紅葉ハイキング六十里越から鬼ヶ面経由で浅草岳へ 狢沢カッチあたりの山並み
六十里越から鬼ヶ面山経由で浅草岳に登ってきました。断崖絶壁を見ながらの稜線歩きは快適でした。紅葉の出来がイマイチだったのだけが残念だったかな…。見た目は荒々しい鬼ヶ面山の稜線ですが、登山道は至って普通の穏やかな道。ただ、細かいアップダウンが連続するので体に堪えます。とくに帰り…。 この週末のメインの山は明日登る祝瓶山。晴れた方で祝瓶山に登って、そうでない方はどこに登ろうか…と考えてました。そうしたところ、どうやら土日とも晴れそうな予報。ならば、どちらも本命級の山に登らねば!で、浅草岳に白羽の矢が…。で、地図を見ていて鬼ヶ面山経由の浅草岳が面白そうだなと思い、決まった次第であります。 ■六十里越登山口から登り始めます浅草岳くらいなら早朝発でいくとこだけど、最近は少々お疲れモードなので前夜発で。湯之谷の道の駅で前夜泊です。朝5時に起きて六十里越登山口に向かいます。朝は冷え込んで、住んでる安曇野は3度台まで下がってました。六十里越トンネルの手前が登山口。駐車スペースには先客が5台。意外といるんだな…と思いました。 登り始めから灌木帯。標高は1000mないんですけど、とんでもなく雪が多い地域ですからね。寒いけど、いきなり急な登りですぐに温まるのを通り越して暑くなりました。…と思ったら、トラバース気味の緩やかな道に。これが六十里越の街道か。広葉樹の明るい林です。紅葉は少しだけで、まだまだこれからってとこ。峠で六十里越の街道から離れて、浅草岳へと向かう登山道へ。
■南岳まではなだからな山容が続きますまた急な尾根の登りに。送電線の切り開きはススキ原になってて展望良好!振り返ると毛猛山の山並みが。登山道はないけど登れるのかな?その先の反射板のピークまでが登山口から50分のコースタイムですが、しっかり50分かかって到着。さぼったわけではないですが・・・。コースタイムが辛い!反射板のピークからは目指す南岳が見えています。台地状の穏やかな山容ですな〜 反射板からはまた緩やかな道に。なんだか車が通れそうな道幅。ここも街道か、または軌道が通ってたか…?地形図を見ると吹峠ってとこを通って、その先は浅草山荘までつながってるんですね〜。途中でその道とは離れ、また尾根道へ。途中から田子倉湖が見下ろせるように。只見の街が雲海が広がってるのが見えます。反射板から南岳の間は見どころが少なく、間延びする区間でした。
■南岳から一変!断崖絶壁の景観に南岳の手前で尾根を乗り換えると、景色が一変!浅草岳から鬼ヶ面山にかけての稜線が眼前に!今まで穏やかだったのに、いきなり断崖絶壁の景観に様変わりです。同時にここから断崖絶壁の縁につけられた道の快適稜線歩きとなります。鬼ヶ面山までは割り合いアップダウンも少なく、穏やかな道が続きました。 さてさて、10月半ばともなりますと、中級山岳では紅葉が見ごろを過ぎつつある時期。しかし、今年は紅葉が遅れてまして、ブナがやっと色付き始めるくらい。天候不順の影響なのか、紅葉の出来もいま一つで、紅葉せずに枯れてる葉っぱも目立ちます。でも、鬼ヶ面山を越えたあたりから、少し色が鮮やかになってきたような気が…。
■北岳からは細かいアップダウン・・・北岳からアップダウンが激しくなります。その北岳は縦走路から少し離れてて、寄り道する格好に。次いつ来るかわからないので寄り道しておきます。この北岳からの下りが短いけど激下り。帰りは試練になるな…。この先も狢沢カッチまで2つピークがあり、帰りが思いやられます。もともとが長い行程でありますし…。 狢沢カッチから下ったコルから、前岳への最後の登りとなります。標高差は200m弱でわりと大きな登りだけど、さっきまでの細かいアップダウンに比べるとなんだか楽。やっぱり登りモードになったり、下りモードになったりが頻繁だと、体がついてこれないんだな。左手に守門岳を見ながらの快適な登りでした。
■前岳から浅草岳山頂へ前岳を越えたところでメインの道と合流です。一気に賑やかになりました。団体さんとかもいたりして。浅草岳も東側は急峻だけど、西側はなだらかになっています。今まで全くなかった草原も出てきて、これまた雰囲気が変わって楽しいです。スキーでよく滑られている早坂尾根もよく見えます。春はは真っ白な滑走路だけど、灌木が茂っていて紅葉で全体的に茶色く見えますね。 最後にひと登りで浅草岳山頂へ。雪のある時期は北側が広くなってるんですが、雪のない季節はヤブヤブで立ち入れず…。休憩するには山頂は手狭。一段降りた草原で休むことに。ここは木道やデッキ?あって休憩できるようになっていました。朝は寒かったけど、陽が高くなった今はポカポカ陽気です。いつまででも休憩できそうだったけど、長くて辛そうな帰りに備え下山開始!
■下りもアップダウンがあるので大変・・・狢沢カッチとのコルまではなだらかに下ります。で、そこから細かいアップダウンが連続。大きな登り返しはないのですが、登りのアップダウンで既に疲れていて足が重い…。あとで調べてみると、このルートの往復の累積標高差は1200mほど。たいした数字ではないです。距離のほうは約15キロ。こちらもまあ、大したことはないですね。やっぱり、細かいアップダウンというのは体力を消耗するんだな…と実感しました。 体は疲れますが、ロケーションが良いので気が紛れます。太陽の角度や高さが変わって、登りの時とずいぶん雰囲気が変わりました。とくに、断崖絶壁に斜めから日が差すようになり、陰影がハッキリして迫力が増しました。登りの時に覚悟していた北岳への登りは、覚悟の甲斐あって無難にクリア!北岳以降も登り下りはありますが、あとは割り合いなだらか。
■南岳からは完全下山モード南岳でこの断崖絶壁の景観とはお別れ。縦走モードから完全下山モードに。田子倉湖を見ながら、少し紅葉した斜面を下っていきます。南岳の登りを最後に下るのみとなるんですが、この先は緩やかでなかなか標高を下げないジレンマに…。とくに南岳から反射板のダラダラ下りが長かったです。けっこう疲れたけど、あまりお目にかかれない景色の中を楽しく歩くことができました。人が少なくて静かなのもいいですね〜
■下山後のお楽しみは・・・明日の祝瓶山に備えて北上です。途中の金山町で温泉へ。大塩温泉の共同浴場で汗を流します。ここはリニューアルされたばっかりで、とってもキレイでした。ただ、公衆浴場なのでシャンプーなどはありません。また、狭いので、タイミング悪いと洗い場にありつけないかも・・・?そのあと、さらに北上し喜多方へ。櫻井食堂で喜多方ラーメンを頂きました。美味しいんですけど、喜多方レベルでは普通かな。飯豊町の道の駅で車中泊です。
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