天気はくもり。今日はバスでスコトン岬に行って、8時間コースを歩いて帰ってくるという予定。早く戻ってこれれば稚内に渡り、遅ければもう1泊するつもり。バス停に向かう途中、漁師風のおじさんに「今日は風が強いぞ!」と言われた。
6:20のバスに乗る。道はガラガラなのにダイヤの関係があるのか、バスは終始40キロで走っていた。礼文岳の登山口で3人下車。バスの一番前に座ったので、前がよく見えて楽しい。スコトン岬手前から、フロントガラスになにやらポツポツと落ちてきた。この時点では、今日はこんな感じのくもりベースで経過するものと思い込んでいた。
スコトン岬(7:20)⇒ゴロタ岬(8:00)⇒宇遠内(12:25)⇒桜ヶ丘キャンプ場(13:50) |
バスから降りる乗客はみんなスコトン岬へと向かった。うちらも8時間コースの起点なので岬に向かう。8時間コースはスコトン岬から東海岸をずっと歩くコースで、車道になったり、山道になったりしながら南下する。もともとは元地海岸までだったが、現在は宇遠内から先は通行が禁止されていて、そこから礼文林道方面に抜けるようになっている。
海岸と岬を交互に歩いていくのだが、岬の海に面したところに出るとすごい向かい風。歩き出して30分もしないうちにまた雨が降ってきた。たいしたことないだろうとカッパは着ない。海を見ると、雨が降っているのか、水平線がぼやけていた。と思ったら本降りになってきた。
ゴロタ岬でたまらずカッパの上を着る。これまでほとんど人がいなかったが、後からどんどんと追いついてきた。雨は強くなる一方で、鉄府の新しくできたトイレに入って、カッパの下も着た。岬の登りを越え、降りたところが澄海岬。ここは観光スポットになっているのか、観光バスで来ている人で賑わっていた。売店とかもたくさんあり、その軒下で少し雨宿り。ここは路線バスも入っており、やめるならここだったが、今度いつ来れるかわからないので、雨の中歩くことにした。
ここからまた高台に上がる。両側お花畑になっていて、晴れたら気持ちのよいところだが、今日は吹きさらしのところほどつらい。鉄府から宇遠内の間は特に休憩できるところもなく、雨も降り続いているので一気に歩くことに。途中の礼文岳の東側に当たるところでは、海岸線も樹林帯になっていた。ただ歩くだけだが、こんな天気なので樹林帯の方がありがたい。
高台から一気に海岸に降りる。ここから宇遠内まで道はなく、海岸を歩くことになる。海岸にはゴミがたくさん流れ着いていて、ハングル文字のプラスチック容器がゴロゴロしていた。宇遠内の集落は廃村寸前のような感じ。町からここへは単車が通れるくらいの道しかなく、車道は通じてない。船で町に出るのだろうか・・・?とにかく、宇遠内で一番新しい建物は公衆便所だった。
宇遠内から島を横断するかたちでキャンプ場へ向かう。最後の車道歩きはけっこう疲れた。でも、2:58のバスに乗れば、今日のうちに稚内に渡れるので、一生懸命あるいた。このころには雨は止み間も出てきた。キャンプ場に着く頃にはほぼ上がった。
まったくこんな天気になるとわかっていたら、8時間コースは歩かずに、さっさと稚内に渡っておくんだった。愛とロマンの8時間コースという名前らしいが、今日は雨と風の8時間コースだった。
なんとかバスには間に合い、フェリー乗り場へ。時間があったので北限の湯という銭湯に行くが、営業時間が4時からだった。ずぶ濡れで風呂に入りたかったのに残念・・・。16:20発のフェリーで稚内に。すでに6時を回っており、それからキャンプ場探し、温泉、夕食と忙しかった。テントに入ったのは9時半をまわっていた。