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荒川岳・赤石岳

台風の影響で椹島から入山できず、鳥倉林道からわざわざ荒川岳、赤石岳をピストンしてきました
 
 山域  南アルプス  荒川岳、赤石岳
 山行日時  1996年8月16日(金)〜18日(日)
 登山形態  無雪期 一般道
 メンバー  単独
 行程  1日目  鳥倉林道⇒三伏峠⇒高山裏⇒荒川小屋
 2日目  荒川小屋⇒赤石岳⇒悪沢岳⇒高山裏避難小屋
 3日目  高山裏⇒三伏峠⇒鳥倉林道



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南アルプス南部の山を巡るには、椹島をベースとするのが最も効率的だ。しかし、長野県の穂高町に住むボクにとっては、ここから椹島まで移動するのに手間を食う。静岡県に入ってからは接近中の台風のためか、雨、風ともに強くなった。5時間以上かけてようやく井川まで来たが、この先で土砂崩れがあったようで、畑薙への道は通行止めになってしまっている。決断を迫られる。車を置いてここから歩くか、登山口を変えるか・・・。結局、畑薙からの入山はあきらめて、三伏峠から荒川岳と赤石岳をやっつけることにした。南アルプスを4分の3周する様な形で、一日がかりで大鹿村へ回る。鳥倉林道の登山口にはたくさんの車が止まっていた。少し戻った公衆便所の駐車場で泊まることにした。ちょうど大鹿村の花火大会があって、見下ろすような形で花火を楽しんだ。


■8月16日(金)   快晴のち霧   鳥倉林道⇒三伏峠⇒小河内岳⇒荒川岳⇒荒川小屋

登山口(4:45発)⇒三伏峠(6:40〜55)⇒烏帽子岳(7:48〜8:00)⇒前小河内岳(8:30〜40)⇒小河内岳(9:15〜30)⇒板屋岳(10:35)⇒高山裏(11:37〜12:03)⇒中岳のコル(14:24〜37)⇒荒川小屋(15:27)

夜中は満天の星空で、今日の好天を期待させられた。やや急登を登り切ると尾根に出て、そこからは緩やかな道となる。空は秋のようなさわやかな青空が広がっている。台風一過といったところか。塩川からの道と合流し、急登を少し登れば三伏峠。こんなに楽に南アルプスの主稜線に出れてもいいのか・・・と思える快適な道だ。


烏帽子岳からの塩見岳
三伏峠にはでっかい荷物を背負った人(あとで名古屋から来た人と知る)がパンをかじっていた。烏帽子岳へは少し塩見岳方面に進んだあと右に分岐するため、ちょっとわかりづらかった。

北アルプスに比べると背丈の高いお花畑が広がっていた。稜線に出るといきなり雰囲気が一変。森林限界上となり、稜線の西側は荒々しく崩壊している。コースタイム40分のところ、本当に40分かかって烏帽子岳へ。展望は最高!甲斐駒、仙丈、白峰三山、塩見、蝙蝠、富士山、荒川、赤石・・・と、南アルプスはほとんど見渡すことができる。伊那谷の向こうに中央アルプスも見えていた。
小河内岳から仙丈、甲斐駒
名古屋の人と話をすると、行程は全く同じで、今日のうちに荒川小屋まで行くという。重い荷物を背負っているのに元気な人だ。右が崩落し、左のハイマツの中にずっと道が続いている。前小河内岳からは小河内岳の避難小屋が目立っている。遠めに見ればきれいそうに見えるが、近づくとかなりボロかった。

小河内岳まで来ると、荒川岳が目前に迫ってくる。しかし、登山道はぐるーっと右に湾曲しており、実際の距離はまだまだ遠い。このあたりは営業小屋が少ないこともあってか、テントが入っていそうなでっかいザックを背負った人が多い。
小河内岳からの荒川岳
ここからはいったん大きく下って、樹林帯に突入。高山裏からは荒川岳までの700mの大登が待ち構えている。後半にきての大登り、体力が持つだろうか・・・。樹林帯の中は細かいアップダウンがあると思っていたが、幸いなことにピークには巻き道がついている楽な道だった。おかげでハイペースで歩くことができ、だいぶ距離と時間を稼げた。

少し時間に余裕ができたので、高山裏でゆっくりすることに。小屋は小さく、まさに避難小屋という感じ。周りの雰囲気も暗い感じだ。あさってはここに泊まる予定なのだが、あまり気が進まない。
小河内岳からの南アルプス南部の山々
高山裏の標高は2300mくらい。中岳のコルは3000mチョイ。標高差700mでコースタイム3時間半の、今日最大の難関である。初めはトラバース気味の緩い道だったが、そのうちに急な登りとなる。樹林は次第に低くなり、ダケカンバ林の明るい道に。

そして、パッと視界が開けてカールの底に。稜線付近まで見えているが、まだずっと上のほうだ。ゴロゴロした岩の上をジグザグに登る。辛い登りだが、景色が開けて気分が良いのと、涼しくなったためずいぶん調子が良くなった。
荒川岳の稜線
稜線に出て、ルートは東に向きを変える。北側は緩やかだが、南側はすごい崩壊で切り立っている。南側の展望に期待していたが、すでに南側はガスが上がっており、赤石岳は見ることができなかった。残念・・・。

稜線から離れ、山腹をトラバースて荒川小屋へ。稜線直下は一面のお花畑。これまでは背丈の高いかわいくないお花畑だったが、ここは小さな花がたくさん咲いていた。

中間点くらいから小屋は見えていた。きれいな小屋みたいだったので楽しみにしていたら、着いてみるとまだ工事中で、「新築中につき古い小屋へ」と貼り紙がしてあった。


小屋に着いて受付をする。おねえさんと外人のにいちゃんが働いていた。隣の人は寝ているし、まわりに話す人がいない。ヒマなので寝るしかなかった。寝ていたところ、遅くなってお客さんが増えたため、移動するように言われた。せっかく寝ていたのに起こされて、このあとずっと寝れなくなってしまった。


■8月17日(土)   一日中霧   荒川小屋⇒赤石岳⇒悪沢岳⇒高山裏

荒川小屋(4:45発)⇒大聖寺平(5:20〜44)⇒赤石岳(7:10〜40)⇒大聖寺平(8:40〜47)⇒荒川小屋(9:08〜29)⇒中岳のコル(10:31〜40)⇒悪沢岳(11:40〜12:02)⇒中岳のコル(12:57)⇒カールの底(13:27〜14:04)⇒高山裏(15:02)

今日は朝から天気がイマイチ。赤石岳の山頂では晴れて欲しいんだけど・・・。ダケカンバ林を水平に進むと、石がゴロゴロしただだっ広い大聖寺平に。分岐には大きなケルンが立っていた。小赤石まで斜面を登り、稜線を辿って赤石岳に。

ガスの赤石岳山頂
期待していた赤石岳の山頂は、あいにくガスに包まれていた。わずかに百阨スと思われるところが見えていた。今日はここで引き返すことになるが、早いうちにここから南を縦走しに来たいものだ。

「光岳から来た」とか「光岳に行く」・・・という声を聞くと、うらやましくなってしまう。ここから鳥倉林道まで引き返すなんて、なんでこんな計画をしてしまったんだろう・・・。鳥倉林道から赤石岳をピストンする人なんか、あんまりいないだろうなあ・・・。

来た道を引き返す。天気も良くないし、あまり楽しみがない。唯一、荒川小屋から中岳までのお花畑が気を紛らせてくれた。とはいっても、花もはよくわからないけど。

中岳のコルからは今回初めての道。しかし、天気が良くないので気分はあまり乗らない。せめて悪沢岳でも見えていたら・・・。中岳を越えて小屋へ。そして、下りが急になりだすところにザックをデポして、空身で悪沢岳に向かった。30分ほどで山頂に着くが、相変わらずガスガスで、景色を見ることができなかった。今日は高山裏まで行かなくてはいけない。あまり時間がないので、ピッチを上げなければ・・・。

きのう登った中岳のカール。下りはあっという間に下に着いた。登る人を見ていたら、全然進んでいないのには笑えた。カール底のモレーンで昼飯がてらの小休止。ここは暖かくて気持ちが良かった。しかし、いつの間にかガスに包まれてしまい、寒くなったので出発。

高山裏の管理人は風変わりでぶっきらぼうだ。受付で住所とかを書いている時、隣の人としゃべっていたら、「書いてからしゃべれ」と怒られた。風変わりには違いないが、しゃべっているとおもしろいおっさんだった。先客は2名。今日は話し相手には困らなかった。6時頃になって3人小屋に着き、今日の宿泊者は全部で9名ということになった。


■8月18日(日)   晴れ   高山裏⇒三伏峠⇒鳥倉林道

高山裏(5:00発)⇒板屋岳(5:45)⇒小河内岳(7:25〜8:08)⇒前小河内岳(8:36〜49)⇒烏帽子岳(9:20〜10:02)⇒三伏峠(10:41〜11:11)⇒鳥倉林道(12:17)


今日は朝から快晴。下界は雲海の底に沈んでいた。おとといと同じコースなので、少々天気が悪くても諦めがつくのに。きのうと今日が逆になれば一番良かったのだが・・・。小屋のおっさんはカッパを着て出ろと言っていた。なるほど、背丈の高い草に、朝露がビッシリついていて、あっという間にズボンはビショビショになってしまった。

樹林帯はハイペースで通過。展望の良いところではついついゆっくりしてしまう。小河内岳、烏帽子岳、三伏峠では、それぞれ30分以上も休憩してしまった。ただ、烏帽子岳に着く頃には少しずつガスが上がり始めてきた。たくさん休憩したわりには、わりと早く下山することができた。

今回の山行のメインは初日だったような・・・。2日目が天気がイマイチだっただけに・・・。展望も小河内岳がナンバー1か?小河内岳は周りの山々から比べるとやや低め。それだけに、塩見岳や荒川岳などの迫力が増すように思う。やはり、ちょっと低めの山から高い山を望むというのが一番理想だ。




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