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焼岳/中ノ湯より

天気は高曇りながら視界は利き、雄大な穂高連峰を眺めることができた
 
 山域  北アルプス 焼岳
 山行日時  1996年9月8日(日)
 天気  晴れ(高曇り)
 登山形態  無雪期 一般道
 メンバー  単独
 行程  中ノ湯⇒焼岳⇒上高地



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朝4時に目覚ましをかけたが、2度寝してしまい、起きたのは5時前だった。でも、まあよく目が覚めたもんだ。自宅周辺は深い霧が立ち込めていた。下界が霧ということは、その上は晴れに違いないと期待をこめる。今回、中の湯から登るということで、車の置き場所で悩んだ。結局、中の湯周辺に路駐するのは気が引けたので、無難に沢渡からバスに乗ることにした。

りんどう平から焼岳を仰ぎ見る
さすがに中の湯で下車したのはボク1人だけだった。車道を200mほど歩いて、登山道に取り付く。しばらく歩いたところで、時計を忘れたことに気づく。会う人会う人に時間を尋ねるわけにもいかないし・・・。時計がないだけで、なんだか気分が乗らなかった。が、ふとカメラに時計がついていることに気が付いた。少々不便だが、これで一件落着。

景色のない樹林帯の急とが続く。1時間半くらい登るとやっとダケカンバ林に。同時に視界が開けてきた。焼岳、穂高岳、霞沢岳などがお目見え。空はしらーっとしているが、その雲は高いので、山には全く影響無しだ。気の早いダケカンバは、チラホラと紅葉し始めていた。
焼岳の火口湖
リンドウ平が終わると、焼岳の火口壁まで一気に登る。火口壁まで登ると、楽しみにしていた反対側(西側)の展望が目に飛び込んできた。反対側はガスガスだったら・・・と心配していたが、笠ヶ岳がクッキリと見えた。

火口湖というのは、エメラルドグリーンとか、明るくてきれいな色をしているイメージがあるが、ここはあまりきれいな感じではない。
噴煙を上げる焼岳
登山道のすぐ脇から噴煙が上がっている。熱気を感じる。現在、南峰は登山禁止となっている。噴気孔に近いのは北峰なのに、なんで南峰が禁止なのだろう・・・?南峰は切り立っていて、危ないから禁止にしているのかも・・・?
上高地を見下ろす
焼岳山頂(北峰)に着く。まさに360度の大展望だ!思わずぐるーっと一周写真を撮ってしまった。焼岳はそれほど景色には期待してなかったが、とんだ失礼だった。笠ヶ岳、黒部源流の山々、槍・穂高、霞沢岳、蝶ヶ岳・・・と、申し分のない展望だ。空は高曇りだが、遠くまでしっかりと視界が利いた。

登ってきた時は10人くらいしかいなかった山頂だが、いつの間にか30人くらいになっていた。さすがに日曜日の百名山といったところか・・・。
雄大な穂高連峰の眺め
展望抜群の中でも、筆頭はやはり穂高だ。こんなに近くて堂々と見えるとは思っていなかった。穂高に比べてやや低い焼岳の目線から見ているのがいいんだろう。

上高地に下る前に、焼岳展望台に寄った。近くにいた人の話によると、昔の焼岳小屋は中尾峠にあったが、焼岳の噴火でつぶれたため、今の新中尾峠に移ったらしい。

はじめはハシゴやら出てくる急な道だったが、やがてなだらかになり、上高地までトラバース気味に下っていった。標高差に比べて距離のある道だったので、最後は結構だるかった。


お昼頃に上高地のバスターミナルに到着。バスにはすぐに乗れたが、補助席だった。焼岳はなかなか良い山だった。さすがに百名山!



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