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乗鞍高原から乗鞍岳
2度目の山スキーは大雪直後の快晴の乗鞍岳。緩斜面では深雪に苦労しました。
 
 山域  北アルプス 乗鞍岳
 山行日時  1999年1月17日(日)
 天気  快晴
 登山形態  山スキー
 メンバー  単独
 行程  乗鞍高原⇒肩ノ小屋⇒乗鞍岳⇒滑降⇒乗鞍高原
 温泉  湯けむり館 (700円) 信州 乗鞍高原の観光情報


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先週、山スキー道具一式を購入し、昨日は足慣らしに根子岳に登った。そして今日は乗鞍岳にステップアップだ。根子岳はM国さんと登ったし、コース的にもほとんど問題となるところはない。今日の乗鞍岳は難しい山ではないだろうが、単独ということで緊張感は数倍だ。とりあえずは天気になってくれることを祈るのみだ。


駐車場(8:00)⇒スキー場TOP(9:03)⇒森林限界手前(10:11〜23)⇒肩の小屋(11:57〜12:07)⇒乗鞍岳(12:51〜13:00)⇒肩の小屋(13:15〜32)⇒森林限界付近(13:55〜14:05)⇒スキー場ベース(14:32)


気になる天気予報は、夜のうちは冬型で雪になるが、当日の午後からは急速に冬型が緩み、北部の山沿いでも晴れてくるとのこと。登りの時は多少天気が悪くても仕方がないかなあ・・・。乗鞍高原に近づいてくると、眼前に純白の乗鞍岳が姿を現した。まぎれもなく快晴だ!視界さえあればプレッシャーは半減だ。

1回券を3枚買ってスキー場のTOPを目指す。3本目のリフトは始発が遅いみたいで、しばらく待たされることに。1本ゲレンデを滑りたいところだが、1回券なのでそうはいかない。スキー場のTOPに着く。山に向かいそうな人は結構いた。が、誰も出発しないので、いやだったが先頭で歩き出すことに。


位ヶ原から先は強風が吹き荒れていた
切り開きに沿って登っていく。すぐにちょっとした壁となり、キックターンで切り返しながら登ることになるのだが、急傾斜でしかも上を向いてのキックターンに慣れず、かなり手間を食ってしまう。この間に単独のテレマーカーに抜かれてしまった。先行者がいてホッとした反面、抜かれて情けないような・・・。

急斜面はここだけで、あとはなだらかな斜面が続いてホッとした。まあ、なんにしてもキックターンの練習はしなければいけないだろう。森林限界上は風が強そうだったので、樹林があるうちに一度休んでおく。
位ヶ原からは穂高連峰がきれいだ
予想通り位ヶ原に出ると強風が吹いていた。一気に寒くなる。しかし、景色は素晴らしく、乗鞍山頂方面は、わずかにある露岩以外は白100%の世界だ。また、雪原越しに岳沢が正面の穂高を見ることができた。

位ヶ原からは雪上車の跡がついており、その跡を追う。また、竹竿も立ててあり、迷う心配は全くなしだ。早くから肩の小屋が見えていたが、距離があるのでなかなか近づいてこなかった。
乗鞍岳山頂からの穂高連峰
肩の小屋には一足先に着いていたテレマーカーがいた。ここにスキーをデポし、アイゼンをはいて山頂を目指す。稜線通しに歩けばいいものを、色気が出てショートカット。それが災いしてえらいラッセルをすることになってしまった。

山頂には誰一人いなかった。素晴らしい景色を独り占めである。とくにあまり見慣れない南からの穂高連峰が印象的だ。北アルプスの他には南に御岳、中央アルプス、南アルプス、浅間山、そして西に白山を望むことができた。素晴らしい景色にどっぷり浸りたいところだったが、あまり時間がないので10分ほどで山頂を後にした。
乗鞍岳山頂から肩の小屋方面を見下ろす
肩の小屋に着いて、いよいよ滑降だ。滑り出しはクラストとシュカブラの凸凹で、なかなか大変だった。しかし、ほどなくちょうどよい締まり具合になり、登ってくる人たちの横を爽快に滑り降りる。・・・と思ったとたん、急に雪が深くなり、あっけなく大転倒!

このあとはずっと深雪に悩まされた。斜度が緩いため、曲がったりしようものなら、すぐに止まってしまいそうになる。ややボーゲン気味の直滑降で下っていくのだが、太ももに変な力が入ってしまい、すぐに太ももがパンパンになってしまった。楽しみにしていた下りが苦痛に感じるほどだった。やっとこさという感じで、やっとゲレンデまで滑り降りた。ゲレンデでは水を得た魚のように、ヒュンヒュンとターンを切って滑り下った。

今日は肝心の滑りには苦労したものの、快晴に恵まれて素晴らしい景色を堪能することができた。またスキーの威力を改めて痛感。ツボ足組みやスノーシュー組がいたが、スノーシューでさえもそこそこ埋まってしまうところ、スキーだとそんなに埋まらない。埋まったとしても、埋まったままスキーを前に進めれば良い。課題は登りのキックターンだな。単独でやっていく以上は、他人がやることを盗み見して、習得していくしかない。次は御岳かな・・・。



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