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朝日岳〜雪倉岳

朝日〜雪倉間は気持ちの良い縦走が楽しめました  朝日小屋のテン場はお気に入りです
 
 山域  北アルプス 朝日岳、雪倉岳
 山行日時  2000年8月4日(土)〜5日(日)
 登山形態  縦走
 メンバー  M国
 行程  1日目  蓮華温泉⇒朝日岳⇒朝日小屋テン場
 2日目  朝日小屋テン場⇒雪倉岳⇒鉱山道⇒蓮華温泉
 温泉  蓮華温泉ロッジ(800円) 小谷村 秘湯名湯めぐり




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小牧に引っ越して4ヶ月。最近入った山岳会のほうが忙しく、なかなかM国さんの相手をするヒマがなかった。8月の1週目が空いていたので、M国さんを誘って北アルプスの最北部にある朝日岳と雪倉岳を蓮華温泉ベースで回ることになった。2日目がコースタイム10時間を越すので、M国さんからクレームがつくと思っていたが、下りベースの10時間なので快く了承を得る。大阪から来るM国さんだが、計ったように前日は名古屋主張で、早い出発が可能になった。

それでも蓮華温泉に着いたのは深夜3時ごろ。なかなか寝付けないまま起床時間の5時半となり、辛かったが起きることに。少し雲はあるがだいたい晴れで、駐車場からはこれから歩く鉢ヶ岳〜雪倉岳〜赤男山〜朝日岳〜長栂山・・・と見渡すことができた。





■8月4日(土)   晴れ夕方雨   蓮華温泉⇒朝日岳⇒朝日小屋のテン場


蓮華温泉(6:08)⇒瀬戸川(7:04〜14)⇒白高地沢(8:06〜23)⇒栂海新道分岐(12:09〜32)⇒朝日岳(13:02)⇒朝日小屋(13:30)

朝日岳に登ろうというのに、いきなり下りからのスタートで出鼻をくじかれる。地図を見ると、瀬戸川まで下って、白高地沢を渡るあたりが登山口である蓮華温泉と同じ標高となっている。ダラダラと小一時間下ってやっと瀬戸川。そしてまた小一時間登って白高地沢の徒渉点。ここからやっと本格的な登りとなる。標高で見ると、ここがやっとスタート地点のようなものだ。朝日小屋からの人と思われる、下りの人たちとすれ違うようになる。

樹林帯の急登で汗が吹き出たが、さすがに豪雪地帯、1600mくらいで森林限界となり、その後は風が通り、汗も引いてきた。振り返ると、山の中腹に小屋が見えた。一瞬なんだろう・・・と思った。スタート地点の蓮華温泉だった。谷を挟んでこことほぼ同じ高さのように見えた。下山中にこれを見たらゾッとするだろうなあ・・・。

花園三角点を過ぎると、雪渓とお花畑の道となり、気分も上々!夏のニッコウキスゲと春の水芭蕉の競演もあったりした。そして、意外とあっさり栂海新道の分岐に出た。あとは朝日岳の山頂に登れば今日の登りは終わり。バテ気味だったM国さんも元気を取り戻したようだ。ただ、天気のほうが・・・。小雨が降ってきたかと思うと、すぐに雷も鳴りだしてきた。先を急ごうとペースアップ。

朝日岳の山頂では、M国さんの登頂写真だけ撮って通過。テン場へと急ぐ。下り始めてすぐに、至近距離で雷がなった。かと思うと、大粒の雨が降り出してきた。たまらずカッパを着る。もう少しでテン場だったのに・・・。

朝日小屋より(清水岳とその奥に立山・剣岳)
幻想的な朝日小屋
朝日小屋からの夕焼け

朝日小屋に着いたものの、土砂降りでテントを張ることができない。受付だけして、小屋の軒下で待機。あまりのどは渇いていなかったが、ついつい500mのビールを買ってしまった。しばらくして西の空が明るくなり、ようやく雨がやんでくれた。テントを張り、身支度をし、寝不足だったため1時間くらい昼寝をした。すっかり空は晴れた。洗面所あたりからの白馬岳方面の展望が素晴らしい。イブリ尾根方面に少し散歩。ここからの夕焼けは感動的だった。



■8月5日(日)   晴れのちくもり一時雨   朝日小屋⇒雪倉岳⇒鉱山道経由⇒蓮華温泉


朝日小屋(5:02)⇒小桜ヶ原(6:15〜25)⇒雪倉岳(8:42〜9:10)⇒鉢の鞍部(9:10〜55)⇒瀬戸川徒渉点(12:30〜45)⇒蓮華温泉(13:44)

今日のコースタイムは約10時間。そのあと小牧まで帰らないといけないので、できるだけ早く下山したいところだ。朝食はラーメン。手早く済ませて5時頃には出発。天気は快晴だ!でも、ここのところ大気の状態は不安定のようで、午後になると雷雨となっている。今日はどうだかわからないが、お昼過ぎには下山したいところだ。せめて、雪倉岳に着くまではこのまま晴れていて欲しいものだ。

小桜ヶ原の先まで一気に歩く。名前の通り、ハクサンコザクラの多い場所だ。水平道は歩きやすくていいが、イマイチ面白みには欠ける。赤男山と雪倉岳の鞍部からは、また森林限界上の稜線歩き。タカネナデシコやマツムシソウがあちこちに咲いていた。雪倉岳の登りでM国さんのペースがガクッと落ちたが、この登りさえ登ってしまえばあとは下りベースだ。

雪倉岳の山頂に着く。東側からだいぶ雲が沸いてきたが、山の展望には支障なし。ここからの白馬岳は格好いい。剣岳、立山、黒部五郎岳、赤牛岳なども見えていた。山頂から避難小屋までは一気下り。一昨年来た時には、幽霊屋敷のような避難小屋だったが、今は建替えられてきれいになっていた。鉢ヶ岳の巻き道は、雪渓のトラバースが頻繁にあった。

朝もやに煙る白馬岳(朝日小屋より)
雪倉岳より旭岳、清水岳(遠景は剣岳)
雪倉岳からの白馬岳

鉱山道は鉢の鞍部から2504mPまで登って、そこから鋭角に戻るように付けられている。雪渓になっていたのでワープすれば早そうだったが、気が引けたのでやめておいた。すると、直後にグリーンパトロールの人たちが通過。もしワープしていたら、注意されていただろうなあ・・・。登山地図には、鉱山道は歩く人が少ないと書いてあったが、分岐からいきなり踏み跡がなくなった。ガラガラの道を、ひたすらペンキマークを追いかけていた。ガラガラが終わると草の道になるが、ここは薄く踏み跡はあるものの、頻繁に人が通っている感じではなかった。

トラバース気味の道が続く。いくつも沢を渡ったが、地図の水場マークはどの沢なのだろう・・・とか思いながら歩いていた。次の目標物は鉱山事務所跡だったが、今は跡形もないのか、見落としてしまったのか、わからないままに通り過ぎてしまった。なかなか下らない道だったが、沢状を歩くようになってからは下りベースとなり、最後は瀬戸川に向けて一気に下った。

瀬戸川は水量が多く、簡単に徒渉できる感じではなかった。大きな岩の上に座って休みながら、徒渉点を伺っていた。あとから来た3人は下流のほうから渡ろうとしていたが、無理だったようで右往左往している。僕たちは休んでいた大岩のすぐ脇が、流れは急だが川幅が狭くなっていたので、そこを飛ぶことにした。なんとなくいやらしかったが、無事に着地成功!ここからは思ったほどのアップダウンはなく、割合楽に蓮華温泉に着いた。

まずは温泉!800円とちょっと高めだが、下山後の温泉は格別だ。温泉に入っていると、いつの間にか外は土砂降りに。もう15分下山が遅かったら、この土砂降りを食っていたところだ。温泉のあとは食堂でうどんを食べた。うどんを食べているうちに、雨は小降りになってくれた。なんとラッキーな・・・。帰りは豊科からリッチにオール高速で帰った。



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