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これまで2度沢登りをしたが、両方とも日帰りで、しかも見学という立場。今回は正会員となり、初めて泊まりで沢登りをすることになった。沢で泊まりといえば焚き火を囲んだ宴会。これがまたとても楽しく、荷が少しくらい重くなるのは全く苦にならない。これはハマリそうだ。 ■8月26日(土) くもり時々晴れ 大白川⇒約1900m地点前夜は10時ごろに小牧を出発。日が変わった1時頃には大白川に着いた。ゆっくり寝ればよいものを、宴会が始まってしまい寝たのは4時。5時起床の予定だったが、宴会が長引いたおかげで6時まで寝た。
林道を少し戻る。1つ目の沢が大白水谷、そして2つ目が遡行する小白水谷。橋の上から見る小白水谷はきれいなゴルジュになっていて、遡行意欲を掻き立てる。このゴルジュが終わるところから入渓したのだが、この先は歩けど歩けどひたすらのゴーロ。やっと出てきた滝(5m)は直登できずに高巻き。湿っぽい左岸の泥付きを登り、藪をこいで河原に降り立つ。
■8月27日(日) くもり時々晴れ 1900m地点⇒御前峰⇒大白川
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1900mテン場(7:00)⇒10m滝高巻き終了後(8:10)⇒御前峰(11:00〜12:00)⇒大白川(14:35) |
まずは雪渓歩きから始まる。丈夫そうなところは雪渓の上を歩き、不安定そうなところは右岸を歩いたり、左岸を歩いたり。雪渓の上を歩ける時はサクサク進んでいけるが、岸を歩く時は草付きとなっていてはかどらない。この雪渓を通過したらすぐに二俣に。本流のほうには10mの滝がかかっている。滝というよりも洞窟のようで、水が湧き出していた。この滝も高巻きとなったが、きのうの高巻きに比べると随分楽だった。
10m滝の先は伏流していた。この先も雪渓が続くので、不安定な沢靴から少しでもマシな登山靴に履き替える。ここから先の雪渓は安定しており、下は水も流れていない様子。雪渓の真ん中をハイペースでどんどんと進んでいく。しかし、傾斜がだんだん増していき、滑落の危険があるため、また岸を巻き気味に登っていく。雪渓が消えると、待ちに待ったお花畑。8月も後半ということで、花の盛りにはちょっと遅すぎるが、それでもイワギキョウなどが咲き乱れ、気持ちよく稜線めがけて登っていった。そして息を切らしながら御前峰と剣が峰のコルに出た。コルの先には池もあった。このまま進めば登山道に当たるが、せっかくなので直に御前峰を目指すことに。大岩の積み重なったところをガンガン登って、最後はギャラリーに迎えながら白山主峰の御前峰に到着。
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山頂はガスがかかったり切れたり。ガスが切れたときには剣が峰、大汝峰、室堂などが見えたが、北アルプスなど遠くの山は見えなかった。山頂で遡行終了を祝ってビールで乾杯。つまみはコンロを出してシャウエッセンととうもろこし。なんとも豪勢な昼飯だった。
下山は大倉尾根経由で大白川へ。室堂まではあっという間だったが、大倉山の避難小屋まではなんだか長く感じた。そこから大白川までは一気下り。最後の車道になって疲れてしまった。大白川にも温泉はあったが、平瀬温泉まで走った。入浴後は向かいの食堂で腹いっぱいになり、帰路に着く。
■感想
小白水谷はいくつか滝はあったが、全て高巻きでしかも悪い。ほとんどがゴーロか雪渓というつまらない沢だ。ただ、ツメのお花畑とダイレクトに白山主峰の御前峰に登れるということがウリか・・・。こんな沢だったが、終わりよければ全てよし、ということで満足して山行を終えることができた。
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