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久渡沢 ナメラ沢

きれいなナメはあったけど、ほんのちょっとだった。水枯れからが長かったなあ・・・
 
 山域  奥秩父 雁坂峠
 山行日時  2003年5月25日(日)
 天気  くもり時々晴れ
 登山形態  沢登り
 メンバー  T世
 行程  雁坂トンネル料金所⇒ナメラ沢⇒西破風山直下⇒雁坂峠⇒駐車場
 温泉  白龍閣(500円)   その他 山梨県の温泉情  




きのうは西穂で残雪の山。そして今日は沢登り。春と夏が混在しているようだ。

前日の西穂は1時間睡眠で行動し、その晩も早く寝るつもりが11時くらいになってしまった。本来なら前夜発としたいところだったが、西穂から帰ってそのまま出発というのはちとしんどい。夜はウチで寝て早朝発ということに。3時半に起きて4時に家を出た。今月は出費が多いので、できれば下道で行きたいところだが、朝発となるとそうはいかない。豊科から一ノ宮までリッチに全線高速で行った。西沢渓谷手前の久渡沢橋のところを入り、村営の釣り場の駐車場に車を止める。車は3台いたが、登山者らしき人はいない。みんな釣りのようだ。

久渡沢橋(6:45発)⇒入渓点(7:45〜8:20)⇒中ノ沢(8:50)⇒水涸れ(11:20)⇒稜線(12:30)⇒雁坂峠(14:00)⇒料金所(15:15着)


一段上の車道に入り歩き始める。15分くらい歩いたら雁坂トンネルの料金所があり、その横に駐車場があった。よく見ると「登山道」という看板があり、今歩いている道とつながっている。はじめからここに止めておけばずいぶん楽だったのに・・・。でも、今からでも遅くはない。下山の時に楽になるので、今のうちに空身で走って車を取りに行くことにした。あとで新しい地図を見たら、料金所が登山道のベースになっていた。入渓点までずっと舗装された車道が続いた。

登山地図にはクッキリ沢を渡ってしばらくのところに、「ナメラ沢入渓点」と書いてある。登山大系にはクッキリ沢を下降して入渓するようになっているし、偵察に行くとだいぶ登っていそうだったので、クッキリ沢を下降してナメラ沢に入ることにした。

クッキリ沢には6mの滝がかかっている。残置のワイヤーに少し体重をかけて体の向きを変えようとしたら、あろうことかワイヤーが切れてしまった。あれま〜という感じで、後ろ向きに落ちてしまった。落ちたところは水溜りのようなところ。ザックと水溜りがクッションになって、大事にはいたらなかった。今年の沢初めでいきなり落ちるとは・・・。気を付けなければ。

本流に降りつき、少しでナメラ沢との二俣。入渓点で女性の単独がいて通りすぎて行ったが、二俣にその人がいた。地図にあった「ナメラ沢入渓点」のところから下降したのだろう。8mの滝はガイドによると左から巻くとあったが、右から簡単に登れそうだったので直登。簡単そうに見えたが、ヌメヌメでフリクションが効かない。見た目よりもずっときわどくここを突破。

この沢はとにかく左に左に行けば破風山に出るので、ルーとファインディングは楽そうだ。ゴーロが中心だが、時折笛吹川特有のコンクリートのようなナメが出てくる。ナメなのかナメ滝なのかわからないところが多く、遡行図の滝を特定するのが難しい。この沢は苔がとても滑りやすい。滝とは言えないような傾斜のところでも、ヌメヌメで登れないところがあった。河原を歩く機会が多いが、ほとんどのところに踏み跡がついている。関東から近くてお手軽な沢だけに、入渓者も多いのだろう。二俣を過ぎ、滝といえるかなという程度の滝を越えて、しばらくして休憩。

ソーメン状の滝はいつ現れるのだろう・・・と思いながら歩いていたが、すでに水流は細くなり、とてもこれから滝が出てきそうな気配はない。ということは、休憩前に滝っぽいのが連続したところにあったのかも。水が涸れるところに、単独の女性がいた。沢から離れ、左の尾根にむけて進んでいた。青笹尾根に出て稜線に上がるつもりなのだろう。うちらは沢にある踏み跡を忠実に詰めることに。しっかりと踏み跡が付いていて、ちょっと荒れ気味の登山道という感じだった。途中にはわらじがたくさん落ちていた。稜線直下には残雪があってビックリ。この時期の奥秩父でも雪が残っているんだ・・・。踏み跡や赤布があって至れり尽せりだが、水が涸れてからが長いのがたまに傷か。

詰め上がったところは、展望のよい岩場だった。それにしても、ナメラ沢はあっけなかった。沢登りをしているという感じのところはほんのちょっと。アプローチと水がなくなってからの詰めがやたらと長かった。全体的に明るくて雰囲気がよかったが、沢登りというよりも沢歩きといった感じが強い。まあ、今年の沢初めにはよかったかもしれない。

ここからの下山が長い。下山というよりも、まず雁坂峠までコースタイム1時間40分の縦走だ。でも、このあたりを歩くのは初めてだったので、結構新鮮な気分で歩くことができた。想像では鬱そうとした樹林帯だったが、実際は明るく展望のよい稜線だった。まあ、場所にもよるのだろうが・・・。雁坂峠も開けた展望のよいところだった。南アルプスの白鳳峠や広河原峠をイメージしていたが、イメージに反して明るく開けた展望の良い峠だった。

下山後は温泉が待ち遠しい。「日帰り入浴500円」という看板に誘われて○○閣という旅館に入った。脱衣所まではきれいだったのに、風呂に入るといきなりボロくなった。露天はあったが、入る気はしない。このエリアは良い温泉を開拓する必要がある。誰かお勧めの温泉があれば教えてください!

帰りの車はねむねむだった。



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