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八ヶ岳(赤岳〜硫黄岳)

 行者小屋ベースで赤岳〜横岳〜硫黄岳と、定番のコースを回ってきました
 山域  八ヶ岳
 山行日時  2003年2月9日(日)〜11日(火)
 登山形態  積雪期 一般道
 メンバー  T世
 行程  1日目  美濃戸口⇒美濃戸⇒行者小屋付近
 2日目  行者小屋⇒文三郎尾根⇒赤岳⇒硫黄岳⇒赤岳鉱泉⇒行者小屋
 3日目  行者小屋⇒美濃戸美濃戸口
 温泉  諏訪湖畔の片倉館(400円)   信州日帰り温泉機構 諏訪地区 



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建国記念の日がらみの飛び石連休、4連休にするには仕事の関係できびしかったので、日、月、火の3連休にした。行き先は北沢峠からの甲斐駒に決まりかけていたが、日曜と火曜が低気圧の影響でぐずつきそうだったので、急きょアプローチの楽な八ヶ岳に変更した。


■2月9日(日)   晴れ   美濃戸口⇒行者小屋


美濃戸口(10:05発)⇒美濃戸(11:20〜38)⇒行者小屋(15:05着)

行者小屋まで行くだけなので、当日の朝はゆっくり。6時に起きて、7時20分に家を出た。気温はかなり暖かく、穂高では前の晩から雨。朝方にになって雨から雪に変わったのか、車の屋根とか草の上には雪が降った形跡があった。諏訪はミゾレで、登っていくにつれて雪に変わった。美濃戸口に着くと車がいっぱい。美濃戸への道にはロープがかかっており、通行止めになっていた。入れればラッキーと思っていたが、そう甘くはなかった。美濃戸の小屋は閉鎖にはなってなかったが、営業はしてないようだった。ビールを調達する予定が狂ってしまった。

美濃戸あたりから上は雲の上に出ており、すっかり快晴となった。日が照っているだけに、雪がグチャグチャだ。美濃戸への林道は結構車が通った。ほとんどが山の関係者っぽい。美濃戸からは登山道となる。南沢沿いの道を行者小屋へ向かう。南に面したところでは、木からの雪融け水が落ちてきて、頭やザックはビショビショに。北向きのところは快適な雪だった。

横岳が正面に見える、木が切り開いてあるところで休憩。天気は快晴で、正面に横岳、周囲の林、切り開きの雪原・・・なかなかのロケーションで、30分くらいボケーツとしていた。行者小屋まではもう目と鼻の先。小屋に近づくにつれて、周囲の雪原にテントがチラホラと見え始める。ウチらもどこか良い所があれば張ってしまおうと考えていたが、小屋はもう少しなので、一応行ってみることにした。

行者小屋に着くとテントだらけだった。その中の半分くらいはヘルメット、バイルなどの装備を持ったバリエーション組のようだ。あらためて八ヶ岳の人気ぶりを痛感。テントを張るスペースはまだあったが、これだけ人がいたらうるさそうだったので、少し戻って雪原で張ることにした。小屋は素泊まりで営業しており、ここでビールを調達できた。今年から赤岳鉱泉のテン場が1000円になったというのは聞いていた、行者小屋も同じく1000円になっていた。値上げの理由は浄化僧のトイレに変えたかららしい。2人で2泊したら4000円だ。テントなのに4000円はちょっと・・・。

来た道を少し戻り、小屋からあまり目立たないところにテン場を求める。どこにでも張れる感じなので、逆にどこにしようか迷ってしまう。テントを張りながら飲むビールは本当においしい。今日はポアポカなのでなおさらだ。テントに入ってからは小出しでつまみを出し酒を飲む。夕食は鍋だ。気温が高いので、いつもの冬の格好では暑いくらいだった。


■2月10日(月)   晴れのちくもり   行者小屋⇒赤岳⇒硫黄岳⇒行者小屋

テン場(7:10発)⇒赤岳(9:15)⇒硫黄岳(12:25)⇒赤岳鉱泉(14:00)⇒中山乗越(14:30〜15:20)⇒テン場(15:30着)

外が騒がしいのでのぞいて見ると、団体さんが固まって何やらしていた。ザックを1ヶ所に集め、それにツエルトをかぶせ、そこに雪を山のようにかけていた。いったい何をしているのだろう・・・。あとでわかったが、雪山の中からザックを抜き出して、鎌倉を作っていたのだ。今度マネをしてみようかな・・・と思った。

行者小屋から文三郎尾根を目指す。前にも後にも数パーティーいる。赤岳主稜の取り付き点では、順番待ちの人たちがいた。吹きさらしの寒そうなところで待っていた。赤岳主稜に行くときは、吹きさらしになる前のところで装備を整えるのがいいなと思った。稜線に出る前には中央アルプスが、稜線に出ると南アルプスが望めた。

赤岳に着くと富士山が大きく見えていた。風が強かったので、すぐに小屋の陰の風がしのげるところに移動。赤岳から先は、来週来る予定んの中山尾根を見ながら歩いていた。中山尾根の北には、きれいにトレースがついた石尊稜が見えていた。横岳の稜線は、一般道では八ヶ岳きっての難ルートのようだが、とくに難しかったり、恐かったりしたところはなかった。このあたりからガスが上がり始め、西側の展望はなくなった。東側はきれいに見えている。西側が急峻な岩場なのに対して、東側は緩やかな斜面だ。きれいに雪がついていたので、スキーで滑ると気持ち良さそうだ。ここまでスキーで来る気はしないけど・・・。硫黄岳山荘から先はホワイトアウト状態。こういう時はケルンがあってありがたい。

風とガスがきつかったので、硫黄岳の山頂はパスして下山することにした。ところどころトレースが吹き飛んでいて不明瞭だった。赤岩の頭あたりでは少し分かりにくい部分もあった。ほぼ下り切ってからは、ジョウゴ沢、大同心へ向かうトレースが。バリエーションなのに、他の山域の一般道よりもしっかりしたトレースがついていたのにはたまげた。

赤岳鉱泉でひと休みしたあと、行者小屋へともどることに。石尊稜へのトレースもバッチリあった。せっかくなので来のために中山尾根の取り付きへ偵察に行った。はじめは緩い尾根でしばらくして傾斜が強くなる。トレースはバッチリだったが、時々木の枝がうるさいところがあった。木がなくなってからはトレースも薄くなり、少々ラッセルっぽいこともした。取り付きには35分かかった。取り付き手前には、ここで登攀の準備をしたんだろうなあと思われるスペースが。そこいら中ションベンの跡だらけだった。もう少し離れてしてくれよ・・・。肝心の中山尾根はガスの中で、全容はさっぱりわからず。下りは15分だった。

中山尾根の分岐から行者小屋まではものの5分。そこからテン場までのほうが長いくらいだった。今日も夕食の前に柿の種とウインナーをつまみに酒を飲む。夕食の鍋も全く同じ。そのあとの雑炊もまったく同じ具だった。夕方になって細かい粒の雪が降ってきた。温度計を外に出して計ってみると、−1度だった。メチャクチャ暖かい・・・。明日の天気は下り坂。下界では雪ではなく雨の予報が出ている。このあたりは雪だろうが、美濃戸あたりで雨に降られたらイヤだなあ・・・。


■2月11日(火)   くもり   行者小屋⇒美濃戸口

今日は下山のみなのでゆっくりしていた。新しい雪はほとんど降っていないようだ。天気はどんよりとしたくもり空。予報によると、午後に崩れるようなことを言っていた。美濃戸までは一気に歩く。美濃戸口までの林道では2度ショートカットしたが、2個目のショートカットは短縮されているのか微妙。今日のほうが気温は高かったが、日が照ってなかったので雪は腐っていなかった。

上諏訪温泉の片倉館ということろで風呂に入った。温泉らしくない建物で、古い公民館のようだった。料金は400円で、石鹸、シャンプー完備。風呂は深くて、底には砂利が敷き詰めてあった。昼メシは塩尻の高原亭。スタミナラーメンは濃い醤油味で、豚肉の炒め汁がとてもおいしかった。



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