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大源太川 北沢本谷

 余裕で日帰り可能なコンパクトな沢 小滝が多く楽しめる
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 山域  上越 大源太山(1598m)
 山行日時  2004年8月1日(日)
 天気  晴れ時々曇り 
 登山形態  沢登り
 メンバー  I波、H口、T世
 行程  大源太林道終点⇒北沢本谷⇒大源太山⇒弥助尾根⇒林道終点
 温泉  岩の湯(300円)  その他の温泉・・・越後湯沢 外湯めぐり 




この週末は湯檜曽川本谷の予定だったが、動きの遅い逆走台風10号、その他諸々の事情で、急きょ日曜日帰りの沢に変更。少しでも天気の良さそうな上越北面のコンパクトな沢ということで、大源太川北沢本谷に決定。前日、道中にあたる中野在住のI波さんを誘う。

当日は朝3時半という早い時間に、豊科インターのスワンガーデンに集合。4時半頃に中野でI波さんを拾って湯沢方面へ。谷川の主稜線はガスの中だったが、真上の空はほぼ快晴。時間と共に山の雲も取れてくれることだろう。駐車場には10台近い車が止まっていた。準備を始めるが、沢用の服&着替え一式が見当たらない。仕方なく、T世さんの下山用のズボンを借りた。太もも&ケツがはち切れそうだ。今日の陽気なら、上はTシャツで十分だろう。


林道終点駐車場(7:00)⇒入渓点(7:30〜50)⇒二俣(8:20)⇒三俣(9:40)⇒20m大滝上(10:40)⇒大源太山(13:30〜14:00)⇒駐車場(15:55)

駐車場から登山道を歩くが、朝から暑い・・・・・・・。2つ目の徒渉点から入渓したが、この暑さなので最初の徒渉点から入るべきだった。帰りに確認したのだが、1つ目の徒渉点のすぐ上流は、きれいなナメ滝がかかっていた。今度、七ツ小屋裏沢にでも来る機会があれば、是非そうしたい。入渓点では先客の3人パーティーが準備をしており、先に出発して行った。ウチらは亀パーティーなので、これ以降この3人パーティーの姿を見ることはなかった。


入渓直後のナメ
6m4条滝
わざわざシャワーで登る

やや暗めの沢を進むと、小粒な滝とナメがチョコチョコと出てくる。とにかく暑いので、水に入るのが全く苦にならない。苦になるどころか、上の写真(右)のように、わざわざ水流を選んで登っていったりした。30分ほどで七ツ小屋裏沢との二俣に。機会があれば、こちらの沢にも入ってみたい。

二俣先の3m滝(意外と難しい)
次の4m(きわどいへつりを強いられる)
このあたりは小難しい滝が連続

二俣からは小粒ながらも、ややテクニカルな滝が連続。はじめに出てくる滝(写真:上左)は水流右を登ったが、見た目よりも難しい。次の4m(写真:上中)は右壁をへつる。これも結構いやらしいへつり。落ち口にトラバースするところでホールドが乏しくなってしまう。下が釜でなかったら、高巻きをしていたかもしれない。ガイドではこれら2つの滝は巻いているようだった。

三俣手前の7m
滝場がなくなると、狭いゴーロ帯に。そして、谷が右折するところに7mの滝があった。ここは傾斜は強いが右壁がガバガバなので、おもしろいように簡単に登っていけた。

このあとは右下がりに広がる10mのナメ滝。この頃からは稜線も晴れてきていて、ナメ滝に太陽がキラキラと輝いていた。この滝ははじめ細い水流の走るクラックから取り付いたが、中間あたりで行き詰るので、水流左へと乗り移る。あとは潅木につかまりながら滝上まで登った。

この先三俣までは、しばらくまた平凡な渓相となる。

三俣に近づくと、まず右の七ツ小屋沢から豪快に落ちる30m滝が目に入る。正面は見晴台ノ沢が細い水流で出合う。そして、本流である左手からは、この沢最大の20m滝が落ちてきている。傾斜はわりと緩いので一見簡単そう。中段まではテクテクと登っていける。しかし、そこからが悩みどころ。水流のバンドを辿ってジグザグに登ろうとも思ったが、途中のトラバースがいやらしそう。もう1つの選択は、右のリッジを登り潅木へ入るというもの。結局は前者は後続の確保が難しそうなのでやめ。、リッジも前半で落ちると振られるので微妙なところだが、右のリッジを登ることにした。

10mナメ滝(水流のクラックを登る)
三俣の20m滝(ただのガケにみえる・・・)
七ツ小屋沢の30m滝

リッジははじめ簡単だが、最後の1,2手が少しビビリが入った。潅木に支点をとって、あとの3人に登ってきてもらった。ここからは薄い踏み跡を辿って潅木に突っ込む。高度を稼いだあとはヤブ漕ぎ気味にトラバースし落ち口へ。

7m3段チムニー滝
三俣の後だけあって、さすがに水量は激減。両岸も潅木中心で明るく、すでに源頭の雰囲気だ。真っ青な空と、黄緑の潅木が鮮やかだった。

12m3段滝はよくわからないまま通過。7m3段チムニー滝は見てすぐそれとわかる、これぞチムニーといった感じ。チムニー登りに挑戦するが、かなり狭いためザックが当たって身動きが取れない。上下左右に揺さぶり、徐々に高度を稼ぐと、最狭部分をようやく抜け出す。そこから上は快適快適・・・。

水流は貧弱となり、乾いたスラブ登りが主体となる。せっせと登っていくと、やがて開けた場所に出る。正面の一番高いところが、大源太山の山頂。左が弥助尾根。右が七ツ小屋山への縦走路。登っている時はわからなかったが、ある程度登ったあと、右の縦走路めがけてトラバースするのが、恐らく一番楽に抜けられるのではないか・・・。


源頭の気持ちの良いスラブ帯
山頂は台風10号の余波なのか、ビュービュー風が吹いていた。風ビュービューでも全く寒くない。逆に風がなかったら、暑くてたまらないだろう。

大源太山は主稜線からチョコンと離れた位置に聳えるので、展望はすこぶる良好。茂倉岳から谷川岳にかけての稜線だけには、依然として雲がかかっていた。

下山は暑さとの戦い。潅木帯は風は通るが直射日光。樹林帯に入ると日陰にはなるが、風がなくなってしまった。どっちもどっちの暑さだった。

下山後は即温泉と行きたいところだが、パンツがないのでまずコンビニ。そのあと「岩の湯(300円)」へ。川下りの団体さんとニアミスで、危うく巻き込まれるところだ。そのあと塩沢町の「あかさか屋」という食堂(ラーメン&中華)へ。店構えのわりにおいしいラーメンだった。中野経由で自宅に着いたのは9時半くらい。早朝発の上越日帰りはさすがにハードで、信州中野ICからの高速はまぶたが激重だった。




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