9回目の蝶ヶ岳。そのうち4回は11月に登っている。雪の積もった槍・穂高連峰を拝むためだ。11月の蝶ヶ岳は普段の年なら、まだまだ雪は少なく、お手軽に登ることができる。それでいて、槍・穂高連峰にはわりと雪が付いているので、絶景を見るのにはうってつけの時期と言えるのでは・・・。
この週末は爺ヶ岳に立山・剣を見に行くか、蝶ヶ岳に槍・穂高を見に行くか、の選択だった。前日の夕方の天気予報まで決断を引っ張る。希望は爺ヶ岳だったが、予報では弱い冬型ということなので、ここは安全パイで寒気の影響を受けにくい蝶ヶ岳に登ることにした。爺ヶ岳の夏道は、稜線直下のいやなトラバースがあることだし・・・。
朝からスカッ晴れ!・・・といきたいところだったが、意外にも雲の多い朝。ただ、低い雲だったので、雲海であることを確信していた。実際、三股の駐車場に着くと、山腹は雲がまとわり付いていたが、稜線付近は見ることができた。ただの雲海なら、時間とともに消えてなくなってくれるだろう。
登っている時はほとんど無風だったが、稜線に出るとさすがに西風が吹いていた。たまらず真冬の格好に変身!ガタガタと震えながら、テン場の上あたりで写真撮影。写真撮影が一段落し、瞑想の丘に移動した。ここにある展望盤の陰が風を遮ってくれて、なんとか落ち着くことができた。寒いにもかかわらず、1時間も山頂にいてしまった。
三股からの蝶ヶ岳というのは、おもしろくない登りと山頂からの好展望のギャップが激しい。登山道は稜線近くまで暗い針葉樹で、たまに不格好な常念が見えるくらいで、展望はほとんどなし。そんな浮かない気分が、稜線に出ると一気に吹っ飛ぶ。ここからの槍・穂高の展望というのは、他に類を見ない絶景だ。近くて大きい槍・穂高に圧倒されてしまう。逆に槍・穂高と常念岳がでかいために、その他の山の視界が遮られてしまうのだが・・・。まあ、それほど大きいということで・・・。
|
ウイルススキャン(自動更新サービス) |