雨畑から笊ヶ岳までの標高差は2300m。朝ウチを出て行ったんでは間に合わない。しかも、下山が広河原なので奈良田にチャリンコを仕込んでおく必要がある。しかもしかも、奈良田の手前で夜間9時以降通行止め。なので、夜9時までに仕込みを終えておかなかればいけないのだ。白根ICでちょうど100キロ。高速降ろされてから奈良田までが遠い。暗いからどこにデポしとけばいいのかもよくわからない・・・。河川敷の駐車場の電柱にくくりつけておいた。雨畑の老平という集落が登山口なのだけど、そこも暗くてなんだか不気味・・・。とりあえず先客はナシ。酒飲んで寝る。
雨畑 老平(5:00)⇒一軒家(5:40)⇒広河原(6:30〜55)⇒山の神(7:40〜50)⇒4本ヒノキの肩付近(8:55〜9:10)⇒桧横手山(10:10〜25)⇒布引山(12:30〜13:00)⇒笊ヶ岳(14:10) |
物音で目覚ましの時間少し前に目が覚める。となりに多摩ナンバーの老夫婦が着いて、出発の準備をしていた。まだ真っ暗なので、もう少しボケーッとしておく。ランプ不要の明るさになって出発した。車道を歩くが、しばらくで終わり一軒家に。1分ほど腰をおろして再スタート。すぐに老夫婦を抜いた。布引山が目標とのこと。
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ゲート この手前に駐車スペース |
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廃屋の一軒家 |
吊り橋やら石清水やらネットで見た景色が出てくる。上から降ってくる石清水のところには、ビニール傘が置いてあった。使う人はいないだろうけど、置いた人はおもしろい。作業道は手入れがしてあって歩きやすい。まだ現役の作業道なんだろうか・・・?雑木林が多くて、紅葉はきれいかも。はじめはずっと下にあった川が、だんだん近づいてきて広河原。
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恐いという話だった吊り橋? |
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広河原までは整備された道 |
もう秋だから水量は少ないのでしょう。石伝いに歩くように渡ることができる。ここで水補給。ここからが地獄の始まりだ。家で計ってきた乾燥重量(ビール350ml×2、日本酒500ml、泡盛340mlは含む)が16キロ。1Lのアクエリアスが登山口で増え、そしてここで水4L追加。総重量21キロになってしまった。ホントはもう少し汲むつもりだったが、古いプラティパスのフタが壊れ断念。まあ、水が4Lあれば何とかなるでしょう。
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広河原 渡渉はテクテクと |
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広河原一段上のテン場 |
重さが4キロ増えるとズッシリ感が違う。先のことは考えないようにして、じっくり登るだな。川の一段上にテン場あり。前の日にここまで入っていても、あまり意味はなさそう。釣りかなあ・・・?しばらくは広葉樹の明るい林で、日が差すと気持ち良かった。しかし、上がると針葉樹に変わり、しかもガスガスになってきて暗くなってしまった。
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ジグザグでひたすら登る |
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山の神 |
斜面は急傾斜だけど、道はジグザグが切ってあるので楽。とはいってもシンドイ。1時間弱で山の神。意外と早く着いたぞ。1時間で400mペースかな。最後までもつとは思えないが。次は「4本ヒノキの肩」らしきところ、「桧横手山」と、地図のコースタイムのポイント通りに休むように頑張った。汗はスゴイ。首に引っ掛けたタオルが絞れるのは普通だが、帽子も絞るとタラタラと汗が落ちてきた。桧横手山にはテン場と焚火跡あり。
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看板がないと山頂とはわからない |
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初めて開けた場所なのに・・・ |
だいぶ先が見えてきた感じだったが、桧横手山から厳しくなってきて400m/hを切りだす。まあ、あとは遅くても歩いてさえいれば、明るいうちに笊ヶ岳に着くでしょう。ガレで展望が開けるとのことだったけど、真っ白けで残念。残り物の花が結構咲いていた。盛りの時期にはいっぱい咲いているのか・・・?所の沢越の分岐があって、すぐに布引山の山頂。着いた!
布引山の山頂には3人先客。二軒小屋から来て、今日は所の沢越まで行くそうだ。山頂はガスってなくても展望なし。脇には何張りも張れるテン場になっているが、ロケーションはイマイチだ。笊ピストンなら、ここで泊まるのが効率はいいんだろうけど。
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布引ガレ |
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所の沢越方面はヤブっぽい |
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立派な看板の立つ布引山 |
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布引山のテン場 |
笊ヶ岳までのコースタイムは1時間15分。ちょっと早く着きすぎるくらいだなあ・・・。コルまであっという間。無理やり休憩するが、大勢に影響ないな・・・。2時過ぎに笊ヶ岳に着いてしまった。しんどかったけど、案外早く着くことができました。もう少し先まで進んでやろうかとも思ったけど、笊ヶ岳から展望なしではねえ・・・。本日はこれにて終了。どこにテントを張るべ・・・。Kねーさんの情報では直下と、北に少し降りたところにスペースがあるらしい。一応両方とも見ておくが、やっぱり直下でしょ!1人なので半分は岩の上になるよう、人が通れるように張っておいた。
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布引山〜笊ヶ岳の稜線はこんな感じ |
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シャレたプレート |
酒とつまみを持って、山頂でゆっくりするものの、全くもってガスが薄くなる気配なし・・・。小笊は近いはずだが、どこにあるかもわからない。4時半までボケーッとしていたが、小雨が降ってきたのでテントに戻る。ラジオを持ってこなかったのは失敗。静かすぎて落ち着かない。最近は沢で泊まることが多く、沢音が心地よいのだが・・・。
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こちらは南アでよく見る看板 |
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着いた時は小笊も見えず・・・ |
メシ食ってもまだ明るい。ヒマだぁ〜。雨はしばらくでやんでくれた。外を見ると空の一部が明るくなっていた。また山頂へ。フーッとガスがなくなり、まずは生木割方面の展望が。すぐに隠れたけど、今度は布引山が見えてきた。そんで隠れたかと思ったら、やっと至近距離にある小笊が姿を現してくれました。今日のところはこれで十分。明日の朝に期待!
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日没間際に一瞬ガスが取れた 布引山方面 |
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こんなに近くに小笊も |
まだ薄明るい感じだったけど、ヒマなので寝るしかない。シーンとして落ち着かなかったが、いつの間にか寝ていた。
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