TOPページ|山行記録|北ア全山縦走|南ア全山縦走|北海道登山|山スキー記録|沢登り記録|掲示板|リンク |
白山の紅葉は大ハズレの巻
|
別当出合(5:30)⇒中飯場(6:10)⇒甚之助避難小屋(7:30)⇒南竜ヶ馬場テン場(8:30〜9:00)⇒展望歩道経由⇒室堂(10:30〜11:00)⇒御前峰(11:30〜12:05)⇒千蛇ヶ池(12:40)⇒お花畑コース経由⇒室堂(13:25〜40)⇒南竜ヶ馬場(14:40) |
すぐに観光新道と砂防新道の分岐。ほとんどの人が砂防新道へと進む。なんでかなあ・・・?雪の多い山だけあって、はじめから潅木帯。見通しが効くし、明るいので大歓迎だ。中飯場で砂防工事用の車道が横切る。右の柳谷には不動滝という大岩壁から落ちる滝があり、その下には要塞のような巨大な堰堤群が・・・。さすがに砂防新道って名前だけのことはある。
|
|
|
|
|
今日は室堂から白山山頂あたりをウロウロする予定だが、先にテントを張っておくと楽なので、まずは南竜ヶ馬場を目指す。不動滝が大岩壁になっていて、その上は台地状の穏やかな高原。その上の部分が南竜ヶ馬場。天然の牧場のような、まさに別天地だ。一日中ボケーっとしていられそうなところだった。
|
|
テン場には先客が1張り。すでにお留守だったので、どこかに登りに行ったようだ。テン場も快適なスペースがたくさん。選り取りみどり状態だった。さっさとテントを張って、天気のよいうちに出掛けるとしよう。さて、ここから室堂に登るルートは主に3つ。どれもこれもよさそうな感じだったが、まずは雰囲気が他と異なる展望歩道を選択。南竜ヶ馬場の湿原を貫き、右手の尾根に出てからは北アルプスの展望を楽しみながらの登り。振り返ると、別山への山並みと眼下に広がる南竜ヶ馬場の景色が最高だった。途中、少しだけ針葉樹に展望を遮られたが、そこを抜けてからはまた大きく開ける。台地に出てからは、御前峰を眺めながら室堂に至る。
|
|
室堂に名古屋のK子さんらしき人が・・・と思ったら、本物だった。昨日の雨の中、大白水谷を遡行してきたようだった。室堂はたくさんの人がいたが、体育の日3連休にしては少ないのかなと感じた。しかし、剣ヶ峰へ直で登るルートには行列ができていた。その行列に吸収されるような格好で、とりあえず御前峰を目指す。山頂まで石畳の道が続き、荷は軽いとはいえ太ももにはこたえた。
|
|
|
山頂は広いので、人が多くても窮屈ではない。東側を見下ろせる位置に陣取る。ここから見る限りでは、西側の紅葉が腐っているのに対して、東側はかなり鮮やかだ。とくに小白水谷の両側の台地は赤と黄がはっきりと見えるほどの鮮やかさ。西と東では植生がちがうのか、気候が違うのか・・・?いずれにしても、紅葉の小白水谷は最高かなと思った。
|
|
御前峰の室堂側は穏やかなハイマツの海が広がっているが、反対側は打って変わって緑のない荒涼とした風景が広がる。火口になっているので当たり前だが・・・。ほとんどの人がそのまま室堂に戻っていく。うちらは池めぐりに。大小7つの池を縫うように池めぐりのルートはつけられている。綺麗な青色をした池やら、ドブのような池、まだ雪の残る千蛇ヶ池など、バラエティーに富んでいた。時間もたっぷりあるので、のんびりと歩く。
|
|
百姓池からはお花畑コースで室堂に戻ることにする。当然もう花など咲いているわけはないのだが・・・。このあたりはナナカマドが少々あるだけで、紅葉する潅木はほとんどない。その肝心のナナカマドも紅葉は終わっているか、紅葉しないまま枯れていた。ウラシマツツジとチングルマの葉っぱだけが、唯一秋の気配を出していた。紅葉は物足りなかったが、とにかく抜けるような青空が素晴らしく、気持ちよく歩くことができた。
|
|
|
室堂からの帰り道はトンビ岩コース。エコーラインが残ってしまったが、次回のお楽しみとしよう。トンビ岩を過ぎると、南竜ヶ馬場を見下ろすことができるが、テントがたくさんになっていた。
太陽がギンギンと照りつけ、おまけに風もないので、10月とは思えないほどの暖かさ。テントの外で石の上に腰掛け、ビール&おつまみ。このおつまみでほぼお腹は満杯になったが、このあとメインディッシュの鍋。これで満杯を通り越した。4時過ぎからガスが上がってきて、風も少し出てきた。とたんに寒くなり、テントに逃げ込む。夕べが寝不足ということもあってか、テントに入り、寝袋にもぐりこむと、一瞬で寝てしまったようだ。まだまだ明るい時間だったのに・・・。
夕べは夕方5時には寝たと思う。夜中に一度目が覚めたが、知らないうちに寝ており、朝の5時までグッスリ寝ることができた。目覚ましがならなかったら、もっと寝ていたかもしれない。テントから顔を出すと、残念ながら曇り空。山は見えていたものの、青空はまったくなし。夕べのおなかポンポン状態が朝になっても解消されていない。朝飯の天カス丼を詰め込み出発。
南竜ヶ馬場(6:55)⇒油坂の頭(7:50)⇒別山(9:20)⇒御舎利山(9:45)⇒チブリ尾根避難小屋(10:40〜11:00)⇒市ノ瀬(13:25) |
きのう天気が良くて最高だったぶん、今日の鉛色の空にはいささかテンション下がり目。晴れて日が当たっていればなあ・・・。写真もかなり暗めで残念だ。テン場からは谷を渡るのにいったん下り、油坂のジグザグ登りとなる。まだ朝一ということで、苦もなく登る。室堂周辺に比べて人が少なく、静かな山歩きができるところだ。油坂の頭まで登ると、別山までの縦走路が見渡せる。晴れていればなあ・・・。
|
|
|
油坂の頭からは気分のよい尾根歩き。アップダウンはあるものの、展望を楽しみながらの快適な道。晴れていればなあ・・・・。どんどんと別山が近づき、白山が遠ざかっていく。御舎利山から別山にかけては、スキーで滑るのに素晴らしい斜面の宝庫だ。東側は当然登り返しになるだろうが、西側の斜面はどうなのか・・・?谷を下まで滑っていければいいが・・・。恐らくどこかで尾根に乗り上げるような形になるんだろうなあ・・・なんて思いながら歩いていた。別山は風がビュービューだったので、すぐに引き返す。三ノ峰から石徹白に至る稜線もそそられるところだ。
|
|
|
御舎利山の山頂も風が強いので、5分休憩くらいでさっさと下山開始。チブリ小屋あたりでゆっくりするしかないかな。御舎利山からは急なガラガラ下り。一段落すると潅木の中の道となる。ここも紅葉が今3つくらい・・・。紅葉に当たれば素晴らしいところだろうなあ。チブリ尾根避難小屋はちょっとした小ピークの上にあり、白山と別山の展望がすこぶる良好。別山のどっしりとした山容が印象的だった。
|
さて、ここからは下山モード。市ノ瀬までは長い道のりだ。つまらない道でなければいいが・・・。心配はよそに、明るい潅木の道がしばらく続き、そのあとはブナ林となり、下山モードになった気持ちを癒してくれた。尾根からはずれて急降下するあたりからは、完全に下山モード。1時間ほどで市ノ瀬に着いた。 目当てだった紅葉は大ハズレに終わったが、白山には大満足!とくに初日は抜けるような澄んだ青空、別天地の南竜ヶ馬場、バラエティー富んだ火口湖周辺・・・。また来てみたいなあと思える山だった。次回は三方岩岳から白山山頂、または別山から石徹白の稜線をつなげてみたい。 |
今回は温泉の下調べをしていなかったが、運良く(?)白峰の手前で「天望の湯」という日帰り温泉施設を発見。しかし、入ってみるとイマイチ・・・。狭いし、2Fの男風呂は露天がないし、値段は中途半端な650円。場所が良いだけに入ってしまうが、次回は別の温泉に入るべし!
帰りは日本海側を走ることに。ETCの50%割引に合わせて、時間と距離を計る。距離は魚津が限界で、そこから下を走るが、魚津市街の渋滞にはまってしまった。もう一度乗りなおして、朝日あたりまで高速にすればよかった・・・。魚津の「きときと寿司」という回転すし屋で夕食。黒部の町を抜ければ道も空き、自宅の穂高まで快調に車を走らせることができた。でも、5時間はきついなあ・・・。山が楽だっただけに、前後の車10時間はこたえた。