山登りのページTOP 山行記録 山スキーのページ 沢登りのページ 北アルプス全山縦走 南アルプス全山縦走 リンク PLOFILE |
白馬沢右俣 山スキー− 上部は快適ザラメ、中流部は落石地獄、下流は広〜い緩斜面 − ![]()
木曜日が会社の都合で急に休みとなる。月火水でクタクタに疲れていたが、天気予報は全国的に快晴。辛い身体にムチ打って出掛けることにしよう。今までムチ打って山に行って損したことはないし・・・。行き先は前々からずっと行ってみたかった白馬沢右俣。最後は疲れたけど、大満足の一日でした!
昼間の仕事は休みになったが、早朝の仕事は休めない・・・。途中抜けして急いで帰宅。7時過ぎに家を出て、猿倉には8時到着。猿倉の駐車場には20台くらいの車が。平日なのに相変わらず人気のエリアだ。まあ、この時期になると、スキーヤーの出没場所が絞られてくるからなあ・・・。
雲ひとつない青空のもと、最初からシールで歩き始める。猿倉荘の真上でいったん雪は切れ、両手に板を持って少々歩くとまた雪が復活。そこからはずっとスキーで歩くことができた。多い多いと言われる今年の残雪だが、猿倉あたりでは特段多いとは感じなかった。白馬尻では小屋の人(だと思う)が雪を掘り返していた。
大雪渓では少し前に先行者1名。そしてカールへの急斜面を登っている数名が見えた。半分は白馬鑓方面に行ったのかも?遅い出発だったので何とも言えないが・・・。杓子岳の斜面からは絶えず小石が落ちてきていた。去年の夏に落石があったところかなあ・・・?カールへの急斜面はやや硬めだったが、なんなくシールで登り切る。あとはほぼ直登で頂上宿舎へ。最後の登りはちょっと疲れた。
稜線の反対側の景色に期待したが、この青空のわりに剣岳はちょっと霞み気味。ちょっぴりガッカリ・・・。旭岳をはじめ、柳又谷源頭部には魅力的な斜面が目白押し。ベースを張ってあちこち滑ってみたいところだが、ここまで重荷を担ぎ上げるのがやっかいだ。せめて旭岳周辺だけでも早いこと実現させたいところだ。
白馬山荘からは回り道をして2号雪渓の滑り出しを見に行く。単独の人が悩んでいた。3号雪渓を滑りたいが、雪がつながってないとかで、どうしようか思案中のようだった。2号雪渓は真横から見たら直角に見えたが、上から見ると傾斜はある。上部の10mほどしのげば、あとは緩くなる一方なので、なんとかなりそうな気もするが・・・?まあ、まだテレマーク2シーズン目なのでやめとこ。
山頂には人っ子一人いなかった。ここで昼飯&ビールにしたかったが、ビールはザックの奥底に眠っていた。ここで広げるのも面倒なので、やっぱり滑り出しのところで一杯やることにした。ということで、山頂は中休止にして、小蓮華山方面へと向かう。白馬沢左俣の山頂直下の斜面は上部は気持ちよく滑れそう。でも、代掻き馬の岩で行き詰るんだろうが・・・。プラブーツで夏道を下るのは、この上なく歩きにくい。
白馬岳の北側を歩くのは4年ぶりか・・・。その当時はまだスキーで滑る斜面に対して目が肥えてなかったが、今回はキョロキョロしまくりだ。とくに良い傾斜で落ちている雪倉岳の北東面、まったり系の鉢ヶ岳沢、旭岳以西の斜面には心を惹かれた。
さてと、滑ろうかいね!久々の単独スキー。たいてい他に誰かいるけど今日はいない。なんか変な感じだ。源頭部はだだっ広く、斜度もそこそこで快適そのもの!少し滑ると下が見えてきた。沢芯はだいぶ右に振っていて、下にいくほど急になっている。若干縦溝が入っていて、少し滑りづらくなってきた。斜度もあるのでこけるとまずそう。心地よい緊張感が走る。フラットそうな場所を探しながら滑っていた。
あれだけ広かった谷が漏斗のようにすぼまってきた。そして落石地帯が見えてきた。斜度はノドの手前のほうが急だが、斜面が荒れてきてヘッピリテレマークターンではちと手強かった。アルペンターンに切り替えて石を避けながら降りていたが、一番ひどいところ10mくらいは、さすがに板をはずして回避。落石地帯を抜けると、谷はどんどん広くなり、斜度もナルナルになる。危険地帯を抜け、やっと休むことができる。もう太ももはパンパンであった。
少し休んで広〜い白馬沢の下流部を流す。大雪渓に負けず劣らずの広さだ。ややデブリはあるものの、広いのでフラットなところを選びながら滑れば、最後の滑りを楽しむことができる。・・・が、少し休んだくらいでは太ももは回復せず、苦痛の滑りとなった。いったんスピードオーバーになったら、なかなかスピードを殺すことができない。大雪渓との出合がやたら遠かった。
|