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白馬乗鞍岳周辺 山スキー



− 4月だというのに信じられないパウダーを滑ることができた! −





 山域  北アルプス 後立山連峰   
 行程  栂池スキー場⇒白馬乗鞍岳⇒滝見尾根⇒乗鞍沢⇒天狗原
 山行日時  2006年4月9日(日)
 天気  くもりのち晴れ  
 登山形態  山スキー(テレマーク)
 メンバー  Hし、N田、A野、T世
 温泉  





前日の土曜日は強い寒気を伴った低気圧の通過と、その後の一時的だが強い冬型で、日本海側の山々にはたくさんの雪が降った。2週連続の火打山を予定していたが、ラッセルによる時間切れと、谷筋の雪崩が懸念されたため、近場の栂池あたりに変更となった。前半は俗化した栂池に気分盛り下がり気味だったが、ハクノリ北面滝見尾根から乗鞍沢に滑り込む斜面でデリシャスパウダーにありつくことができて、ご機嫌な1日となった。ただ、この日は北アルプス各地で雪崩事故が発生しており、気を引き締めなければと実感。


大町までくると雪が積もっていた。こりゃあ山には相当積もったぞ。この時期に新雪が積もっても、滑るころにはたいてい腐れ雪になることが多い。かえって降らないでいてくれた方がずっとマシ。栂池のゲレンデ下では10センチ程度の雪だったが、ゴンドラを降りると信じられないほどの雪が積もっていた。蓮華温泉の遭難がらみで、ロープウェイの始発が大幅に遅れてしまい、それを待っている間にテンションは大きく低下してしまった。雪はやんだが、空は鉛色のままだし・・・。

2469mピーク手前より妙高と高妻山
純白のレースを引いたような美しい斜面

栂池自然園から天狗原にかけては既にシュボシュボ雪。今週も腐れ雪に悪戦苦闘か・・・。まずはハクノリに登り、定番の大斜面を一本。これが予想に反して快適滑降!密度が濃くてパウダーとは言い難いけど、乾燥した抵抗のない雪だった。この一本でテンションやや復活。再度ハクノリに登り返して、今度は2469mピークへ。そこまで人だらけだったのに、一歩メジャーエリアから出ると自分たちだけとなった。雪倉から朝日にかけての白一色の魅力的な斜面を見ながら、北へと尾根を少し下る。この尾根から東に落ちる斜面は純白のレースを引いたようなきれいな斜面となっていた。
40度以上はありそうな斜面
今シーズン3本の指に入ろうかという滑りだった

スキー上手の3人はピークからドロップ。下が見えないほどの急斜面。足技に難のあるたつの家は尾根を一段下がったところからドロップすることにした。切り込み隊長のHし君が飛び込む。あっという間に消えていった。「ありえないパウダー!」と興奮した声で無線が入った。上から見たら若干緩そうに見えたたつの家コースだが、実際に立ってみると斜度的にはほとんど変わらない。ただ、ねじれてなくてまっすぐなだけだ。トラバース気味に斜面に入る。雪は軟らかいから大丈夫と思いつつも、まだドキドキ。真下を向いて1ターンした瞬間に「いただき!」。下まで一気に下りたいところだったが、T世さんがやや心配なので、3回に分けて下まで滑ることとなった。

下に着いて滑ってきた斜面を彷彿
天狗原への登り返し  いつの間にやら青空に

下でみんなと合流。みなさんこの1本の滑りにご満悦のようだった。下がり気味のテンションだったが、今の一本で一発大逆転。あーー今日来てよかった!と思った。小尾根の上から見る自分たちのシュプールにほろ酔い加減。・・・と同時に、雪崩れなくてよかった・・・。

登り返しの途中  朝日岳以北の山々
いつの間にやら青空に

いつまでも快感に浸ってはいられない。これから天狗原まで登り返さなくてはいけない。時間も時間だし。たいした標高差ではなかったが、途中からペースガタ落ち・・・。ずっと視界はあっても鉛色の空だったが、いつの間にやら澄んだ青空に。今頃・・てな感じで。

いつの間にやら青空に
天狗原の斜面はシュプールでギタギタ

天狗原にたどり着いて、やっと今日の登りは終了。しかし、ここからスキー場の下までの滑りも試練となった。天狗原の下りは上部はマシだったものの、下に降りるにしたがってクソ重くて深い雪。斜度がなくなったらまったく曲がれない。ヨレヨレ・・・。ゲレンデを滑るのは久しぶり。最後の力を振り絞って練習しながら降りた。降りたら夕方5時前だったかなあ・・・。

※今日のルートは一般的ではないと思うので、ルート図は差し控えます



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