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八方尾根南面&ガラガラ沢押し出し



 山域  北アルプス 八方尾根  
 行程  八方池山荘⇒八方尾根南面滑降⇒ガラガラ沢押し出し滑降⇒二股
 山行日時  2006年1月22日(日)
 天気  晴れのちくもり
 登山形態  山スキー(テレマーク)
 メンバー  N田
 温泉  なし





ここ10日くらい白馬にはほとんど雪が降っていない。しかも、前週の土曜日には山にもまとまった雨が・・・。パウダーなど期待できないので、この週末のスキーに対するモチベーションは低かった。でも、悪かった予報が急転し、日曜日も午前中はなんとかもちそう。近場のお気軽コースにでも行こう。そこへ、N田君から八方へのお誘いメールが。

目が覚めると抜けるような青空!でも、白馬方面は雲が多いようだ。アメダスをチェックすると、小谷村で夜の間に10センチくらいの雪が降っていた。あわよくば八方尾根にも新雪が積もっているのでは・・・。かすかな期待を込めてゴンドラに乗るが、微々たる量の新雪があるだけだった。風のあるところには全くないし・・・。

八方池山荘のチョイ上より
幻想的な風景にたたずむ小屋は公衆便所

一番のリフトに乗ってゲレンデトップの八方池山荘へ。通常なら山に入る準備をしている人がたくさんいるのだが、何故だか今日はゼロ。天気は上々!主稜線には雲が多かったが、真上は青空が広がっている。下界は雲海になっているところも多かった。午後は寒気が入って雪になるとのことなので、午前中が勝負かな。
先週の雨が流れた跡がまだ残っている
無名沢の源頭付近 こちらもカリカリのようだ

シールを付けて登り始めるが、カチンコチン。トラバースではエッジが立たず、進退窮まりそうになる。アイゼンを履いて登ったN田君が大正解!仕方ないので、人が歩いてややほぐれている尾根上をシール登行。危うい場面もあったが、なんとかかんとか公衆便所のあるところへ。ここからガラガラ沢へと滑り込むのだが、とにかく雪が硬すぎる。これではヤバイし、滑っていてもつまらない。とりあえず南面で遊んで、その間に多少なりとも雪が緩んでくれることを期待しよう。

ここから南面に滑り込んだ
沢芯に細く残るパウダーを拾って遊ぶ

南面のルートを物色しつつ、もう少し上の方まで登る。南面もカチカチで、深い洗濯板のオマケ付き。とりあえず斜度の緩そうなところから滑り込むが、雪が硬くてとても滑れたもんじゃない。洗濯板の上に乗ってしまうともうお手上げ状態。トラバースもままならない。それでも沢形には、ところどころ風でパックされた雪が吹き溜まっていて、そんなところを探し求めてチマチマと滑る、情けないようなスキーをしていた。登り返しがまた難儀。クラストしていて、バリッ・ズボッでヒザ下まで埋まる。南面はもう滑るのも登るのも勘弁だ・・・。
吹き溜まりを探してこんなところも滑った
八方尾根北面の下部はクラックだらけ

北面の雪が緩んでいるとは思えないが、もう南面を滑る気にはなれないのでガラガラ沢に突入。北面もカッチンコッチンで、上部の緩斜面でさえ向きを変えるのにも一苦労。急斜面になり、沢形がはっきりしてくると、沢芯に幅5m前後のわりあい軟らかめの雪が溜まっている部分があった。そこを滑るが、5mをはみ出すと両側は深い洗濯板地獄ゾーン。そこに入ってしまうとどうにもならない。こなすのみの滑りが続く。下の方は緩んでくれていることを期待したが、南股入までずっと硬いままだった。今日は大ハズレ。ハズレと思うとくやしいので、修行の一日だったと思うことにしよう。

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