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五地蔵山 山スキー(南東面滑降)展望の尾根歩き、山頂からの絶景、開けた谷の滑降・・・ 五地蔵山、侮れず ![]() 五地蔵山から見る頚城三山(焼山・火打山・妙高山)
今年は雪が少なくて山を選ぶのに苦労する。今回はボーダーのストイコ君が久しぶりに信州に来ることになった。ただでさえ苦労するのに、ボードとスキーが共存できる山を選ぶのには困難を極めた。低い山はヤブヤブでダメ。ホントなら八方や栂池あたりのエリアに行っておけば、滑ることに関してはハズレないところだが、それでは山登り的要素に欠けてしまう。どこに行ったらいいのか・・・・・・・・・・・・。
で、結局は五地蔵山に行ってきた。やっぱり雪が少なくてヤブは濃い。でも、登りに使った尾根は気分爽快!五地蔵山山頂は展望がすこぶる良好!滑った南東面の沢はヤブのない開けた沢。降りついた戸隠牧場はクロカンなんかで来るだけでもいいかなと思える別天地だった。今日唯一の減点ポイントは、雪が悪かったことくらいだったかな。これが重要だ!という人も多いとは思うが・・・。
7時前に戸隠大橋に着いた。先客は5台くらいだったか・・・?うち2台はほぼ同時出発だった。今年は雪が少ないので、戸隠大橋の駐車スペースは広い。喜べたことではないのだけど・・・。天気は下り坂予報だが、今のところは快晴!冷え込んで空気もキリッとしていた。車の温度計は−15度。鼻で息をすると、鼻毛が凍りそう。そんな中、林道を歩き始めた。
五地蔵山の肩あたりからは風当たりが強いようで、尾根はアイスバーン化してきた。薄い雪は乗っているが、下はけっこうなカチカチ度。先日の爆弾低気圧の時は、このあたりも雨だったのかもしれない。苦労してスキーで登るよりも、ツボ足で登った方が早いし安全。アイゼンを履いてすぐそこの山頂を目指した。時々落とし穴にはまったりしながらも、それほどの労もなく山頂へ。山頂まで5時間弱。けっこうかかったなあ・・・。まあ、今日はまったり歩いて、あれだけ休憩すればこんなもんか。
山頂に着いたら景色が一変。これまで見えなかった高妻山や戸隠連峰、そして北アルプスが登場!高妻山は迫力のある山だ。先週(記録はこちら)は高妻山までもう少しというところまで行って敗退しているので、なおさら気になってしまう。いつかリベンジして山頂から滑らねば!おやっ、その高妻山を目指している人が・・・。最後の登りに取付いている。3人はいるかな。先を越されてしまった気分だった。いくら高妻山が立派といっても、その向こうに連なる北アルプスはスゴイ!の一言。ちょっと高曇り気味になってきてボケではきたが、やはり北アルプスは格が違う。素晴らしい!
滑るところは雪の状態によって、北東面と南東面の2本立てで考えていた。尾根を登っている段階では、北向きはパウダーだったので、北東面が有力だった。しかし、滑り出し付近はアイスバーンで、しかもかなりの密ヤブ。まともに滑れそうもない。対して南東面は開けているが雪は悪そう。日当たり良さそうだからなあ・・・。でも、南東面を滑るしかなさそうだ。
山頂からの滑り出しは、ポツリポツリとカンバの生える疎林の中の重めのパウダー。しかし、それは一瞬で終わって、ガリガリっとうるさいくらいのアイスバーンに。アイスバーンもすぐに終わって、そのあとはずっと握ったら水が落ちてきそうなくらいの、スポンジ系の重量雪。何度前転・側転したことやら・・・。でも、雪が軟らかいので痛くない。逆に楽しい。ロケーションもなかなかであった。
この五地蔵山の南東面の沢(五地蔵沢と言うらしい)、山頂から広い斜面を滑り出すとしばらくでガケとなる。その手前で右にトラバースすると、また大斜面になる。さらに降りるとまた右側が大斜面になる。そんなこんなを繰り返しているうちに、沢のボトムに降り付く。今年はヤブに悩まされ続けてきたが、この沢は幅も広くてヤブもほとんどない開けた沢。かなり快適だが、如何せん南東面ということで、太陽の影響を受けやすい。要するにすぐに雪が腐る。逆を言えば、パウダーの時は雪崩にご用心ってことかな。
下部の谷が細くなってからも、意外とヤブは少なめで苦労は少ない。細くなった谷を抜けると、フィナーレは戸隠牧場。思わず“わぁ〜”と声が出てしまうほどの癒しの風景。これは予想外のご褒美だった。正面には飯綱山、振り返るとギザギザの戸隠山とさっきまでいた五地蔵山。う〜ん、別天地だ。あと少しで戸隠大橋だったが、ここで休憩せずにはいられない。周囲を特徴のある山に囲まれた広大な牧場の真ん中で、予想よりも良かった五地蔵山の感慨に浸っていた。
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