山登りのページTOP 山行記録 山スキーのページ 沢登りのページ 北アルプス全山縦走 南アルプス全山縦走 リンク PLOFILE

山登りのページ山スキー一覧 山登りのページ



放山 山スキー  −笹倉温泉より往復−


放山は景色最高!天気の良い日に登るに限る!


放山への登路からの焼山(左は火打山、右は高松山)

昨年との雪の量の差が良くわかります ⇒⇒⇒ 昨年2月の放山の日記

 山域  頚城 放山  
 行程  笹倉温泉〜放山〜放山
 山行日時  2007年2月25日(日)
 天気  晴れ
 登山形態  山スキー(テレマーク)
 メンバー  K野×2、U田、A野、S木、T世
 温泉  




笹倉温泉、雪あるのかなあ・・・?例年だと目が飛び出るほどの豪雪に埋まる笹倉温泉だが、今年ばかりは雪の量が心配になってしまう。今日は山岳会の会山行。雪がないのに行っても仕方ない。あらかじめある筋に問い合わせてみると、雪は少ないけど滑って降りるぶんには問題ないとのこと。放山決行!

昨日は冬型の中、三田原山に登っていた。新雪は20センチ程度。放山も新雪が降っていることだろう。その冬型が解消し、今朝は久しぶりに冷え込んだ朝となった。安曇野は朝から晴れ。日本海側も今日は良くなるみたいだ。放山自体は滑る山というよりも、焼山や火打山を眺める展望の山という位置づけ(ボクの中では)。天気が良くないと話にならない。

笹倉温泉先(8:20)⇒832m(10:10)⇒放山(12:15〜13:30)⇒笹倉温泉先(14:30)

糸魚川に出て、早川沿いの道を笹倉温泉へと入っていく。右にアルペン的な阿弥陀&烏帽子、左に鉾ヶ岳の絶景を見ながら進んでいく。いつもの年なら、山に入るにつれてみるみる増える積雪だが、今年はガッカリしてしまうほどの雪の少なさ。笹倉温泉の除雪終点には例年数メートルの壁ができているのに、今年はそんなものはなく、まだ先に進めるではないか。しばらく進み、すでに駐車してあった車の横を少し土木工事して、あと2台止めれるスペースを作って駐車。

笹倉温泉あたりの田んぼ
林道を歩き始める
少し歩くと阿弥陀山や烏帽子岳が

A野隊長のもと、7名編成でスタート。林道には雪はあるが、田んぼは雪がなくなって水が浮いている。このまま田植えができそうだ。きのうの新雪がまぶしい!最初の堰堤のある谷から取付けば最短で登れるが、昨日のと思われるトレースが先に伸びていた。先の浅い谷から取付く。こっちのほうが遠回りになるが、開けているので登りはこっちのほうが楽しい。722mに立ち寄り、そこから尾根をたどる。焼山、昼闇山、烏帽子&阿弥陀がきれいだ!アケビ平の杉の植林が興ざめ・・・。

開けてくると焼山が見えてくる
722mピークの下り
832mピークへと尾根を進む

雪のほうは例年よりは少ないながらも、さすがに豪雪地帯。1000mに満たないこのあたりでもまあまあの量。ヤブは思ったよりも少なかった。登ったり滑ったりするのに、それほどの支障はない(注:今年にしては)。832m近くで休憩。放山山頂は風があるのか、雪煙が舞っていた。

ヤブは多い・・・
行列
振り返ると日本海

このエリア、何度来ても感じるのが“日本離れした風景”。膨大な雪の量と、特徴のある山に囲まれた早川流域は、まさに山スキー天国。火打山や焼山はもちろんのこと、高松山、昼闇山、鉢山、烏帽子岳、阿弥陀山にはいくつもの魅力的なラインが見えてくる。3月には2つくらいやりたいところだな。谷はちゃんと埋まってるのか・・・とか、心配はあるけど。

存在感のある鉾ヶ岳
火打山〜焼山〜高松山

今日は先日入会したてのホヤホヤのSさんも参加。だいたいいつも変わり映えのしない面々と登っているが、初めての人とかと歩くと新鮮でよい。デカイ山、深い山、時には魅力的な急斜面(急=ボクにとっての)を求めたりもするが、放山のようなまったりとした癒し系の山が一番いいなあ・・・。

スカッパレ!
焼山上空に飛行機雲
放山の長い放山頂稜をバックに

832mからは複雑に尾根が入り込む中、尾根筋を辿ったり、トラバースしたりしながら駒を進める。時々一瞬の快楽が得られそうな斜面が出てくる。去年は木なんて生えてなかったのに、今年は低木が点在。どれも雪で倒されて斜めに生えているので、本来なら埋まっているべき木なんだろう。でも、隙間は十分!雪も軽い!帰りは時々は楽しめそうだ。

阿弥陀山と烏帽子岳
放山頂稜まであと少し

放山の山頂は横に広い。山頂直下からは木に雪が残っていて、それが青空に映えてきれいだ。ただでさえきれいなところ、もう一つオマケをくれたような感じだ。昨年は頂稜の右端までしか登らなかった。山頂までは真横に進むだけだし、滑り出しも右端なので、まあいいかな・・・と。今年はちゃんと最高点ぽいところまで到達。

放山頂稜直下
水平線が見える
阿弥陀山と烏帽子岳をバックに
最後の登り
山頂までもうちょっと
火打山と焼山

笹倉温泉から登って来たのは恐らくウチらだけだが、山頂周辺はそこそこ賑わっている。みなさんシャルマンから登って来たのだろう。ダムに下るルートの滑り出し地点には大勢の人がたむろっていた。しばらくでみんな滑って行ったようだ。そこまで偵察に行くが、もう少し先まで行かないとダムの斜面は見ることができなかった。今年行ってみたいと考えていたけど、雪が少ないので来年以降にするとしよう。

火打山と焼山
焼山

832mから見たときは雪煙の上がっていた山頂だが、今はもうほぼ無風状態。360度素晴らしい景色に囲まれ、しかもぽかぽか陽気でシアワセだぁ〜。シャルマンの方からボードやスキーを手に抱えた、ツアー風の団体が通り過ぎていった。なかなかやるなあ・・・(?)。というか、そこまでやるか!ガイドも大変だ。ツボ足で登らなければいけないから。

山頂は風もなく穏やか
今日は会山行。プチ訓練ぽいこともやらねば・・・ということで、隊長のA野氏企画。風下斜面を滑る際、雪庇があって確認できないことが多い。そこで、ロープで確保してドロップポイントを偵察に行く方法を練習した。要するに、スタンディングアックスビレイで確保するというもの。

1人が雪庇から落ちて、1人が止める・・・を、テンションがかかった時の衝撃などを体感しながら全員が交替で行う。実際はスキーにロープを持っていくことは少ないが、雪庇確認の他にも、急斜面の滑り出しで弱層テストを行う際にも有効だろう。
頂稜の右端(南西端)に戻り、滑る準備をする。空沢山との間の斜面にシュプールがあった。どう登ってどう滑ったのだろう・・・?空沢山も行ってみたいな。地形図を見ると、北東面と北西面にきれいな斜面があるのだ。832mまでは往路を滑る予定だが、滑り出しからいきなり密ヤブだ。去年はこんなのなかったぞ!まあ、それほど今年は雪が少ないってこと。でも、密ヤブは一瞬だけで、すぐに疎林になった。ボチボチのパウダー!

雪はやや重め
ところどころパウダーが残る
832mから下は杉林

基本的には尾根をたどるが、時々尾根の北面を滑る機会がある。尾根直下はパウダーで、すぐに重くなってくる。重くなったとたんにぶっ飛んでしまう。一度、“前転宙返り体育座り着地”に成功!もう一度やれ、といってもできない完成度だった。雪は朝に比べて重くはなったが、木をよけながら滑っていくのは楽しい。ただ、山頂で通り過ぎていった手荷物持参のツアー風団体に斜面を荒らされてしまっていたのが残念だった。まあいいけど。

GPSではないのでテキトーです
832mで登りルートから離れる。832mから北西に面する斜面を滑ろうというもくろみ。832mからは過去2度滑っているが、722m南の斜面は日当たりが良く、すぐに雪が腐ってしまう。対して、832m北西面は時々樹間が広くなった杉林(興ざめだが・・・)になっていて、雪は腐りにくい。

密かにパウダーを期待したが、如何せん標高が・・・。日陰にもかかわらず、すでに雪は重ったるくなってしまっていた。なんといっても天気良すぎ!ほどなく林道に当たり、放山まったりツアーは終了。楽しかった。ちなみに、この周辺の杉林、何人かいる花粉症患者に反応がなかったところをみると、まだ花粉は飛んでいないようだ。今年の飛び始めをみると、時間の問題かな・・・。



山登りのページ山スキー一覧 山登りのページ

<