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平湯温泉スキー場〜金山岩直下


山頂からの展望と安房方面の偵察が目的だったのに、予報に反して晴れず・・・



 山域  飛騨 平湯 金山岩  
 行程  平湯温泉スキー場〜金山岩 往復
 山行日時  2007年2月12日(月)
 天気  雪のちくもり
 登山形態  山スキー
 メンバー  K下、T村、T辺、N村、K野×2、T世の8名
 温泉  




建国記念の日の3連休最終日、3連休を平湯定着で楽しんでいるトマの風御一行様の山行に便乗して金山岩に行ってきた。地図で見る限り豪快な滑りは期待できそうもないが、金山岩からの眺めは期待大だ。また、気になっている安房山や十石山の西面を偵察するのにも良い機会だ。結局は予報に反して晴れずに展望なしで、目的は果たせなかった。でも、雪質はすこぶる良く、たま〜に滑れる斜面では、軽いパウダーを堪能することができた。まあ、ボチボチだったかな・・・。

平湯温泉スキー場TOP(8:35)⇒金山岩直下(11:45〜12:05)⇒平湯温泉スキー場(14:20)

7時半ごろに平湯温泉スキー場に到着。客はいない・・・。儲かっているのかなあ・・・?ここでトマさんと合流。ペアリフトに乗ってスキー場トップへ。1回券300円で標高差400m以上を運んでくれるこのペアリフト、かなりのコストパフォーマンスの高さだ。逆に言うと、スキー場としては儲からないイヤな客。駐車場代もタダだし。それでも、リフト係の人は“気を付けて行ってきてね”なんて声を掛けてくれる。なんだか田舎のほのぼのとしたスキー場って感じで、癒されてしまう。駐車場ではトイレがまだ閉まってて、係りの人が“そこらでして、雪かけておいて・・・”なんて言ってるし。

針葉樹の尾根
トマ&マツキン合同パーティー8名でぞろぞろと歩き出す。アルペン4名、テレ4名。朝から晴れてるかと思っていた天気。残念ながら今はまだ雪が残っている。K野さん御用達の携帯雨雲レーダーによると、11時からは晴れるということだ。まあ、山頂に着くまでに晴れてくれればいいか。きのうからの新雪は30〜40センチくらいかな。ラッセルにはなるが雪が軽いので、雪を蹴散らしながら進むことができた。

尾根は緩いアップダウンを繰り返す。帰りが思いやられる・・・。また、密な針葉樹が幅を利かせているので、安房方面の偵察にもならない。ま、今のところは雪なので、どっちみち展望はないのだが・・・。晴れていれば、それなりに景色はいいかな・・・と。

尾根がくの字にカクンと曲がると、傾斜が増して細くなる。生えてる針葉樹も濃くなったような気が・・・。帰りは苦労しそうだ。いつになったら潅木帯になるんだろう・・・と思いながら登っていくが、なかなかそうはならない。救いは尾根が斜面っぽくなったことくらい。斜面になれば、ヤブが濃くてもルート取りの選択肢は増える。徐々に針葉樹の丈が低くなり、ダケカンバに変わっていくが、気持ちよく滑れるという感じではないなあ。視界の利かない中を登っていくと、風が強くなり、雪面が固くなってきた。とうとう稜線に出たようだった。風が強く、視界がない。金山岩の山頂まで登ってもしょーがないな。ここでおしまい。風が弱くなるところまで少し下って、滑る準備をした。

薄日が差した
樹林の間から岳沢が・・・
時々パウダースポットが

視界が悪いので、8人いるか確認しながら下っていく。時々数ターンできるくらいの斜面が出てくるが、あとはほとんど登りのトレースを確認しながら、木の間をかいくぐりながらの滑り。それでも、雪は上々のパウダーなので、その数ターンが楽しい。沢に滑り込むことも考えたが、雪が深いので、はまった時のリスクが大きそうだ。まあ、沢が開けているとも限らないし・・・。

真ん中のお椀型がアカンダナ山
雪が普通に降る年なら、上部の背の低いカンバは埋まっていたかもしれない。しかし、尾根が細くなってからの針葉樹は、雪の多い少ないにはあまり関係ない。結局のところ、このルートはクラシックルートって感じで、今どきの滑り重視の人向けのルートではなさそうだ。ここから見える猫岳や四ツ岳なんかも、中腹は黒々とした針葉樹に覆われている。“行ってみたい!”とは思えない。

でも、今年は岳人に紹介されたり、雪不足で普段来ない地域からも人が来たりと、平湯周辺エリアは賑わっている様子。今回はエリア探索も兼ねて来てみたが、何度も訪れてみたいとは思わないなあ・・・。まあ、好みは人それぞれなので。

下り始めてから、なんとなく雲に隙間が出始めた。時々日が差すようになる。景色は同じ白黒でも、日が差すと眩しい白黒になる。山頂で晴れてくれればよかったけど、雨雲レーダーは少しはずれたな。くの字を曲がって、ひと滑りすると、そこからは緩いアップダウンの尾根となる。みなさんシール装着。ボクとT世さんは、シールを着けずに進んでみる。スキー場に着いたのはどっこいどっこいだったけど、カニ歩きで疲れることを考えると、潔くシールを着けたほうが正解。アカンダナがよく見えた。安房山や十石山も見えてきた。やはり針葉樹が濃いなあ。
GPSではないのでテキトーです
スキー場に出る前に、元スキー場だったと思われる斜面があった。地形図にリフトが記載されている斜面。ここが今日一番楽しかったかも・・・。雪質は山の中には劣るものの、木がないというのはこんなにも爽快なのか・・・。唯一10ターン以上できた斜面だった。

あとはゲレンデ。荒れててかなり固め。板が太いとエッジが効かず滑りにくい。ゲレンデでは山から降りてきたテレマーカー4人衆と同じようなペースで滑る。かなり上手かったので、あれは山屋ではないな・・・・というのが、みなさん一致した意見だった。300円のペアリフト1本で、なかなか滑りごたえのあるコースだ。

ま、尾根コースで針葉樹が濃くてと、滑ることに関しては欲求不満だったけど、大勢で登ったり滑ったりするということは楽しい。天気の回復が遅れたのだけが残念だった。こういう山はやっぱり天気が良くてナンボってもんだ。次回に平湯エリアがあるとすれば、猫岳ってもんかな。猫岳はボチボチとのこと。あとはやっぱり広葉樹の山へ行くべし!でも、今年はヤブか・・・。




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