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妙高外輪山 山スキーツアー景色も雪も地形も盛りだくさんのツアーでした 神奈山山頂より 左奥:鉾ヶ岳 手前左:容雅山 右:大毛無山
雪が少ないならば、山歩きをするべし!もちろんスキーは使う。ということで、今日は妙高山の外輪山をグルリと周って、次から次へと変わる景色を堪能。シール⇒アイゼン⇒シール⇒ツボ足⇒スキー⇒シール⇒スキー⇒ツボ足⇒スキー⇒ツボ足⇒スキー⇒ツボ足⇒スキーと大忙し。思わぬパウダーにありつけてウハウハだったり、アイスバーンにビクついたり、最後は雪がなくて板を持って歩いたりと、まさに盛りだくさんの1日だった。
怪しい予報だったが、なんとかもちそうなので決行!K野さん一族と豊科で待ち合わせ、車2台で妙高へ向かう。1台を下山予定の国民休暇村に置きに行く。昨年来た時は、駐車場が雪で埋まって止めることすらできなかったのが、今年は雪はかけらしかない。こんなに広い駐車場だったのかとビックリした。K野号で杉ノ原に向かった。杉ノ原のスキー場は下のほうは地肌が出ており、そろそろやばそうな雰囲気。雪もカチンコチンだった。ゴンドラに乗り込み、上のリフトが動き出す間の時間でシールを付けておく。
今年4回目の三田原山への登り。今日は1等賞!果たして三田原山へは何等賞で着くのか・・・?おととい海沿いでたくさん降った雪は、やはり妙高までは届いていないようで、スキー場の上あたりでもまぶした程度の新雪しか降っていない。その下にはカチンコチンのアイスバーン。残っていたトレースを使ってなんとか登っていたものの、途中で苦労するようになる。こりゃ〜背負ったほうが早いな・・・ということで、板は担いでアイゼンで登ることになった。さっきまで澄んだ青空だったのが、気付いたら鉛色の空に変わっていた。夕方から天気が悪くなり、明日は大荒れの予報が出ている。
どうしたことか、三田原2300m地点も1等賞で到着。今日は人少ないのか・・・?視界は良好だが、なんせ空の色が悪い。外輪山ツアーは天気が良く、景色が見れてナンボのルート。この時点でガスに巻かれたりしてたら、三田原南面を滑って終わりにするところだが、なんともビミョーな感じだ。お天気チェック!雨雲はまだ近づいてきてないようだ。行くべし! 再びスキーを履いて三田原山の山頂へ向かう。進むにつれて焼山、火打山が見えてくる。天狗原山の東斜面は先月に比べると雪が減ったようみ見える。山頂直下でまたエッジの立たないアイスバーンに捕まり、またもやツボ足でしのぐことになった。三田原山山頂に立つと、これから辿る外輪山がカーブしながら神奈山へと続いていた。遠いなあ・・・。
三田原山からは稜線をひと下りし、そこから黒沢ヒュッテに向かって浅い谷を滑る。稜線通しに大倉山に向かった方が、距離も近いしアップダウンも少なく、効率はいいはずだ。でも、それでは遊び心に欠けるのでこのルートを選択。これが功を奏した。この浅い谷で思いがけないパウダーに当たってしまった。新雪は深くはないものの、底当たりはない。逆に新雪が薄いおかげで、斜度がないこの斜面でもスピードに乗れる。ウハウハ!止まりたくない気持ちだったが、もったいぶって3回に分けた。そして、黒沢池のある大雪原に出てすぐに右に大きくトラバースし、黒沢ヒュッテに滑り込む。 ここでアクシデント発生。待てども待てどもK野一族がやってこない。しばらくでK野さんの呼ぶ声が聞こえ姿も見えた。雪原をトラバースせずに、まっすぐに進んでしまったようだ。こちらからは逆風になるので声は届きそうもない。そして姿も見えなくなった。まあ、目標が小屋なので、そのうち来るだろうけど。そしたらしばらくで来た。トラバースするところで一旦停止すればよかった・・・と反省。 黒沢ヒュッテ周辺もいいところだ。ここで泊まってあっちこっち滑って周るのも楽しいだろうなあ・・・。ガラソノ沢源頭に広がるメローな斜面も気になるし、大倉山から北に広がる斜面も楽しそう。来シーズンに是非!ここからシールを付けて大倉山を目指す。標高差は150mくらい。トラバース気味に登っていく。途中、何度も下に向かって滑りたい衝動に駆られる斜面があった。
大倉山に登り、再び外輪山に復帰。妙高本峰の現れ方が、三田原山と同じだった。神奈山もだいぶ近づいた。大倉山から1954mのコルへと下るが、ここも小さな沢形を滑る。またもやパウダー!斜面はずっと下まで続いている。いいところでトラバースしなければいけないが、もうひと滑り・・・が仇となって、1954mのコルよりも20mくらい低いところに出てしまった。失敗・・・。でも、そのぶんパウダーをたくさん滑れたことになるのでオッケイにしよう。他の皆さんスミマセン。
1954mから次のポコへはわずかの登り。ここはツボ足で登る。新雪の下はしっかり固まった雪があるので、ラッセルは多くてもスネ。これくらいならラッセルと言わなくてもいいくらいだが。このポコで外輪山の尾根と北東へ続く尾根が分かれている。道なりは北東の尾根。外輪山の尾根は雪庇の下から伸びていたので、最初ここに着いた時はどこから続いているのかわからなかった。雪庇はほぼ落ちていたが、大きく張り出していたら、下降点に悩むだろうなあ・・・。ここから1837mのコルへ滑り込むが、ここはクラストしていた。滑り出しでひっくり返った。 1837mコルからはまたツボ足で神奈山を目指す。シールでも登れないことはなかったが、ラッセルもたいしたことないし、時間的にはシールを付けるよりも早いだろう。神奈山までの間、ニセピーク1個は認識していたが、2つあったのでガッカリ。ちょっぴり遠く感じた。でも、登りはこれが最後。頑張るべ!
やっと着いた。やっぱり神奈山からの下りが核心で時間を食った。まあ、この雪の少なさでは仕方ない。みなさんお疲れさんでした。でも楽しかった!
杉ノ原のスキー場へ車を回収しに行き、杉野沢温泉の苗名の湯で汗を流す。熱かった・・・。豊科まで戻って久しぶりの外食は中華料理。山の後というのは腹が減っていても、食い出だしたらすぐに食えなくなってしまう。最後に残った自分が注文した唐揚げが苦しかった。 雪が少ない今シーズンだが、今日の妙高外輪山ツアーはなかなか楽しめたと思う。興味深いルートも見出せたことだし。満足満足!
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