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扇沢⇒爺ヶ岳⇒矢沢 山スキー登りも修行、下りも修行 乳酸たまりまくりの1日でした・・・ 爺ヶ岳南峰にて 正面ピークは中峰
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標高差約1300mのうち約1000mをアイゼンで登り上げ、滑りは白沢源頭がカチカチ、矢沢は底なしザクザク雪&デブリ&深い縦溝、フィナーレは雪が切れてからの荒れた林道歩き・・・。メンバーはツワモノ揃い。今日は最初から最後まで修行の1日だった。修行というよりも拷問に近かったような・・・。
前日は紙すき山牧場ツアーで、下山したのが16時半すぎ。風呂入って、メシ食って、家に帰ったら21時。そのあとコーちゃんと酒を飲んで、寝たのは12時前後だったかなあ・・・。目覚ましセットは4時。知らずに消してしまったが、奇跡的に20分後に目が覚めた。お迎えが来るまで30分もない・・・。あああぁ〜行きたくないよぉ〜。でも行こう!行けばきっと良い事があるはずだ!無理やり奮い立たせて出発。 松川道の駅に7名集結。全員男でツワモノ揃い。普段は強い方に属するのだが、今日は思いっきり弱者。足を引っ張らないように付いて行くのが精一杯だろうなぁ・・・。行程も長いし、辛い一日になるのは必至。車4台出動。なんとも贅沢な配車。近いからこそできることだ。まずは下山予定の爺ヶ岳スキー場の近所へ。2台デポして、2台で開通したての扇沢へ。
右岸の作業道を利用して扇沢に入る。思ったよりも荒れてない。左右からのデブリはあるものの、どれも規模は小さい。1時間ほどでドンツキの1729mへ。振り返れば蓮華岳と針ノ木岳。対照的な2つの山だ。天気はイマイチ。視界はあるものの、高曇りで日差しは弱い。予報では午後から雨とのこと。なんとか山頂まではもってくれよ!
デブリの斜面をアイゼンで登りはじめる。西向き斜面なので、まだカチカチだ。雪崩の心配はないけど、ふくらはぎに堪える。昨日のものと思われるステップやスキーの跡をつないで登る。犬の足跡もあったなあ。これは使えない。上半分はさらに雪が堅くなり、こけたら下まで滑って行きそうだった。ピッケルを出したかったがタイミングを失い、結局ストックで最後まで登り切る。K氏とS氏はゴンゴンと登り、途中で見えなくなってしまった。マツキン組は途中で休憩をかませた。2人は風吹く南尾根上でお待ちかねであった。
剣岳が見えてきたが、時折雲がかかるようになる。こっちに雲がかかってくるのも時間の問題か・・・。南尾根を辿って爺ヶ岳の南峰へ。ここから滑るものと思っていたが、中峰からのほうがいい・・・と隊長の声。確かに白沢天狗尾根へトラバースするには、中峰からのほうが合理的だ。それよりも、矢沢の下部がどうなっているかわからないだけに、このまま登って来たルートを滑るのが無難に思えた。しかし、隊長はやる気満々!行くしかない!20分ほどで中峰へ。
やっと滑れる・・・。斜面に立つが、なんかスッキリしない。変に起伏があるのだ。ここから見る限り、南峰の方が斜面はきれいだった。隊長から滑降開始。嫌な音と消極的な滑り・・・。南面は雪が緩んでいるだろうとの目論見はお見事ハズレ。斜面はカチカチだった。太陽パワーは弱かったようだ。斜面に立ってても恐怖感はないものの、下手こいたらしばらく止まらないだろうな。なのでテレマークは封印。アルペンでしのぎの滑り。少しでも条件の良いところを探して右往左往。結局、南峰よりの斜面に行ったので、中峰に来た意味はなかったのでした。
2450mくらいまで滑ってからは、白沢天狗尾根めがけて大トラバース。ターンしないので血が巡らない。途中から足がプルプルになってしまった。2411mに寄ってみるが、ここはまだ小冷沢の流域。ここから2205mまでの尾根が、ところどころ程良い堅さの雪になっていて、今日唯一気持ちよく滑れたところだった。ほんのチョットだけだったが・・・。
2205m手前まで降りる。適度な広さと斜度で下まで続いている。滑り出すと安全地帯はないだろうから、ここで今日はじめての大休止。先は予想がつかないので、しっかりと食べておく。とりあえずは見えている範囲では雪がつながっている。谷が右にカーブした先が問題だ。渡渉、藪こぎ、高巻き・・・何が待ち構えているのか?小雪が舞い始めてきた。ギリギリ雪って感じだ。 ここも隊長からエントリー。ここは良さそうに見えたけど、なんだか苦戦気味。どうなっているのか・・・?滑り出すが、わぁ〜〜〜なんだこの雪は・・・。雪玉、縦溝、底なしザクザク雪・・・。まともに滑れない。しかし、このあたりはまだマシだった。この下はさらに雪玉&縦溝が発達し、雪の緩みも増す。もう大苦戦、まともに滑れません。谷底に降りつくとフラットにはなったが、ここからは引っ掛かる雪との格闘。アイゼン登りとここまでの滑りで、すでに太ももの筋肉は死亡。長い距離滑るのはもう無理。それにしてもKさんはすごい。雪質は関係ネーのか・・・?待ちくたびれただろう。
谷が右に曲がってもしばらく雪はつながっていたが、堰堤の少し手前でとうとう切れる。渡渉。浅くて助かった。1つ目の堰堤から2つ目の堰堤までは、藪っぽい左岸の歩き。2つ目の堰堤からは林道歩き。荒れ気味の林道ではあったが、あとはテクテク歩いていれば着く。もっと険悪な下山を想像していたが、割とすんなりとクリア。林道で雨が降り出してきたが、本降りになる前にデポした車に到着。まだ1時半とは思えないほどのお疲れ具合であった。 前日、扇沢の1700m付近で雪崩事故があったようだ。アルペンルートが早く開するようになり、それはそれでありがたい話だが、安易にアプローチできることが逆に負の部分を生んでしまうことになりそう。針ノ木雪渓にしても、通常は完全に雪が落ち切るゴールデンウィーク後が適期と思うのだが・・・。すでに今週末でかなりの入込みがあったらしい。ここに限らず、気を付けねば・・・。
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