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四ツ岳(途中まで) 山スキー


稀にみる悪雪・・・・ これも山スキーか・・・



 山域  乗鞍北面 四ツ岳(途中まで)  
 行程  平湯キャンプ場〜約2250m(往復)
 山行日時  2008年1月13日(日)
 天気  曇り たまに小雪
 登山形態  山スキー(テレマーク)
 メンバー  T世
 温泉  我が家




昨年の岳人に紹介されてから大ブレイクした平湯エリア。雪不足の昨シーズン、日本海側には雪はなかったが、ここには雪があったことも、大ブレイクの一因か・・・?平湯エリアといえば、2年前に行った雨上がりの輝山の極悪イメージがいつまでも付きまとう。昨年の平湯尾根で雪質に関しては良いイメージに変わったが、逆に針葉樹の密林のイメージが倍増。さて、今回の四ツ岳でボクのイメージはどう変わったことでしょうか・・・?

平湯キャンプ場(7:25)⇒渡渉点(8:40)⇒約2250m地点(11:50〜12:20)⇒渡渉点(13:25)⇒キャンプ場(14:15)

前日の土曜日は低気圧の影響で全国的に雨や雪。よって、一日部屋で沈没、アメダスとにらめっこ。1時間ごとに入念にチェック。長野県でも北と南では気温に10度以上の差があった。一時は北信に気が傾いたが、午後になって飛騨地方の気温も下がってきたので、これなら平湯エリアも雪だろうということで、平湯方面に決定!この読みが甘かったのだが・・・。平湯エリアのどこに行くか・・・。同じ平湯エリアに出没予定のトマさんたちは、輝山北面に行くという。北面は行ったことがないけど、トラウマ的な輝山はちょっと・・・。で、結局はエリア随一の滑降内容を誇るらしい四ツ岳へ行くことにしたのだった。ま、途中まででもいいかな・・と。

はじめの沢形を登る
大滝川の渡渉点
北面台地に上がると針葉樹林


中の湯あたりの新雪・・・わが町穂高より少ないぞ!安房トンネルを抜けて平湯。積雪は多いけど、新雪は・・・?平湯キャンプ場で5センチ以下。その下には堅い雪が・・・。推測するに、この軽い新雪は冬型に変わってからのもの。ってことは、その下の堅いヤツは何!昨日は雨だったの・・・?はたまた、湿った雪が冷えて固まった・・・?いづれにしても、今日は厳しい戦いになりそうだ。

先客は数名。ストックの跡を数えたら4,5名か・・?この雪ならラッセルの心配はなさそうだが、トレースがあると考えることが少なくてすむので楽。ただ、雪が堅いので、登るのはそれなりに苦労した。大滝川の渡渉点、ざっと偵察したところでは、渡れるのは1ヶ所のみ。倒木が橋のようになっていて、それにしっかりと雪が付いていた。人気ルートだけに、誰かがわざわざ渡してくれたのかもしれない。

一見雪は良さそうだが・・・・ 下には氷が
カチカチのこの急斜面は手に負えない


北面台地に這い上がると、緩急を繰り返して高度を上げる。針葉樹林帯なんだけど、それなりに樹間はあって、雪さえ良ければ問題ナシっぽい。でもでも今日は・・・・苦労しそうだ。それでも、標高が上がると、下地もパフパフの粉雪に変わってくれるだろう・・・と、はかない期待を抱いていた。ところがだ!上に上がるにつれて逆に新雪が減ってくる(ような気がしただけがも?)。しかも、下地の堅い雪はさらに堅くなってくるし。軽い上載積雪は3センチ程度。これでは役に立たない。途中の休憩中に後続の4人組に追い抜かれた。

もともと今日は森林限界までと考えていたが、このぶんだとこれ以上標高を稼いでも意味ナシ。下地もさらに堅くなって、シールで登るのも難しくなってきた。ストックも刺さらない。これ以上登ると風も強そうだし。リベンジを誓い、いさぎよく2250m付近でやめ。これ以上登っても、四ツ岳のイメージが悪くなるだけだ。

今日一番の展望!(これで・・・) 白いのはアカンダナ 
渡渉点には氷瀑があちこちに


GPSではないのでテキトーです
斜面のイメージとしては、黒姫山の斜度を緩くした感じだ。樹間もそこそこあって、雪さえ良ければ全く問題なさそう。・・・というか、ちょうどよい気の生え具合だ。北面&針葉樹ということで、パウダー率は高いと思われる。しかししかし!今日は稀にみる極悪アイスバーン。普通のアイスバーンならまだいいけど、木から落ちたと思われる盛られたような雪が、そのままカチカチに凍っているのだ。テレマークターンなんて無理無理!ずっとスキーを履いて降りてきただけでも優秀(?)。もしかしたら、つぼ足で降りてきた人もいるかもしれないなあ。とにかく、パウダーだったら良いかもしれないなあ・・・?とばかり思い続けていた。

とりあえずはテレマークターンを試みるが、1ターン目はできても、次は無理。間に合わないし、エッジも流れる。今日は柔らかくて軽いカルフだが、スーパースティンクスで来てたら多少はマシだったかなあ・・・?でも、たとえマシでも焼け石に水でしょう。

さて、渡渉点。橋になっている倒木に張り付いていた雪が落ちてしまった。ありゃりゃ〜・・・。でも、これなら雪がなくても渡れそうだ。もちろん板ははずさなければいけないけど。対岸への登り返しと、その上の平坦なところはシール。登っている時は平坦なところはアップダウンがあるように感じたが、シールで歩くとほとんど下っている。これだったら、対岸への登りだけ板を担いで、登りきったところから滑って降りれたかも。急な沢を滑り、傾斜が落ち着いたところで、今日初めての連続テレマークターン!最初で最後のテレマークターンであった。あとはキャンプ場まで平たい林の中を滑って終了。

四ツ岳・・・・
人気の所以は垣間見ることができたけど、いかんせん雪が悪すぎ・・・。どうやら平湯方面には嫌われているみたいだ。降雪後しばらく経っても、極端に気温が上がらず、今回のように前日に雨が降りさえしなければ、パウダーゲットの確率は高いのではないか。









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