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ヌク沢左俣 沢登り


2度目のヌク沢  奥秩父で一番楽しいかな・・・


大滝中段の落ち口


 山域  奥秩父 笛吹川支流 ヌク沢
 山行日時  2011年7月2日
 登山形態  沢登り
 天気  晴れ時々くもり(稜線だけ雲)
 メンバー  sig-g、S馬、M坂
 温泉  笛吹の湯(500円)

霞沢岳の沢に泊まりで行くつもりだったこの週末。前の週に産屋沢とワラビ沢で土石流があった。せめて梅雨が明けて天気が安定するまではこの周辺の沢登りは自重するべきでしょうな。とくに泊まりの沢なんて・・・。そこで、エリアを変えて日帰りに変更。参加者4名となりました。

西沢渓谷駐車場(6:20)⇒ヌク沢出合入渓(6:45)⇒登山道横断(7:50〜8:00)⇒二俣(9:40)⇒大滝中段下(10:20)⇒大滝中段上(11:20)⇒稜線(13:05〜40)⇒徳ちゃん新道分岐(15:00〜10)⇒登山口(16:20)⇒西沢渓谷駐車場(16:40)

この時期に行きたい沢はとくになし。あっても遠い。奥秩父しかないのか・・・。奥秩父に行きたい!と思う沢はない。だったら、今までで奥秩父で一番面白かったヌク沢に行こう!メンバー的に初めてが2人と2年ぶりが1名。足は揃ってそうなので(ボクが一番足引っ張りそう・・・?)、ヌク沢でも大丈夫でしょう。前回2003年のヌク沢

 
ポツポツと滝が出始める  暗い・・・ ナメも出始める  暗い・・・

早いかな・・・とも思ったけど、松本を早朝4時に出発。天気予報はくもりで後になるほど悪くなる様子。西沢渓谷入口に着いた時は晴れていた。湿気はたっぷりで蒸し暑い。せめて260mの大滝を登るまでは降ってくれるなよ。西沢渓谷への歩道を歩き、ヌク沢を渡る橋から入渓。まだ朝早いためか暗い。

 
水際を攻める若者 平ナメも

本日は男ばかりの4人組。年齢構成30、40、50、60代各1名と品揃えは豊富。はじめは暗くてパッとしないゴーロ主体だが、飽きがくる前にそこそこ面白い滝やナメが出てくる。まあまあ順調に進み、1時間ほどで登山道が横断する地点へ。ここで一服。

 
このエリア独特の岩盤 倒木が増えた気がする

ここからはヌク沢で最も興ざめ区間である堰堤これでもか地帯。5つあって当然全て巻くことになる。高巻き自体は踏み跡完備で全て簡単ではあるが、人工物である堰堤を次から次から巻いていくのは精神的にキツイ。というか、アホらしい。でも、この上にいいとこがあるので仕方あるまい。

 
堰堤地帯を抜けると滝場が始まる 小滝連続

堰堤地帯が終わって、ここから小滝&階段状滝の連続区間になる。楽しいところのはずだったが、どうも沢は荒れ気味で、倒木が目立つ。滝自体は変わってないんだろうけど、やっぱり景観を損ねている。それでも次から次から現れる滝を越えていくのは楽しい。

 
ここらへんからが大滝下段なのか・・・? 大滝下段は100m

どこからが260m大滝の下段なんだろう・・・?これかな・・・と思ったが違うっぽい。すると、階段状ではあるけど、ずっと上の見えなくなるところまで続いている滝が出てきた。これが260m大滝の下段に違いない!快適に登って行き、登り着いたところにドカ〜ン!と260m大滝の中段が出現。

 
大滝中段80m  先客あり 大滝中段を登りながらパシャ!

大滝中段には先客の5人組が取り付いていた。トップはロープを引いて登り、ラストだけロープで確保されている。で、間の3人はロープにつながらずに登っている。せっかくロープ出してるのに何故なんでしょ?意味不明。先客と少し間を開けてから登り始める。途中で追い付いたので距離をとりながら登って行った。

 
フィックスロープを登るsig-gさん 同じくS馬さん

2番手にsig-gさん、3番手S馬さん、ラストでM坂君に登ってきてもらうう。2番、3番はロープをフィックスしてアッセンダーで登ってもらった。途中で大きな落石があったが事なきを得た。ビレイする場所を滝から少し離れた位置にしていてよかった。基部だったら落石を食らっていたかもしれない。中段の途中でピッチを切ったのだが、このすぐ上がちょっと渋めだったので、もう少し登ってピッチを切ればよかったのかもしれない。もしくは2ピッチにするか。

 
大滝中段の上段 大滝上段80m

中段の上段も結構渋めの滝。水際を登るのは厳しかったので、右の水流のないルンゼ状を登っていく。ここもやや渋め。メンバー次第では要ロープだったかもしれない。大滝上段は水流と左側のコンタクトラインを登る。ここは好みに応じたラインを取ることができて楽しかった。

 
大滝を登り切るとトイ状  大事なとこに水滴が・・・ 紅葉がキレイそう

大滝を越えるとガラッと源頭の雰囲気となる。沢自体の傾斜も緩み、両岸の立ち具合も寝てくる。もう安全地帯といってもいいでしょう。ゲリラ豪雨が来たとしても、命の危険を感じることはないでしょう。ガレ地帯の手前で伏流しそうだたので、水汲み&最後の休憩とする。休憩はいいけど虫が多くてゲンナリ・・・。この虫ども、稜線までずっと付きまとわれてしまった。

 
水源間近 ガレ地帯に突入  この先でヤブに突入

ガレ帯を抜けて沢形がヤブっぽくなるところで右の斜面に突っ込む。概ね樹間はあってヤブ漕ぎの難易度としては低め。でも、最後の詰めなのでキツイ。足は痛シビレる感じだ。ほどなく稜線の登山道に出て、少し登ったやや開けたところで沢装備を解く。虫は相変わらず。時期的なもんなのか、場所的なもんなのか・・・?

稜線付近にだけ雲が垂れこめていて、離れると晴れてくる。ここらの沢(釜ノ沢、鶏冠谷、ヌク沢など)は下山が辛い。駐車場に着いたら17時前だったので、松本4時出発は妥当だったってことになるな。ヌク沢はいいんだけどキツイな。山スキーだったら良いとこは毎年でも行くけど、沢はそうはいかない。2回行きたい沢なんてごくわずか。体力的、精神的にキツイんですわ。楽しいところだけなら何度でも行きたいけど、アプローチ、水枯れ後の詰め、長い下山・・・と、疲れる要素が多いもんで、そこが山スキーとは違うところ。山スキーは登りも下りも楽しいし、途中でやめても楽しめる。山スキーはレジャーで、沢登りは修行かな。

温泉は笛吹の湯。湯船と洗い場の数のバランスが悪い。たまたま空いてたからいいけど、混んでたら洗い場6つでは話にならん。観光シーズンは却下でしょうな。そのあとは恒例の小作へ。大汗かきながらも、汁まで全て飲み干し、上あごを火傷してただ今皮がめくれてます。





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