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吾妻連峰 大滝沢 沢登り


滑川大滝は迫力と美を合わせ持つ素晴らしい滝





 山域  吾妻連峰 前川大滝沢
 山行日時  2012年9月16日(日)
 登山形態  沢登り
 メンバー  T世
 温泉  滑川温泉(500円)



敬老の日3連休東北ツアー2日目。初日は那須の井戸沢で沢登り。今日は吾妻連峰の前川大滝沢で沢登りです。120mの大滝は迫力と美しさを兼ね備えた素晴らしい滝で、口が開きっぱなしで見上げてしまいます。大物はこの大滝だけですが、赤い岩盤のナメとナメ滝が連続し、そのほとんどが直登できるので遡行自体が楽しい。下山も1時間半もかからないという効率の良い沢です。難を言えば、稜線まで詰め上げないので、せっかくの吾妻連峰を味わうことができなかったのが残念なところかな。

滑川温泉下(7:05)⇒滑川大滝下(7:50)⇒滑川大滝上(8:10)⇒ネコノ沢(8:50)⇒ホラ貝沢(9:00)⇒吊り橋(10:15)⇒樋木沢(11:00)⇒入道沢(11:15)⇒登山道&潜滝見物(11:40〜12:20)⇒大滝展望台(13:25)⇒滑川温泉(13:40)

夕べは福島の土湯温泉の道の駅で車中泊。寝始めは暑かったけど、前日が寝不足だったので朝まで爆睡。たっぷりと睡眠をとることができた。外に出ると道の駅はセレナに占拠されていた。どうもセレナのオーナーの集まりがあったみたい。滑川温泉に向かう。国道13号から離れ、峠駅の近所を通って細い道をしばらく走ると滑川温泉。橋を渡ったところに駐車スペースあり。橋からいきなり赤ナメが見えて気分が盛り上がる。

 
この橋から入渓 橋からの大滝沢  すでにナメが見える
 
沢床に降りました 左から取り付き途中で右へ
 
まずは右壁をへつる 水流を渡って右壁をへつる

駐車スペースに先客はいなかったが、準備しいてると3人組がやってきた。大滝沢はアプローチがほぼゼロ。車からいきなり入渓できるのはありがたい。橋を渡りなおして沢に下りる。アプローチがゼロな上に沢もいきなり赤ナメで迎えてくれる。ナメ床、ナメ滝、奇妙に浸食された釜・・・が続き、出だしから絶好調!滝は難しくはないが簡単すぎることもなく、まさに快適。


ナメ滝と丸い釜が連続する


赤ナメ


フリクションはよく効きます


堰堤状の2段滝

まだ7時過ぎということで、谷まで日が差さない。日が差したらキレイさ倍増なんでしょうが・・・。まあ、もうじき太陽が昇ってくれば日が差してくれるでしょう。基本的に天気は晴れだと思うけど、なんだか谷間に霧が立ち込めている。これが時々悪さをして空を覆ってしまう。増殖しなければいいんですが・・・。

 
見事に赤いです プールもたくさん
 
滑川大滝が見えてきた 下半分

ナメ、ナメ滝と調子よかったが、どうも一段落し。しばらく渓相が平凡になったなあ・・・と思ったら、前方に滑川大滝が姿を現す。おおおおーっ!思わず息を呑むとはこのこと。最初にも書いたけど、迫力と美しさを兼ね備えている。滝の真下まで来ると見上げる首が痛くなるほどだ。大きいのでカメラに全容が収まり切らない。


人間が写っていると滝のスケールがよくわかる


高巻きの途中から

滑川大滝は落ち口は狭いのに、下にいくにしたがって広くなる。水流も均等にスダレ状に広がりながら落ちていっている。偏らないのが不思議だ。大滝沢の他の滝にも言えることだけど。よく目で追ってはないけど、この大滝は登れるんでしょうかね?傾斜の緩急はあるけど、段になってないから落ちたら引っ掛かりそうもない。


高巻き中 さらに登って

高巻きは左のルンゼから。人通りが多いんでしょうね、しっかりと踏み跡があります。落石注意な雰囲気だが、落ちる石がなくなってしまった感じ。登るにつれて大滝の見え方が変わっていく。落ち口の高さまで登ったらトラバース開始。このトラバースは難しくはないけど、高さが高さだけに要注意。引っ掛かるところがなければ、100以上は落っこちてしまうってことですから。ガイドブックによると、さらに夏道まで高巻いて・・・とあるが、そこまですることもないでしょう。トラバースが終わると落ち口のすぐ上に出た。まったくもって無駄のない巻き道。普通なら100m以上の高巻きをしたらゲッソリするもんだけど・・・。ここは巻き道完備で楽勝でした。


大滝を越えてもナメやらナメ滝が連続


水流が美しいですな

大滝が終わってからもゴーロになることなく、ナメやナメ滝が出し惜しみなく続きます。楽しく登れる滝ばかりなのですが、一つだけ高いところをトラバースする嫌な巻きがありました。人気の沢だけに、もっと簡単に越えられるルートがあったかもしれませんね。

 
大滝沢でトイ状の滝は珍しい 笑うトンボ
 
瀑水に迫力があります ここにきて初めて谷に太陽が

樋木沢を分ける手前くらいから渓相が衰えてくる。これまで岩盤オンリーだったのが、ゴーロや巨岩が転がる感じに。大滝沢の良い部分はここまでのようで、追い付いてきた2人組は樋木沢で遡行終了としていた。なるほど理にかなっているかな。ボクらは初めての大滝沢で、せめて潜滝くらいは見ておかねばと遡行を続ける。


登っていて楽しい滝

岩は黒くなり、巨岩ゴロゴロの中を遡る。もはや大滝名物の赤ナメは影を潜めてしまった。遡行感度はガタ落ちです。飽きかけた頃に登山道が横切る。ちょうど遡行を終えた単独のおにいさんがいた。とりあえず潜滝を見に行く。登山道からわずかに遡ると奥壁があって、そこに潜滝はかかっていた。巨大で真っ黒なチムニー滝だった。釜は深くて水がきれいだった。登山道が横切るところまで戻って沢装備を解く。

 
岩盤の色が変わってきた 晴れたり霧に覆われたり
 
霧に煙る吊り橋 日が当たると断然キレイになる
 
潜滝とを遠くから まさに潜り滝ですな

気持ち的にはこれで終わってしまわずに、せめて吾妻山の主稜線まで登ってみたかった。ここで終わったんでは、吾妻連峰はどんなとこなのかさっぱりわからない。そうはいっても時間的なこともあるし(滑川温泉の)、このまま下山することにした。下山路は大滝沢の右岸に付けられているが、結構高いところを通っている。道としては良くもないけど悪くもない感じ。広葉樹の中の明るいみちでした。紅葉の時期は沢の登山道もどっちも良さそうだ。尾根を滑川温泉側に乗り越すところに大滝の展望台があった。ここから大滝沢に降りれるようですね。ブナの林をジグザグに降って滑川温泉に無事下山。

 
下山に使った登山道 大滝展望台より

せっかくなので滑川温泉に浸かります。秘湯巡りをしていると思われる人が、ひっきりなしにやってきます。値段は500円と平均的だけど、洗い場やシャワーがない。秘湯巡りの人たちにはいいだろうけど、沢登りの後はしっかり身体を洗いたいところ。まあ、ここに来たボクらが悪いのですがね・・・。

 
吊り橋を渡ったら滑川温泉 滑川温泉

大滝沢は吾妻山の山腹で遡行を打ち切って下山したので、吾妻山を少しでも味わっておこうということで、車で磐梯吾妻スカイラインを走る。震災復興の意味でかスカイラインは無料開放されている。通常料金だったら絶対に来ないんですけどね。無料の効果か、夕方にもかかわらず多くのクkる間が走っていた。

 
つばくろ谷に架かる新しい橋 吾妻小富士に向かいます
 
浄土平と一切経山 吾妻子富士を周回してきました

浄土平に車を止め、観光客に交じって吾妻小富士の山頂を一周してきた。ま、とりあえず吾妻連峰を少しでもかじることができたかなと。明日は安達太良山ハイキングの予定。今晩も土湯温泉の道の駅に泊まろう。道の駅を通りかかると、まだセレナがたくさんいた。もしかして今晩も・・・?とりあえず飯を食いに下界に降り、再び上がってくるとセレナは跡形もなく消えていた。一斉に大量のセレナがいなくなったもんだから、道の駅は閑古鳥がなくくらいガラ空きでした。今日は昨日よりも暑いかも。寝不足ではないので寝れないかも・・・。






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