天狗原山肩まで 笹ヶ峰より 山スキー薬師岳からの尾根に乗る
2012年GW後半は変な天気で、泊まりのスキーツアーは中止に。日帰り単発コースもこれといったとこが浮かばず・・・。ちょっと旬は過ぎたかもしれないけど、笹ヶ峰から天狗原山にでも登ってみることにするべ。2007年に小谷温泉から天狗原山に登って、杉ノ原スキー場まで抜けた弾丸コースの東半分を往復するって格好です。
予報には一応晴れマークが付いているけど、寒気も近付いてきているようで不安定な感じ。あまり深いところまでは突っ込めないかな・・・。笹ヶ峰の駐車場は除雪が進んで広がったぶん、閑散としているように感じました。除雪終点の黒沢の橋には車ナシ。やっぱり旬が過ぎているのか・・・?寝坊のK&Tがやって来たかと思うと、引き連れてきたかのように後続が続々とやってきた。3人組と10人超の軍団。天気はどんより曇り空。
まずは林道に雪が付いててひと安心。しばらくで一ヶ所切れたものの、切れたのはこれっきりで杉野沢橋へ。ホントに晴れるのかなあ・・・と思っていたが、徐々に空が明るくなってきた。橋を渡って真川右岸を遡ると、尾根の張り出しで行き詰まる。川沿いには夏道のロープが垂れていたけど、板を背負ってのスキーブーツでは困難。雪の斜面を登り小さく巻く。降り口に雪が付いてなくて、ちょっと悪かったのでロープを垂らして通過。他のパーティーは大きく高巻いていた。大きく高巻くと疲れそうだけど、危険は少なそうだ。きっと大きく高巻くのが規定?のルートなんでしょうね。
板を背負ったまま滝沢出合まで歩き、そのまま尾根に取り付く。3パーティー入り乱れながらだが、尾根に取り付いたのはボクが最初。雪を蹴り込みステップを作りながらブナの台地を目指す。この尾根雪が少なそうに見えたけど、夏道を歩いたのはわずかで済んだ。登り着いたところが1400mのブナの台地。なかなか感じの良いところでした。
ここからこのブナの台地を分断する沢をそのまま詰めていきます。すると1701mに出ます。空はすっかり晴れ渡り、ここで北側の展望が開け、焼山と火打山を見ることができます。進む尾根の向こうには目指す天狗原山とその右に金山。天狗原山と金山は西側は濃い樹林に覆われているけど、風下に当たる東側は1本も木が生えていない無木立斜面となっています。ここからの尾根歩きは展望がすこぶる良好です。
3人組、10人超軍団と入り混じりながら進み、天狗原山の肩に当たる部分まで登ってきました。まあ、あとひと登りなんですがね・・・どうしましょうか。時間的には大丈夫だけど、心配なのは天候急変。ここでオシマイにしますかね。他の2パーティーは山頂まで行ったようです。
登って来た尾根を戻ると、ただ降りるだけで終わってしまいます。金山谷に滑り込んでみましょう。まずはタラーッと尾根の左側斜面を。次に尾根から離れて金山谷に向けて滑り込みます。この斜面が最高でしたね!正面に焼山と火打山があるので、滑っていると自然に目に入ってきます。斜度も手頃で、地形が微妙にウネウネしていて楽しかったです。多少引っ掛かり気味ではありましたが・・・。
金山谷の谷底には降りず、右岸の台地状をトラバースし、1701mに向けて上がる沢まで進みます。ちょうどブナの雰囲気の良い台地でシールを着けて登り返し。目先の沢への入りやすさから、1701mの一段上に出る沢を登る。なかなか登りやすい沢でした。この隣の沢がさらに登りやすいと思われるので、心に留めておくことにしましょう。
1701mからは登ってきた沢を滑ります。ハーフパイプ状で楽しく滑ることができました。ブナの台地を末端まで進んだところで、ツボ足モードに変身。真川までツボ足で下ります。高巻きのところはロープを残置しているので、それほど手間をかけずに通過。杉野沢橋でシール着けて、緩い登りベースの林道をトボトボと1時間かけて駐車地まで戻りました。途中で雨がパラパラと降ってきましたが、本降りになることはなく、助かりました。
この天狗原山コースは、山頂直下以外は滑れるイメージはありませんでした。でも、気持ちのよさそうな斜面は豊富にありました。登りながら即興で考えたルートの割には良かったような・・・。気持ちの良い斜面をたくさん滑ることができたし、ロケーション的にも満足でした。色々と手を付けてみたいところが増えましたが、このエリアは適期が短いのが難点かな。笹ヶ峰まで除雪が入ってから、せいぜいGW後半まで。まあ、ボチボチとやっていきましょう。
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